櫻井節子氏の「独生女観」なるものは、真の父母様の教えとは異なる〝誤った言説〟(その2)

文責:教理研究院

        注、真の父母様のみ言や『原理講論』の引用は「青い字」で、UCI・FPA側の主張は「茶色の字」で区別しています。

  UCI(いわゆる「郭グループ」)およびFPA(家庭平和協会)を支持する櫻井節子氏は、2017年5月、家庭連合を退会し、その後、非原理集団UCIの啓蒙活動をしています。
 2020年12月からは「【櫻井節子夫人のラジオ】(今伝えたいこと)」(以下、「櫻井夫人のラジオ」)を配信し続けています。その内容は、真のお母様に対する不信を煽る〝悪意〟に満ちたものであり、真のお父様のみ言と異なる〝誤った言説〟に外なりません。
 以下、「櫻井夫人のラジオ」が、いかに真のお父様のみ言と異なった〝非原理的な主張〟であるのかについて明らかにします。

 五、メシヤが一人で来ては、真のオリーブの木になれない
 櫻井節子氏は「櫻井夫人のラジオ」で、次のように述べています。
 「サンクチュアリに行かれた姜賢実先生と私とは、長いお付き合いでした。……(姜)先生曰く、オモニは……『私によってお父様はメシヤになられたのだ』……と言われるということで、(姜)先生はしきりに、『お父様が可哀想だ、お父様が気の毒だ』と繰り返し語っていらっしゃいました」

 櫻井節子氏はこのように述べて、真のお母様に対する〝不信感〟を煽ろうとします。しかしながら、真のお父様は次のように語っておられます。
 「イエス様は、『神様のひとり子だ』と言いはしましたが、ひとり子になることはできませんでした(『訓教經(下)』56ページ)
 「神様のひとり子になろうとするなら、相対がいなくてはなりません。したがって父母としての救い主が来なければなりません」(『訓教經(上)』704ページ)

 真のお父様は、イエス様は相対となる新婦がいなかったため「ひとり子になることができませんでした」と語っておられます。それゆえ父母としての救い主(メシヤ)が来なければ」ならないと言われるのです。『原理講論』にも「メシヤは人類の真の父母として来られなければならない。彼が人類の真の父母として来られなければならない理由は、堕落した父母から生まれた人類を重生させ、その原罪を贖ってくださらなければならないからである」(277ページ)とあります。このように、メシヤは「人類の真の父母」だというのです。
 また、真のお父様は、次のようにも語っておられます。
 「本来、イエス様は……弟子たちと万民を祝福され、罪のない天国を築かなければなりませんでした。ところが、不信されて新婦を迎えられなかったので真の父母になれず、その使命を完遂することができませんでした。それゆえ……再臨主は……彼(イエス様)が果たせなかった新婦(独り娘)を探し出し真の父母になられ、万民を救ってくださるのです」(『祝福家庭と理想天国(I)』41〜42ページ)
 このように、イエス様が果たせなかった使命を果たすために「メシヤは人類の真の父母として来られなければならない」のです。
 さらに、真のお父様は「メシヤが一人で来ては、真のオリーブの木になれない」として、次のように語っておられます。
 「この世の中に一つの真のオリーブの木の標本を送ろうというのが、メシヤ思想です。しかし、真のオリーブの木であるメシヤが一人で来てはいけません。サタン世界がすべて、夫婦を中心として社会を築き、国家を築いたので、メシヤが一人で来ては、真のオリーブの木になれないのです。メシヤとしての真のオリーブの木と、メシヤの相対となる真のオリーブの木を中心として、これが一つになってこそ、真のオリーブの木として役割を果たすのです」(『永遠に唯一なる真の父母』68~69ページ)

 この「メシヤとしての真のオリーブの木」は真のお父様を意味し、「メシヤの相対となる真のオリーブの木」は真のお母様を意味しています。このことは、神様(天の父母様)がエデンの園に「生命の木」と「善悪を知る木」を創造され、それぞれアダムとエバを象徴したことと同様です。本来アダムは「独り子」として、神が創造した「独り娘」エバと共に「真の夫婦」となり、「真の父母」になることで創造理想を実現するはずでした。同様に、堕落しなかったアダムの立場のメシヤ(再臨主)もまた「独り子」として、神の「独り娘」(新婦)と共に「真の夫婦」となり人類の真の父母になることでメシヤとして顕現し、その使命を完遂するのです。それゆえ真のお父様はメシヤとは真の父母であるとして、次のように語っておられます。

