お母様が「『原理講論』はもう教育する必要がない」と語ったとする〝虚偽情報〟

文責:教理研究院

           注、真の父母様のみ言や『原理講論』は「青い字」で、サンクチュアリ教会などの主張は「茶色の字」で区別しています。

(1) 〝み言改ざん〟に基づいた真のお母様批判
 真のお母様や家庭連合を批判する人々、いわゆる「非原理集団」(UCI、サンクチュアリ教会等)は、2024年7月18日に真のお母様が語られた「今までの統一教会の歴史における『原理講論』は、荒野時代で終わったのです。天一国時代においては、『真の父母論』です。創造原理は、創造主、天の父母様です」というみ言を〝改ざん〟し、以下のような〝虚偽情報〟を流しています。
 「これからは『真の父母論』を講義しなさい。『原理講論』はもう教育する必要がなく、その代わりに『真の父母論』で教育しなければならない」
 真のお母様や家庭連合を批判する人々は、このようにみ言を〝改ざん〟して、お母様を批判しています。実に悪質です。お母様は「『原理講論』はもう教育する必要がなく」などとは語っておられません。これはお母様を批判する人々が悪意をもって〝み言改ざん〟をし、広めている〝デマ〟です。
 最初のところで取り上げたお母様のみ言は、その意味を補足して述べると「今までの統一教会の歴史における『原理講論』(の内容)は、荒野時代(まで)で終わっ(ている)のです。天一国時代においては、『真の父母論』です」という意味で語っておられるみ言です。

(2) 天一国時代は「天の父母様時代」である
 ところで、真のお父様は、次のように述べておられます。
 「創造の目的は何か。天の父母が基本目的であるが、『父なる神様』とだけなっており、いまだに創造目的が完成できずにいるのである。神様が父格としておられるのは、創造目的を果たせなかったことを意味するものである……。……このように堕落によって天の父母は完成されず、地の父母も非原理的な状態になったのである。……(ゆえに)アダムとエバが完成して神様と合体すれば、父なる神様母なる神様として完成し、基本完成をすることになる」(『天の父母様聖会』天苑社、162~163ページ)
 ここで、お父様が「天の父母が基本目的である」と語っておられるように、お父様はその生涯路程において、神様を「天の父母様」と呼ぶことのできる時代圏が到来するのを切望しておられたに違いありません。事実、「最終一体」を宣布される2010年の「真の神の日」午前零時の祈祷で、お父様は「愛する天の父母様(사랑하는 하늘부모님)」と神様に対し呼び掛けられ、祈られました。これは「天の父母が基本目的である」時代が近づいていたからです。ところが、お父様は「天の父母様時代」の到来を地上で迎えることができないまま聖和されました。完成されていない「天の父母」が、「アダムとエバが完成し」て、真の父母の「最終一体」により、「神様と合体」することで父なる神様母なる神様として完成し(創造の目的の)基本完成をすること」で、迎えた天一国の「天の父母様時代」です。そのお父様が切に求めておられた「天の父母様時代」を真のお母様が宣布されたのです。
 『原理講論』には、神様を「父母なる神」(61ページ)、「天の父母なる神」(235ページ)と述べていますが、神様を「天の父母様」として〝明確に〟定義してはいませんでした。今や、神様が「天の父母様」であることを明確に宣布する時代を迎えています。
 真のお母様は、そのことについて「今までの統一教会の歴史における『原理講論』(の内容)は、荒野時代(まで)で終わっ(ている)のです。天一国時代においては、『真の父母論』です。創造原理は、創造主、天の父母様ですと語っておられるのです。このことを論じているのが「真の父母論」です。

(3) 「真の父母論」は、旧約聖書、新約聖書、『原理講論』を否定しない
 キリスト教が出発し、「新約時代」が到来したからといって、キリスト教は旧約聖書を捨てたわけではありません。旧約の土台の上で、新約について語ってきました。
 また、使命を果たせない戦後のキリスト教の代わりに、統一教会(現:家庭連合)を立てたからといって、統一教会は「原理講義」をするとき、旧約聖書や新約聖書を捨てたわけではありません。旧約と新約の土台の上で、「成約時代」について語ってきました。すなわち、原理を語るとき、旧約聖書、新約聖書を用いながら創造原理、堕落論、復帰原理の講義を行いました。聖書を使って講義をしながら、私たちの歴史的な摂理的使命、神様の心情を理解するようにしてきたのです。『原理講論』は次のように論じています。
 「今までの歴史路程において、復帰摂理の目的のために立てられた預言者や義人たちが達成することのできなかった時代的使命を、今この『私』を中心として、一代において横的に蕩減復帰しなければならない……このような歴史的勝利者となるためには、預言者、義人たちに対してこられた神の心情と、彼らを召命された神の根本的な目的、そして彼らに負わされた摂理的使命……を詳細に知らなければならない(288ページ)
 この摂理的使命や神様の心情を知るには、旧約聖書や新約聖書、『原理講論』は必要です。しかし、天の父母が基本目的であるが……父なる神様母なる神様として完成し、基本完成をする」という内容は、『原理講論』には十分に論じられていなかったといえるのです。
 それゆえ、真のお母様は「天一国時代においては、『真の父母論』です。創造原理は、創造主、天の父母様です」と語っておられるのです。今や、天一国時代を迎えて「真の父母論」を人類に宣布しなければならない時代が到来しています。
 したがって、真の父母が〝苦難の路程〟を歩まれた(蕩減)復帰摂理時代としての荒野時代が終わり、創造原理(本然)の時代、すなわち人間が三大祝福を完成し、「天の父母が基本目的」である時代を迎えていることを、「真の父母論」は意味するものであり、『原理講論』が終わったということではありません。
 「真の父母論」を講義するにあたっては、旧約聖書や新約聖書、『原理講論』を踏まえた上で、天の父母様およびその実体である真の父母様を伝えていかなければなりません。
 今回の「非原理集団」が流す〝み言改ざん〟に基づく虚偽情報に惑わされないように気をつけなければなりません。

以上