真のお母様および家庭連合を貶めようとする中村仁史氏の悪意

文責:教理研究院

                  注、真の父母様のみ言や家庭連合側の主張は「青い字」で、サンクチュアリ教会側の主張は「茶色の字」で区別しています。

 サンクチュアリ教会の中村仁史氏(元・光言社の翻訳担当)は、2020年1月29日公開のサンクチュアリ教会の礼拝「天運と聖霊の宿る『8大教材教本』~『統一原理』から見た独生女論の問題点~」で、2014年に御言研究室(当時)が金榮輝先生に宛てた「お伺い書」を引き合いに出し、真のお母様批判をし、家庭連合本部に対する不信感をあおろうとしています。
 今回は、「お伺い書」を悪用する中村仁史氏の欺瞞を指摘し、天一国三大経典に関する彼の〝虚偽〟の主張を暴くと共に、亨進様の〝変節〟した言動について取り上げます。

一.「お伺い書」を用いて不信感をあおる中村仁史氏の欺瞞
 (1)金榮輝先生に「お伺い書」を提出した背景について
 中村仁史氏は説教で、「お伺い書」について次のように述べています。

  (2014年7月)当時の日本家庭連合の日本教会の御言研究室が、韓国の金榮輝先生に宛てて、お伺い書を書いたのです。…… (お母様が)言った『血統転換、私は母胎からだ』という話は、お父様のみ言との整合性がどうなのでしょうか? 聖書との整合性はどうなのでしょうか? お父様の生涯路程との整合性がどうなのでしょうか? ということで、このへんで整理がつかないので、ちょっとお伺いしたいのですけど、という文章だったんですよ。これ、意味わかりますでしょうか? この時にですよ、家庭連合の本部では、原理と一致しない、み言と一致していない、ということを認識していたということなんですよ」

 中村仁史氏は、2014当時の状況や、反対派と論戦してきたそれまでの経緯を踏まえずに、上記のように語り、家庭連合本部を貶(おとし)めようとしています。中村仁史氏の言動は、家庭連合本部に対する〝不信感〟をあおろうとする悪意に満ちたものと言わざるを得ません。
 日本の家庭連合本部の教理担当者は、長年にわたってみ言研究を行い、祝福家庭および教会員の信仰を守るため、反対派や霊的集団などと論戦してきました
 反対牧師による脱会説得事件が始まった1966年以降、教理担当者は、反対牧師の教理批判に対して反論し、真の父母様の位相を守り、統一原理の真理性を論証する〝取り組み〟をしてきました。

 1990年代以降には、反対牧師の問題のみならず、日本国内で暗躍する霊的集団「禹グループ」「第4イスラエル研究会」「中山グループ」「駒場グループ」などの非原理的な活動から祝福家庭や教会員の信仰を守るため、霊的集団の言説の誤りを指摘し、啓蒙する努力をしてきました。それらの反対牧師や霊的集団の問題は、おもに日本国内で起こっていたものに過ぎませんでした。したがって、日本教会本部の責任者や教理担当者、および元老牧会者たちと連携を取りさえすれば、反対牧師や霊的集団の問題に対して速やかに対応していくことができました。

 ところが、2009年3月8日の「束草事件」を契機として表面化していったUCI(いわゆる「郭グループ」)問題は、日本国内の次元にとどまらず、国際的に対応しなければならない問題となっていました。すなわち、文顯進様を中心するUCIは、おもに韓国やアメリカに基盤をもっており、いくら日本国内で対応しても、それは彼らの活動基盤を日本国内につくらせないようにするための〝対応〟に過ぎないものでした。事実、日本教会で「真の父母様宣布文サイト」を開設し、UCIの言説の誤りを掲載しましたが、韓国やアメリカのUCIメンバーがそれに〝反論〟してくるなどして、影響を受ける人が少なからず日本国内で現れたりもしました。

 そのような状況の中で、2013年7月、8月には、UCIを支持する人々が「真のお父様制定天聖経・平和神経を守る祝福家庭協議会」なる団体を立ち上げ、韓国・天福宮教会前で真のお母様批判の集会を行っていました。また、故・神山威氏も、顯進様の支持を表明し、真のお母様批判をしながら韓国や日本各地で批判集会を行い、そればかりか、神山氏に同調する人物がブログ記事に、家庭連合やお母様に対する批判を積極的に掲載するなどし、家庭連合の一体化を損ねる〝分裂活動〟をしていました。

 このように、国際的な広がりを見せるUCIおよび反対派らの活動に対し、より効果的に対応するには、日本国内だけの見解では十分でない状況でした。そのような経緯から、韓国教会に対しても〝お伺い〟をたてて、彼らUCIや反対派の言説に対し国際的な共通見解を出し、家庭連合全体で一致した取り組みをしていくことが求められていたのです。

 すなわち、2014年当時のUCIやそれに同調する人々の言説、および反対派らの批判内容が、彼らのブログやサイトに掲載され、さらにメールなどで国際的な広がりをもって日本にも送られてくるなどし、UCIの動きが韓日米で徐々に活発なものとなっていたため、彼らの主張、および反対派の批判の要点をかき集めて、まとめて報告したのが金榮輝先生に宛てた「お伺い書」なのです。