 メシヤはどのような存在として来なければならないでしょうか。間違いなく、真の父母として来なければなりません(八大教材教本『天聖經』176ページ)、「メシヤとは誰ですか。真の父母です」(同、1134ページ)、「メシヤとは何ですか。真の父母です」(同、2180ページ)、「メシヤとはどんなお方かというと、真の父母です」(『祝福家庭と理想天国(I)』622ページ)、「メシヤとは真の父母のことを言います」(『真の父母經』1384ページ)「私(真のお父様)は、今年(1992年)の7月初めに、韓国の五大都市で開催された『世界平和女性連合』指導者大会で、私と私の妻である韓鶴子総裁は、人類の真の父母であり、救世主であり、再臨主であり、メシヤであると宣布しました」(『愛しき君よ花咲かせたまえ』成和出版社213~215ページ)

 真のお父様は、お母様も「メシヤである」と語っておられます。イエス様は「独り娘」を探し出すことができず、メシヤの使命を果たせませんでした。しかし真のお父様は、お母様と聖婚されることで人類の真の父母となり、メシヤの使命を果たされるのです。
 櫻井節子氏は、これらの真のお父様のみ言を踏まえないまま、真のお母様を批判します。しかしながら、〝一人で真の父母になることができない〟事実を踏まえ、真のお父様の語られた父母としての救い主(メシヤ)が来なければなりません」「メシヤが一人で来てはいけません……メシヤが一人で来ては、真のオリーブの木になれない」「メシヤとは真の父母のことを言います」「私と私の妻である韓鶴子総裁は……メシヤであると宣布しました」などのみ言を見ると、真のお父様はイエス様のときと違い、「独り娘」であるお母様と聖婚されることで「人類の真の父母」となり、メシヤとしての使命を果たされるようになったのです。このように見ると、真のお父様のみ言とお母様のみ言は一致しているのです。

六、真のお父様と真のお母様は〝対等な位置〟である
 櫻井節子氏は「櫻井夫人のラジオ」で、真のお母様に対し次のように批判的に述べます。
 「一つになるには、『主体と対象』の関係でなければなりません。二つの『主体』が立つ時、そこには『対立』が生まれるのです。『独り子と独り娘は同等である』『摂理歴史は私を迎えるためにあった』『天一国は私が開いた』。どれも皆、オモニが語って来られた内容です。……オモニは今、アボジに対して、『もう一つの主体』の立場を取っておられるのです」

 しかしながら、『原理講論』は主体と対象の関係について、次のように論じています。
 「主体と対象とが合性一体化すれば、美にも愛が、愛にも美が内包されるようになる。なぜかといえば……主体も対象の立場に、対象も主体の立場に立つことができるからである」(72ページ)
 また、真のお父様は、お父様とお母様が〝対等な位置〟に立つようになったことを、次のように語っておられます。
 「その峠をすべて越えたので、お母様がお父様と対等な位置に立つようになりました」(『真の父母經』1427ページ)
 「1952年から40年間ですべてのことを蕩減し、1992年に女性解放の基盤の上で、お母様をお父様の横に、対等な位置に立てました。その時からお父様の権限を、お母様に譲り渡すのです。3年から4年以内にお母様に譲り渡すというのです。その道を歩んでいます」(同、1404ページ)
 さらに、真のお父様は「天国の門を……先にお母様が開かなければならない」として、次のように語っておられます。
 「先生が80年間苦労して得たものを、お母様は4年間で伝授されたのです。4年間で、お母様を同等な立場に立てました。……お母様が早くりっぱになって、天上世界の天国の門を(お父様)よりも先にお母様が開かなければならないというのです。蕩減復帰の原則がそうなのです」(マルスム選集301-53)

 1999年6月14日、真のお父様はお母様に「表彰牌」を授与され、お二人が対等な位置にあることを繰り返し明言されました。
 「あなた(真のお母様)は、……天のみ前に真の子女の使命、夫の前に真の妻の使命、そして、子女の前に真の父母の使命を完遂されました。……1999年の『真の家庭世界化前進大会』を通して、世界80か所で『真の父母が伝授する生涯の教本』を万民に伝授されました。私(真のお父様)は……その治績をたたえるために、本表彰牌を捧げます」(『真の父母經』1440ページ)
 「この『真の父母様天宙勝利祝賀宣布式』で、お父様がお母様に対して表彰するのです。ですから、お母様が今からは対等な位置に立つようになりました。男女平等圏時代が訪れたのです」(同、1441ページ)
 「1999年6月14日に、お母様に表彰牌を授与したのは、どういうことでしょうか。……今やお母様が三時代の母の役割を果たすことができる資格を条件的に備えたので、お父様と対等な位置に立ち、天の祝福を受ける位置に入ってきたことを意味するのです」(同、1441ページ)
 このように、真のお父様が数々のみ言で明らかにされたように、真のお母様は真の父母として「対等な位置」「同等な立場」に立っておられ、天国の門を(お父様)よりも先にお母様が開かなければならないとお父様は言われるのです。したがって、真のお母様のみ言は、真のお父様のみ言と一致しています。

