文責:教理研究院
注、真の父母様のみ言は「青い字」で、UCIおよびFPA(いわゆる「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています。
「ONE TRUTH有志の会」(以下、「有志の会」)の批判に対して、教理研究院は2021年4月26日に「〝使い古しの主張〟にしがみつくUCI側を支持する『ONE TRUTH有志の会』」を掲載して、その批判に応答しました。その応答に対し、再び「有志の会」は、4月29日に「結論を取り上げない教理研究院」という批判文を掲載しました。
教理研究院が最重要視するのは、どこまでも真の父母様のみ言です。金振春博士は、彼の論文で、「『み言選集』において、真のお父様の原罪に対する直接的なみ言は発見できずにいる。すなわち、原罪があるという明らかなみ言もなく、原罪がないという明らかなみ言もない」(日本語訳14ページ)と述べており、この真のお父様のみ言に基づいた主張こそが、金振春博士の論文のすべてであると考えるものです。それ以上でも、それ以下でもありません。
「有志の会」の問題点は、教理研究院が〝真の父母様のみ言こそを重要視すべきである〟という立場から、真のお母様が公式的に語られた「原罪なく生まれた独り子」というみ言を何度も取り上げているにもかかわらず、彼らはそのみ言に一切触れず、完全に無視し続けている点です。真のお父様のみ言にはない「第4アダム・顯進様」は信奉しているのに、なぜ真の父母様が語られたみ言を無視し、信じようとしないのでしょうか。彼らの信仰を根本から問わざるをえません。
真のお母様は、真のお父様が聖和される前も以降も、一時も真のお父様のことを忘れることがなく、真のお父様と交わされた〝約束〟を果たそうと今日まで、天のみ旨を牽引して来られました。これは、「最終一体」となられた真の父母様であられるがゆえに、そのような歩みを成して来られたのです。真のお父様は、生前「先生が霊界に行ったとしても、お母様が地上にいれば、霊界と地上界の統一圏ができるので、いつでもお母様がいる地上に来て一緒に暮らすことができるのです」(『真の父母の絶対価値と氏族的メシヤの道』117ページ)と語っておられましたが、そのような霊肉界一体圏の中で過ごしておられるのが真の父母様です。
真のお母様も、お父様の願いにお応えしようと、「お母様はお父様に約束しました。……お父様に『神様の創造目的、創造理想世界を成してさしあげます』と言いました。……そのためにお母様は変わることなく生きてきました。……そのみ旨を成し遂げてさしあげたいと思います。落伍者となる息子、娘がいないことを願います。それがまた、私に残された最後の願いでもあります。お父様も願っておられることです」(『韓鶴子総裁み言選集1巻』150〜151ページ、2012年9月3日)と語っておられます。そして真のお父様の聖和後、3年間の侍墓精誠の生活をされました。本来なら、一般的には〝侍墓〟の精誠は子女が捧げるべきものですが、三男の顯進様、四男の國進様や七男の亨進様も、聖和された真のお父様に子女として侍墓をするという孝行、道理を果たすことができなかったが故に、その責任を代わって果たされたのが真のお母様であったことを知らなければなりません。顯進様ら子女様方が、聖和された真のお父様に対して不孝であったことは明らかなのです。
真のお母様は、その精誠の土台の上で、「私たちの目標は、再臨主、真の父母の環境圏をつくることですが、急を要するのが国家の復帰です。お一人は霊界に行かれましたが、私のいる間に必ずその環境圏をつくらなければなりません。……高地に向かう時、目標は一つです。そこに総進軍しようと決心するならば希望があるのです。これまでお父様に奉献できなかった課題を必ず成し遂げてさしあげようという決心のもとに総進軍するならば、私たちは成せるのです」(同、97〜98ページ、2017年1月3日)と決意を込めて語っておられます。
そして、真のお母様は、「2012年、文総裁が聖和した時、私は『これからは地上の重荷を降ろし、天に安らかに入城して、天の父母様を慰労してください』という言葉を贈りました。聖婚した日、『私の代でみ旨を成してさしあげます』と天の前に約束したことを、私は一時も忘れたことがありません。……ついに天から答えが届いたのです。2017年7月17日のことでした。家庭連合世界本部の尹煐鎬事務総長が、文総裁から啓示を受け、黄金でできた3つの鍵を受け取ったのです」(『人類の涙をぬぐう平和の母』353~354ページ)とあるように、天上におられる真のお父様からの啓示を受け取られたのです。
それ以降、真のお母様は、アフリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アジア大陸、北米・中南米大陸など、全世界を巡回されながら、国家・大陸レベルでの祝福式を勝利されるなど、奇跡の連続ともいえる快進撃によってVISION2020を大勝利され、「天一国安着」を宣布されたのです。
このような〝天運〟が共にあるこれらの状況を見ても、天上におられる真のお父様と地上の摂理を牽引される真のお母様が〝完全一体〟であることは疑いようがありません。
真のお母様は、真のお父様の聖和7周年記念式で「地上の真のお母様が天上の真のお父様に捧げる書信」を発表されて、その手紙で「お父様が恋しくなれば、本郷苑まで何度も往復しながら、お父様と多くの会話を交わしましたね。そうして、お父様のお考えが私の考えになり、私の考えがお父様のお考えになりました」(『世界家庭』2019年10月号、11ページ)と述べておられます。このように真のお父様と真のお母様は、理想の仲睦ましい「人類の真の父母様」でいらっしゃいます。そのような真のお母様を貶めることは、真のお父様を貶めることと言わざるをえません。
もっとも、真の父母様のみ言を信じようとはせず、真の父母様のみ言を引用するときは金鍾奭著『統一教会の分裂』のように〝み言改竄〟をして、UCI側はいわゆる「真のお母様陰謀論」という〝虚偽のストーリー〟を捏造し、顯進様が統一家から追い出されたかのように述べている人たちです。このように臆面もなく〝虚偽〟を述べ、真のお母様を貶めようと企んでいる彼らであることを知り、私たちは真の父母様の前に孝子・孝女として〝孝情〟の信仰を貫き、彼らの言説に惑わされてはなりません。
以上