神様の実体としての「人類の真の父母」


 文顯進様、郭錠煥氏を中心とするメンバーの主張として、「真の父母様を神格化している」という主張があります。

 

 「今、お父様を神格化させ、名前まで利用して自分の行動を正当化させることが一般化されてしまっていますが……」(2011年8月28日、顯進様のメッセージ、モンゴル)、「真の父母様の神格化、特に真のお母様の神格化を図る歴史的な政治的試み」(カープカフェの匿名メッセージ)

 

1.アダムとエバの創造目的

 真のお父様の御言によれば、アダムは神様の実体となり、さらに、神様の花嫁として完成したエバと一体化して、絶対愛の理想を完成させる神様の実体となる存在でした。その上で、子女たちを完成させて四大心情圏と三大王権を勝利し、永遠の「人類の真の父母」となるはずでした。

 真の父母様は、人間始祖アダムとエバ、そしてイエス様が勝利することのできなかった、神様の実体としての「人類の真の父母」となられたお方です。ゆえに「真の父母様を神格化している」という上述の郭グループの理解は、御言に基づくものではありません。

 真のお父様は、次のように語っておられます。

 

①「神様は、御自身の体としてアダムを先に造りました。アダムは、神様の息子であると同時に、体をもった神様自身でもあります。その次に、アダムの相対者としてエバを造って、横的な愛、すなわち夫婦の愛の理想を完成しようとしました。エバは神様の娘であると同時に、神様の横的愛の理想を実体で完成すべき新婦でもあったのです。

 アダムとエバが完成して神様の祝福のもとで結婚し、初愛を結ぶその場は、すなわち神様が実体の新婦を迎える場なのです。アダムとエバの夫婦の愛の理想が横的に結実するその場に、神様の絶対愛の理想が縦的に臨在、同参なさることによって、神様の真の愛と人間の真の愛が一点から縦横の基点を中心として出発し、一点で結実完成するようになるのです」(『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』28~29ページ)

②「神様の内的な心的分野が、アダムに移され、体的分野がアダムに移され、それから、中和的に一つになったそこにおいて、愛の主体を入れて、アダムを創造したのです。そして、その後に、エバを抜き出し、性相の前に形状的存在を創造し、アダムを標本として凹凸を造っておいたのです。……

 アダムは、神様からすべてを受け取ったのです。そのように、神様の属性をすべて投入してアダムを創造し、それから、男性格主体であり、凸であるアダムの前に、凹を中心としてエバを創造したのです」(2003年3月号『ファミリー』34~35ページ、第36回「真の神の日」記念礼拝の御言)

③「また、彼らがその真の愛の中で息子、娘を持ち、幸福に豊かに暮らしていける真の父母になることです。アダムとエバが真の愛で完成することは、まさに神様が実体を身にまとうという願いが成就するのです。……アダムとエバが善なる子女を持って、真の父母になることは、まさに神様が永存の父母の位を実体的に確定し……」(『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』29ページ)

④「さらには、アダムとエバは神様の実体をまとった真の父母となって、善なる愛、善なる生命、善なる血統の出発となったことでしょう」『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』32ページ)

⑤「見えない二性性相の神様がアダムの中に入っていかれるのです。……

 アダム・エバは上に上がっていきます。神様は上から降りてこられるのです。アダム・エバは見えない性相を備えるために、見えない神様は見える形状を備えるために訪ねてこられるのです。……

 横的な父母であるアダム・エバは神様の体であり、縦的な父母であられる神様が心なのです。神様は、アダム・エバの心なのです。ここで心と体が一つになって愛するとき、アダム・エバの結婚式は『体』的な父母の結婚式であると同時に、『心』的な神様の結婚式になるのです。

 二つの世界の結婚式をすれば、息子・娘の結婚式になります。息子・娘の結婚式、横的な父母の結婚式、縦的な『心』的神様の結婚式になるのです。この三つをすべて祝福することのできる日を迎えることによって、神様が喜ばれ、アダム・エバが喜び、全体が喜びます。……

 見えない神様が見える神様として現れ、見えない神様と見える神様の世界、地上世界と天上世界が三代において初めて結実として現れます。……

 神様も三代の愛を経ていかなければなりません。息子・娘の愛と孫の愛まで経てこそ、三対象目的の四角形を中心として一つの完成体になることができるのです。……見えない神様が成長されて、見える神様になられて衝撃を感じられるために、息子・娘を代身として造られました。見えない内的な神様を見える神様として感じることによって衝撃を受けるのです。……

 四位基台理想というものは、神様と父母を中心として三対象目的が一つになるのです」(1999年1月号『ファミリー』17ページ、21~23ページおよび33ページ、第39回「真の子女の日」記念礼拝の御言)

 

2.二種類の正分合作用

 正分合作用には様々な種類がありますが、まず、「統一思想」の原相論で説明しているように、二種類の正分合作用があります(『新版・統一思想要綱』136ページ)。

 

A.[自同的正分合作用]

 これは、神から分立された主体と対象が授受作用して「中和体」「統一体」「調和体」としての合性体を造成する作用をいいます。

 例をあげれば、心と体が一体化し、統一体としての人間が存在します。また、夫と妻が一体化し、調和して夫婦を築きます。親と子が一体化し調和して家庭を築きます。さらには、原子と原子とで分子が造られ、陽子と電子とで原子が造られ、太陽と惑星とで太陽系が造られます。

 

B.[発展的正分合作用]

 

 これは、神から分立された主体と対象が授受作用して、「新生体」としての合性体を造成する作用をいいます。

 例をあげれば、構想通りに材料が組み合わされて創造物ができます。夫と妻が一体化して子供が生まれます。また、雄と雌とで子が生まれ、雄しべと雌しべとで種子ができます。

 

3.『天宙父母』と『天地父母』と『天地人父母』

  御言によれば、「神様のことを『天宙父母』と言います」(2003年12月号『ファミリー』6ページ、第44回「真の子女の日」の御言)。そして、「真の父母を何父母というのですか?…『天地父母』」(前掲、2003年10月25日)といいます。さらに、「『天地人父母』は、全天地において主人になることができる位置です。……『心的』位置には、神様がお立ちになり、『体的』位置には真の父母が立ち、皆さんは、三代の孫の位置に立つことによって、二組の父母の種として、実りとして刈り取られ、倉庫に納められうる天の国の収穫の結実になるのです」(2003年12月号『ファミリー』24~25ページ、第44回「真の子女の日」の御言)

 この御言にあるように、子女の家庭を勝利させた「天地父母」を「天地人父母」というのです。したがって、真の父母様が 「天地人父母」となられることは、「神格化」ではなく、神様の創造目的として、創造の初めからあったことなのです。

 真の父母様が勝利されることによって、神様も成長してこられ、神様の創造目的を成就することができたのです。

 

①「神様は、『自存者』であるとか、『永遠な存在』といわれますが、神様も成長されたのです。……神様は最初、愛のために存在して大きくなってこられたのです」(2003年3月号『ファミリー』25ページ、31ページ、第36回「真の神の日」記念礼拝の御言)

②「真の父母によって、真の神様も生まれ、真の先祖も生まれ、真の民族も生まれ、真の世界も生まれて、統一天下の一つの血筋にまとめることができるのです」(『平和の主人、血統の主人』85ページ、2009年7月7日の御言)