七、堕落していない〝純粋な血統〟をもって生まれた真のお母様
 櫻井節子氏は「櫻井夫人のラジオ」で、次のように批判的に述べています。
 「なぜお母様は変わってしまわれたのでしょうか? 答えがあるとしたら、それは恐らく、『独生女信仰』という、お父様の教えとは異なる、特殊な信仰のゆえでしょう」「『独生女』という言葉は、お父様も語って来られました。しかし、お父様が教えられた独生女と、今、オモニが語られる独生女とは、意味が違います。『……そもそもオモニの無原罪誕生という前提そのものが大きな問題です」「この血統転換の歴史とは、一体誰の、どなたの『無原罪誕生』を示す歴史だったでしょうか? 言うまでもなく、それは『メシヤ』の、すなわち『アダム』の無原罪誕生に至る歴史を綴ったものです。これまで、皆さんは一度でもお父様から、『エバの無原罪誕生』、つまり、『エバの血統転換の歴史』を聞いたことがあったでしょうか」「無原罪誕生されるのは、アダムです。では、エバはどのようにして『無原罪の母』となれるのでしょうか? それについて、お父様の教えてこられた内容は、『真のエバ・独生女は、独り子・真のアダムが復帰し、再創造するのだ』ということでした」(注、太字ゴシックは教理研究院。以下、同じ)

 真のお父様は、「神様はアダムを再創造し、エバを再創造」されるとして、次のように語っておられます。
 「これまでの摂理歴史路程を見れば、失ったアダム一人を探し求めるために、神様が多くの苦労をされたことを知ることができます。しかし、アダム一人を復帰したからと言って、勝利の記録と言うことができるでしょうか? できません(『訓教經(上)』891ページ)
 「神様は、4000年間の救援歴史を通してアダムを再び創造されたのと同じです。神様は、アダムをまねてエバを造られました。アダムの相対となることができるように、アダムを造られた原則、青写真を基礎として、それをまねて(エバを)造られました(『神様王権即位式』173~174ページ)
 「神様はアダムを再創造し、エバを再創造して、サタンがいなかった本然の愛の時代へ戻っていくのです」(『牧会者の道』1165ページ)
 さらに、真のお父様は、イエス様と再臨主は、独り娘(新婦)を探し出さなければならないとして、次のように語っておられます。
 「イエス様が……ひとり娘を探し出せなかったことが歴史的な悲劇となったのです」(『祝福家庭と理想天国(I)』578ページ)
 「イエス様も……一人の新郎として、新婦を探し出さなければなりません(八大教材教本『天聖經』513ページ)
 「イエス様は、新婦を探し出すことが一代で果たすべき目的であった……。新婦を探し出すことによって……真の父母が現れるのです」(『真の父母經』71ページ)
 「イエス様は再び来て、新婦を探さなければならないのです」(八大教材教本『天聖經』647ページ)
 「再臨主は……イエス様が探すことのできなかった新婦を探し出して真の父母となり……」(同、1382ページ)

 また、『原理講論』に「復帰摂理(救いの摂理)は、創造目的を再び成就するための再創造の摂理である」(271ページ)と論じられているように、真のお父様は、神によるアダムとエバの再創造に関して、その摂理の骨子は〝血統転換〟であると理解することができるみ言を語っておられます。
 「旧約時代、新約時代、成約時代の骨子は何ですか? 救いの摂理(復帰摂理)の骨子と目的が何かというと血統転換です」(『主要儀式と宣布式Ⅳ』308ページ)
 さらに真のお父様は、母を取り戻すために、アダムに対してと同様に歴史的な犠牲的代価が払われてきたとして、次のように語っておられます。
 母を復帰する路程が、どれほど熾烈だったかを知らなければなりません。アダム一人を取り戻すために、数多くの闘争をしながら、血を流す曲折を経てきたのがこれまでの歴史でした。それと同様に、母を取り戻してくるときにも、どれほど犠牲的代価を払ったか分かりません。母の基準を引き継いでいくために、数千年前に啓示を受けて準備した人から代を引き継いで、この時代を迎えたのです。……聖火を中心として消えないようにしながら、地上の『終わりの日』までつないできたのです。どれほど多くの犠牲的代価を払ったか分かりません」(『真の父母經』45ページ)
 そして、真のお父様は、神様の二千年の歴史は〝独り娘(新婦)〟を求めるための歴史であったとして、次のように語っておられます。
 「神様の二千年の(キリスト教)歴史は、新婦を求めるための歴史です。イエス様は、真の息子の姿で現れましたが、真の娘の姿がないので、神様のみ旨を成し遂げることができませんでした。ですから、二千年のキリスト教の歴史は、娘(独り娘)を求めるための歴史です」(『真の父母經』69ページ)

