2011年5月29日(陽暦)
李妍雅様の説教「天宙のお母様 私のお母様」
この映像は当時、李妍雅様が「天宙のお母様 私のお母様」と題して、様々なエピソードを通して真のお母様を涙ながらに証しされた説教です。
(以下、説教の抜粋)
0:23~0:56
真の父母様は、「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」を、ヨーロッパ巡回と米国での大会で勝利され、今日(陽暦5月29日)の午後、帰国予定です。私は数日早く帰ってきましたが、このように不足な私が、皆様の前に立たせていただき、限りなく光栄に思います。
2:07~2:47
お父様は(今回の世界巡回で)このような強行軍を夜も眠らずに進められますが、お母様もまた超人間的な……。霊界と肉界、時間と空間を超越して行き来していらっしゃるお父様であると、父母様に直接侍る中でそのことを強く感じました。
そして、そのようなお父様に侍って生きられる真のお母様です。今回は、真のお母様について、いま一度深く考える機会を得ました。それで、不足ですが、お母様のお姿を証したいと思い、「天宙のお母様 私のお母様」の題目で準備してみました。
3:33~3:55
(お母様について)様々なエピソードを通して推し量る時間になればと願います。第一は、真のお父様にこの上なく侍られる真のお母様。第二は、真の子女様をこの上なく愛される真のお母様。最後は、食口の皆様をこの上なく愛される真のお母様。このように三つのテーマで準備してみました。
5:34~8:59
一つ目に、お父様を愛して侍られる真のお母様について申し上げます。(八大教材・教本)『天聖経』44ページに、このようなみ言があります。
「全知全能の神様は、全天下を料理される神様です。その神様がここにいるとしましょう。力で言えば、太白山も移してしまい、地球星にも穴を開けることができる能力をもった神様なのに、そのような神様を皆さんの目で見ながら暮らしなさいと言えば、暮らすことができると思いますか。神様が見えなくて良かったというのです。神様が見えれば、私たちは皆、神経衰弱になるでしょう」
このようなみ言をお父様は語られました。
それなら、神様の体をまとって、生きておられるお父様に、すぐ近くで侍られるお母様は、どうであられるかと考えてみました。「一日だけ、お父様の訓読会に参加しても、その日は完全に伸びてしまう」と、ある方がおっしゃっていました。皆様も経験があると思います。ところで、真のお母様は、真のお父様のすぐ傍らで、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準で、毎日のように侍りながら50年以上、生きてこられたのです。
真のお母様は、天が予め準備され、キリスト教の家庭において(母子)3代かけて精誠を捧げた基盤の上で、17歳というお若い年齢で真のお父様と御聖婚されました。草創期、洪順愛大母様は、正門から立ち入ることを禁じられました。お母様はまた、「親戚間の縁をすべて切りなさい」「お父様と天の摂理のことしか考えてはいけない」という真のお父様のみ言の前に完全従順してこられました。このような草創期の聖婚の中でも、食口の家で3年間、間借りし、産後も冷たい部屋でがちがちに凍えた体を温めなければならなかったというエピソードもあります。
真のお母様の路程はお父様の自叙伝にも出てきます。今でも、お父様は疲れていらっしゃる時、時折、お母様の膝を枕に横になられます。また、お母様はお父様の爪を切ってさしあげます。これは昔の写真ですが、今でもお父様の爪切りをなさっています。ご自分の目には見えない爪がお母様には見えるのが不思議だ、自叙伝にそういう下りがありますが、父母様の仲睦まじい姿を私たちは見ることができます。
もう一つのお写真は、お父様の終身理髪師としてのお母様の姿です。真のお母様は、お父様の髪染めも散髪も……。このお写真は、知鋭お姉様が最近撮ってくださった写真です。今でも、お父様の散髪と髪染めをお母様が直接なさっています。睦まじいお姿ですね。とても美しい姿でしょう。(拍手)
16:43~20:12
私はいつも感じることですが、お父様は大きな祝福を下さる前に常に試練を与えられるのです。お父様は時々、訓読会でお母様を叱責なさるのをお見かけします。そのような時、お母様は黙って受け入れていらっしゃいます。しかし、私は今回拝見したのですが、お父様がそのようにされたあと、お母様はお部屋に入り、お一人で泣いていらっしゃいました。一人で心を痛め、一人で消化しておられました。本当は私たちの過ちをすべてお母様が代表してお父様から叱責を受けておられるのですが……。私たちがもっとしっかりしなければと思いました。
見えない所で食口たちの面倒を見てくださりながら、宗教弾圧を受けた海外の食口を招き、事情を聞いてくださるお母様です。お父様がもっと恩恵を施したいと願われる場面があれば、さらに準備して恩恵を施せるよう心を配られるお母様です。お父様の愛がより遠くまで、より良く表現されるようにと橋渡し役を果たされる真のお母様の姿を見るのです。
1960年、お母様は17歳でお父様と聖婚され、純粋な信仰を守られ、1992年4月10日、お父様の隣の座、真の母の位置に上られました。お父様に敬礼する位置から、同じく敬礼される位置に至るまで……。それが(還暦の年)2003年になって初めて、公式的に許諾されたのです。そのすべての人生を通して、摂理的な全責任を負われました。来年、古希(70歳)をお迎えになるお母様は険しい道を歩み勝利され……。1999年(6月14日)の宣布内容で、その時、お父様が下さった賞状(表彰牌)に、このように書かれています。全員で一緒に読んでみましょう。
「天の前に真なる子女の使命、夫の前に真なる夫人の使命、子女の前に真なる父母の使命を完遂されました」
食口の皆様、一つ確かなことがあります。それは、これです。真のお母様の権威は真のお父様から出てくるのです。真のお母様は復帰されたエバとして、6000年間、すべての女性の恨を蕩減する路程を行かれました。
20:45~23:56
2010年4月29日、アベルUN定着戴冠式および金婚式において、真のお父様は神様の実体をまとわれ、聖婚礼式を挙行されました。そして、お母様はお父様の夫人であると同時に、神様の夫人の位置に立たれたのです。
私たちがお父様を愛するならば、お母様もまた愛さなければなりません。なぜなら、お二人は一つであり、真の父母様だからです。お母様は天宙のお母様であられ、また、私たちを再び生んでくださった「私のお母様」なのです。
私たちはみな、お母様の子女なので、その方の心を痛め傷つけるならば、お母様のお心はより一層傷むのです。私たちはお母様を愛し、また尊重しなければなりません。真のお母様は「天宙のお母様」であると同時に、「私のお母様」なのです。そのことを忘れてはいけません。
聖婚50周年の華麗な祝賀慶祝行事において、以前、交したお母様との対話を思い出し、私は涙を流しました。お母様とご一緒した時、お母様にお聞きしました。
「お母様、私たちは嫁の立場ですが、お母様が困難な時、心があまりにもおつらい時、お父様にも申し上げられない事情がおありだった時、どなたと言葉を交わし、どなたに慰めを受けられましたか」
幼い末の嫁(私)のひと言に、お母様はとめどなく涙を流されました。そのお姿は、華麗な祝賀行事の場にいらっしゃるお母様とは、あまりにも対照的でしたので、一人、涙をぬぐったことを思い出します。真のお父様がお寂しい時、激怒される時も、私たちと人類に失望された時も、常に隣にはお母様がいらっしゃり、これからも永遠に共にお父様の傍らを守られる方は、正に、真のお母様でいらっしゃいます。
そのお母様は、お父様の自叙伝の表現をお借りすれば、「真に善良で美しい貴女、私の妻、韓鶴子総裁」であられます。