注、真の父母様のみ言は「青い字」で、UCIおよびFPA(いわゆる
「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています。
文責:教理研究院
ご聖恩心から感謝申し上げます。
安倍晋三元首相のご逝去に対し、心からの哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りいたします。
さて、2022年7月19日、韓国において郭錠煥氏が、今回の安倍元首相の事件に触れながら、家庭連合を代弁するかのような謝罪会見を行いました。郭錠煥氏は、すでに家庭連合から除名処分を受けた人物であり、当法人を代弁する立場でないにもかかわらず、あたかも家庭連合を代弁するかのような会見を行ったことは、言語道断の行為と言わざるを得ません。
郭錠煥氏は、ご存じの通り、真の父母様を背信した人物です。特に、統一家の公的資産をかってに売却したのみならず、2011年5月25日に真の父母様が発表された「真の父母様宣布文」(概要:真の父母様の許諾なく公的資産を処分して得た全財産を返還せよ)にも従わず、歴史的反逆行為をした人物です。
今回の会見で、郭錠煥氏は、下記のような非原理的発言をしました。改めて、その虚偽について皆様にお伝えいたします。この内容を、所属の祝福家庭ならびに教会員の皆様に周知徹底して下さるよう、お願いいたします。
(1)文顯進氏は、真のお父様の後継者ではない
文顯進氏は、真のお父様の後継者ではありません。真のお父様は、ご自身の聖和後の「後継の秩序」について、次のように明確にしておられます。
「先生が霊界に行くようになればお母様が責任を持つのです」(マルスム選集318-260、2000年3月10日)、「『……後継者が出てこないのか』という話はやめなさいというのです。……お父様が第一教主であり、お母様は第二教主です」(同、201-127、1990年3月27日)、「先生が霊界に行けば、お母様が統一教会の教主にならなければならないのではありませんか」(同、499-184、2005年7月2日)、「お母様は、お父様よりももっとたくさん行います。年齢が若いので、私が死んでも教主は問題ありません。もはや、教主は二人が一つになっているということです」(同、541-146、2006年9月28日)
これらのみ言で分かるように、真のお父様はご自身の聖和後、真のお母様を中心に一つになっていくことを願っておられます。
また、UCI・FPAは、真のお父様が「文顯進と一つになって真の父母に従え」「文顯進を中心に一つになれ」と語ったと主張します。しかし、これらは〝虚偽〟です。この詳細については、教理研究院著『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」』(光言社)366~377ページで説明しています。
なお、この郭錠煥氏が「会見」で語った〝虚偽〟をマスコミはそのまま信じ、文顯進氏が後継者であったかのように報道していますので、注意しなければなりません。
(2)文顯進氏が第四アダムであるとの〝虚偽〟の主張
UCI・FPAは、1998年7月19日、家庭連合の「世界副会長就任式」を「第四アダム公認式」と強弁しています。真のお父様は、文顯進氏の「世界副会長就任式」でみ言を語られましたが、「第四アダムは顯進である」というみ言は存在しません。そこで、教理研究院は「第四アダムは顯進である」との真のお父様のみ言は存在しないことを指摘しました。それに対し、彼らは「確かに『第4次アダム』に関して言うなら、お父様が直接、公式的な場で『第4次アダムは顯進だ』と明言されたことはない」(参照:https://align-with-god.org/blog/archives/544 )と、お父様が直接明言された事実はないことを認めました。それにもかかわらず、今なお文顯進氏を第四アダムだと強弁しています。
なお、UCI・FPA側の櫻井正実氏は、文顯進氏の「世界副会長就任式」の時のみ言を改ざんし、文顯進氏を第四アダムだと〝虚偽〟の主張をしています。私たちはその虚偽に騙されないよう、気をつけなければなりません。
(3)文顯進氏が〝祝福の権限〟を移譲されたとの虚偽
郭錠煥氏は、文顯進氏が〝祝福の権限〟を移譲されたと述べますが、そういった事実はありません。
文顯進氏は、「2015年6月に米国シアトルで祝福結婚式を主管」(金鍾奭著『統一教会の分裂』66ページ)しました。しかし、「神様の許しを得て、真の父母の許しを得ること」の手続きをしないまま行った、この祝福なる儀式は、非原理的儀式に過ぎません。
真のお父様は、平和メッセージで「天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。……真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし」(『平和神經』34~40 ページ)と語っておられ、真の父母様の〝許諾〟を得ない祝福なる儀式に参加してはなりません。この問題について、教理研究院著『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」』の82~86ページで明らかにしています。
(4)2009年3月8日、いわゆる「草束事件」の真相
郭錠煥氏は今回の会見で、2009年3月8日のいわゆる「草束事件」に対し、それは、真のお母様を中心とする陰謀によって、文顯進氏が統一家から追い出された事件であるとします。しかし、この事件は、文顯進氏による「米国教会理事会乗っ取り未遂事件」に端を発して起こったものであり、真のお母様を中心とする陰謀ではありません。郭錠煥氏の説明は〝虚偽〟であり、UCI側による「米国教会理事会乗っ取り未遂事件」を隠蔽しようとするものです。この詳細については、『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」』177~223ページに書かれています。
(5)2012年7月16日の「アベル女性UN」創設大会のみ言について
郭錠煥氏は、今回の会見で、真のお父様が2012年7月16日に創設された「アベル女性UN」創設大会のみ言の一部分を取り出して、「母がいません。文総裁の妻の位置もありません」と述べ、暗に真のお母様を批判します。しかし、真のお父様のこの時のみ言は、神観の問題について述べているものです。郭錠煥氏が述べるような、真のお母様を批判しておられるものではありません。真のお父様は、真のお母様に対し「勝利した世界的な女性代表である真のお母様」と繰り返し語っておられ、真のお母様を証ししておられます。
真のお父様はこの創設大会で、神観の問題について次のように語っておられます。
「今に至るまで、数多くの宗教がありますが、父なる神様を信じる宗教にはなりましたが、母のいない宗教を信じてきたという恥ずべき、恥ずかしさをこの時間に爆発させ、その歴史的な、あってはならないその悲運の痕跡を取り消すために、ここに現れた……私の歩む道は、平和な道ではありませんでした。……母がいません。父なる神様は知っていますが、母のいない父を自分の神様だといって争い、奪い合う戦いをするこの教団どもの愚かさと国の権威の喪失を、誰が是正してあげるのですか」
このみ言で分かるように、「母がいません」というのは、どこまでも神観について述べているものです。すなわち、従来の宗教が、父母なる神ではなく、父なる神を信じてきたことの問題点を指摘したものです。
また、「文総裁の妻の位置もありません」とは、神の実体としての〝男性のみ〟が顕現してきた歴史であったのに対し、その相対である〝母なる神〟の実体、すなわち妻の位置が従来の宗教において、不在であったことを指摘したものです。しかしながら、「勝利した世界的な女性代表である真のお母様(チャムオモニㇺ)」が現れたことを「アベル女性UN」創設大会で宣布されたものです。この詳細については、教理研究院著『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」』343~355ページに述べています。
なお、UCI・FPA側が述べる〝虚偽〟の主張は数多くあります。それらの一つ一つの誤りを正した書籍、教理研究院著『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」――軌を一にする郭錠煥著「事必帰正」』を、この機会に詳細に読んでいただけるよう、お願いいたします。
以上