 また、真のお父様は、真のお母様の血統と誕生(聖誕)が神様を根とするものであったとして、次のように語っておられます。
 「お母様になるためには、三代が一人で暮らさなければなりません。お母様は、幼いときも誰の援助も受けずに独り育った一人娘でした。そのような一人娘にしたのは、サタンの血統を残さないためです」(天一国経典『天聖經』1253ページ)
 「皆さんは、サタン世界の堕落した父母を通した堕落の根を生まれ持ちましたが、統一教会の文某と、ここにいる文鶴子、……鶴子様は根が違うというのです。神様を根として初めて、歴史の上に真なる愛の論理を中心とした統一論理を持って現れた主人公だというのです」(マルスム選集148-40〜41)

 さらに、真のお父様は、再臨主が探す新婦は堕落前のエバ……堕落していないエバ」「堕落していない純粋な血統をもって生まれた方……罪の因縁とは全く関係のない処女」であるとして、次のように語っておられます。
 「小羊の宴会をしようとするならば、イエス様の新婦が必要です。新婦を探し出さなければならないのです。その新婦とは誰かというとエバなのです。堕落する前のアダムと共にいたエバなのです。……三人目のアダム(再臨主)が堕落前のアダムの立場で来て、堕落前のエバを探し出さなければなりません堕落していないエバを探し出して、小羊の宴会をしなければなりません。結婚して人類の父母となるのです」(『祝福家庭と理想天国(I)』584〜585ページ)
 「再臨主は人類の母を探しに来られるのです。すなわち、新婦を探しに来られるのです。新郎であられる主がこの地上で探される新婦は、堕落圏内で探す新婦ではありません堕落していない純粋な血統をもって生まれた方を探すのです。……罪の因縁とは全く関係のない処女として、母(真のお母様)の立場に立つことができなければならないというのです」(同、909ページ)

 真のお父様は、真のお母様に対して堕落前のエバ……堕落していないエバ」「堕落していない純粋な血統をもって生まれた方……罪の因縁とは全く関係のない処女であると語っておられます。これらのみ言から見たとき、真のお母様が「今まで二千年の歴史は、独り娘を探し求めてきた歴史です……血統転換、私は母胎からです(2014年7月1日)と語られたみ言は、真のお父様のみ言と完全に一致しています。
 この点についても、櫻井節子氏がいかに真のお父様のみ言を理解し得ていないかが明らかです。

八、私たちは〝真のお母様と一体〟となって前進すべきである
 櫻井節子氏は「櫻井夫人のラジオ」で、次のように述べています。
 「顯進様は自らがさんざん誤解され、罵倒を浴びせられながらも、父母様の問題を極限まで守り、同時に兄弟姉妹たちに、『その方向に進んではならない!』と必死に叫んで来られたのです。そんな方を、私たちは長らく、『父母様に盾突く者』として、『分派の頭』として打ち続けてきました。それはあたかも、2000年前……イエス様を十字架につけたのと同じようなものです」
 『言葉』や『行動』を見れば、真か偽りかは即、判断できる……顯進様ご自身がこれまで何を語りどんなことをされてきたのか、その言葉と行動をまず知ろうとすべきではないでしょうか」
 「オモニを中心とする今の教団と顯進様の運動とどちらがお父様の信仰と伝統を守り……どちらがお父様の信仰や伝統から離れ、またそれを別の信仰や伝統に塗り替えようとしているのでしょうか」

 櫻井節子氏は、以上のように語って顯進様を擁護します。それでは、真のお父様ご自身は、顯進様の言動に対しどのように見つめておられたのでしょうか。UCIいわゆる「郭グループ」について、真のお父様のみ言を中心に検証します。
 真のお父様は、真の父母様が中心であることを強調され、「先生は顯進を全く当てにしていない」(2010年7月16日、いわゆる「ボート会議」のみ言)、「先生よりもお母様をもっと重要視することができる統一教会の食口になれば福を受けるのです」(『真の御父母様の生涯路程⑩』351~352ページ)と語っておられ、祝福家庭や教会員が、真のお母様と一体となって歩んでいくことを願っておられます。
 郭錠煥氏は、2019年4月30日に『事必帰正』出版記念会を東京で行いました。郭錠煥氏は、著書『事必帰正』の中で次のように述べています。
 「2009年12月6日、その日を覚えています。……お父様が私の2人の息子を非難するようなみ言葉を語り始められました。『郭錠煥がいつ、統一教会を売ってしまうか分からない。』(『事必帰正』305ページ)
 「お父様は語られました。『郭錠煥は……3年ほど私の前から去りなさい。』……このような審判を受けるとは」(同)

 ここで特に注目すべきことは、真のお父様が郭錠煥がいつ、統一教会を売ってしまうか分からないと語られたみ言です。実際、UCI側は、公的資産を真の父母様の許可なく、次々と売却していきました。具体的に述べると、アメリカのアトランティック・ビデオビル、シェラトンナショナルホテルビル、UPIビルなどを次々に売却していきました。また、ワシントン・タイムズについて、お父様は次のように語っておられます。
 「最近では、共産主義者たちのいたずらで私の手を離れたワシントン・タイムズも再び戻ってきました」(「天地人真の父母定着実体み言天宙大会」のみ言)

 UCI側は、さらに真の父母様の専用機まで、真の父母様の許可なく売却し、韓国のセントラル・シティーをも売却してしまいました。
 こうした中で、2010年にブラジル教会での〝暴力事件〟まで起こり、顯進様は「私が私の父母様の財産を盗んだと? あなたは何という嘘を広げているのですか」などと語っています。しかしながら、真のお父様ご自身は、2011年に公開した「コディアック『盗賊』認定動画」において、次のように顯進様に対し厳しく語っておられます。
 「郭の家族、顯進サイドは、(お父様)意にかなったことをしていないと、君たちはよく知っているだろう……どうして郭家の家族、顯進は、ここに来ることもしないで、真の父母を喜んで迎えようとしないのか……郭家の家族は刑務所に行くようになるんだ……彼らは真の父母に逆らい、真の父母が所有するお金を奪い、資産を奪い、企業を奪うからだ……真の父母に所属するものを、郭ファミリーのように盗んでしまうものたちは全部、刑務所行きだ」(2011年7月末、アラスカ・コディアック・ノースガーデン)

 真の父母様は同年に発表された「真の父母様宣布文」において、「文顯進をはじめとするUCI理事陣は……今まで真の父母様の許諾なく公的資産を処分して得た全財産を返還せよ」(2011年5月25日)と指示されました。
 また、真のお父様は2010年7月16日のいわゆる「ボート会議」で、故・神山威氏に対して次のように語られました。
 (顯進は)もう、ずっと前に離れたんだよ、10年前に……顯進は先生と同じ方向に向いていない。逃げ回っている。顯進が先生の方向に来なければならないんだよ……顯進も、その気だったら1週間で(真の父母様のもとに)帰ってこられるのに、何故、帰ってこられないのか。先生は顯進を全く当てにしていない
 このように、真のお父様は、(顯進は)もう、ずっと前に離れたんだよ、10年前に」と語っておられます。これが、真のお父様の顯進様に対する明確な認識です。
 そして、真のお父様は、〝後天時代・天一国時代〟における中心は「真の父母」であるとして、次のように語っておられます。
 「後天時代は、平和の王、真の父母を中心として、霊界と肉界が一体圏を成した全体、全般、全権、全能の真の愛の心情圏の時代、すなわち天宙平和統一王国時代を意味するのです」(『平和神經』262ページ)
 また、真のお父様は、真のお母様について次のように語っておられます。
 お母様に良い点が本当に多いのです。素晴らしいというのです。……そのようなものをすべて見て、お母様として選んだのではないですか。……一度決心すれば、最後まで自分一代でこの複雑な恨の峠をすべて清算するという決心が、私よりもお母様がもっと強いのです。……先生よりもお母様をもっと重要視することができる統一教会の食口になれば福を受けるのです」(『真の御父母様の生涯路程⑩』351~352ページ)

 私たちは、真のお父様の聖和後「中断なき前進」を訴えられ、その使命を引き継がれて、神様の夢を成して差し上げようと死生決断、全力投球で歩んでおられる真のお母様と一体となって歩んでいくことが、神様と真のお父様の願いであることを明確に理解すべきです。
 そして、自分こそが真のお父様を慕い、信仰歴も長く、真のお父様のみ言に通じていると思い込んでいる櫻井節子氏が、実は真のお父様のみ言に対し無知であるがゆえに述べる〝非原理的な言説〟に、私たちは決して惑わされてはなりません。