 これは、真のお母様に対する不信を表明するものではなくUCI側の批判、およびそれに同調する人たちの声を集め、それにどのように対応すべきかを韓国側に対して問い尋ね、〝お伺い〟を立てようとする内容です。それは、むしろ真のお母様の位相をお守りし、家庭連合の信徒たちの信仰を守るための〝取り組み〟の一環なのです。

(2)キリスト教の教理は、分派・異端と〝論戦〟するなかで整理された
 初代キリスト教会は、ユダヤ教からの批判、内部から起こった分派や異端との論争、およびギリシャ哲学(ヘレニズム)からの批判に対しキリスト教の教えを守るために論戦し、信徒の信仰を守る戦いをしました。〝イエス様こそが永遠に唯一の救い主である〟という確信のもと、キリスト教に対する反対派や分派と論戦し、キリスト教の正統的信仰を守ろうとしてきたのです。

 例えば、初代教会時代には、多くの護教家教父と呼ばれる人たちが現れ、ユダヤ教との論争、分派や異端との論争をしながら、キリスト教の教理をまとめ上げていきました。アウグスティヌスの『神国論』などは、前半部分で異教徒への〝反論〟がまとめられており、キリスト教信仰の正しさを弁証するものでした。

 ちょうどそれと同じように、家庭連合の教理においても、 「最終一体」となられた真のお父様と真のお母様、すなわち真の父母様こそが永遠の〝天一国の中心〟であられ、その教えを確立するため、反対牧師(キリスト教)の批判、内部から起こった霊的集団との論争、分裂活動をするUCIやサンクチュアリ教会の批判、さらには共産主義者や反対派学者からの批判に対し〝論戦〟を交わし、家庭連合の正統的信仰を守るための取り組みをしなければならないのです。

 教理担当者は、それらの反対勢力から、真の父母様の位相を守り、天一国安着を確かなものとしていく〝取り組み〟を、初代キリスト教と同じように推し進めていかなければなりません。その取り組みの中で、本部から出される〝公式見解〟や〝出版物〟等には、当然のことながら、反対派や分派側の言説がかき集められて記されており、それに対する〝反論〟が述べられているのです。「お伺い書」の内容も、そのような取り組みをしていくための、言わば〝基礎資料〟となるものです。

 キリスト教においては、〝イエス様が永遠の中心〟であるように、天一国(天宙平和統一国)においては、〝天の父母様と真の父母様が永遠唯一の中心〟なのです。そのことを確かなものにするため、真のお母様のご存命中に、上述した反対派や霊的集団、およびUCIやサンクチュアリ教会の教理的批判に対し完膚なきまでに論駁し、早急に決着をつけてしまう必要があるのです。

 そのためには、日本国内の次元にとどまらず、国際的なネットワークを組み、特に世界本部を中心とする韓日米の教会の協力によって、家庭連合の〝公式見解〟をまとめなければならないと言えるでしょう。そして、家庭連合の教えの真髄である 「独り子」「独り娘」および 「真の父母観」を確立しなければなりません。そのような意味から、反対派や分派たちの意見をかき集め、金榮輝先生への「お伺い書」が書かれているのです。それは、〝分裂活動〟をする人々の非原理な言動を、そのまま放置しては絶対にならないからです。

 それにもかかわらず、「お伺い書」が書かれたこのような背景、真の意味を全く知らないか、理解できない中村仁史氏は、家庭連合の御言研究室(当時)が、まるで真のお母様に対する不信感から「お伺い書」を書いたかの如く述べています。これは、無知ゆえの行為であり、哀れむべき言動であると言わざるを得ません。

 ところで、中村仁史氏は「お伺い書」のいくつかの内容、すなわち①「真のお父様のみ言との整合性」、②「聖書との整合性」、③「真のお父様の生涯路程との整合性」を取り上げ、いかにも真のお母様が間違っていると「御言研究室」(当時)が語っているかの如く述べ、真のお母様や家庭連合本部をおとしめようとしますが、これは上述した当時の状況を踏まえずに、また、家庭連合本部の分派問題に対する〝取り組み〟の意図を無視した、とんでもない発言です。

 すでに述べたように、キリスト教の初代教会においては、反対派や分派との論戦を交わす中で〝正統〟と呼ばれる教理が形成されていきました。それと同様、家庭連合においても、天一国の永遠の中心であられる真の父母様の位相をお守りし、み言の整合性をまとめあげ、永遠不変の公式見解を出していく必要性があるのです。「お伺い書」の内容はそのための準備資料です。それは、人々に公開するために書かれたものではありません

 すでに「真の父母様宣布文サイト」や『世界家庭』に掲載した教理研究院の解説「真理とは、『実体み言』である天地人真の父母様 ―― 天一国時代におけるみ言の理解と解釈について」(https://trueparents.jp/?page_id=5661で述べたように、①「真のお父様のみ言との整合性」、②「聖書との整合性」、③「真のお父様の生涯路程との整合性」については、「最終一体」となられた実体み言である天地人真の父母様こそが〝真理そのものである〟ことをしっかり理解すれば、自ずと整合性を取っていくことができるのです。

 例えば、中村仁史氏は、真のお父様は「お母様を教育した」と述べているのに、お母様は「私は誰からも教育されていない」と述べるのは矛盾なのではないかと疑義を呈し、不信感をあおろうとしますが、この点についても〝両者には矛盾がない〟ということを、教理研究院のこの「解説」で述べており、すでに解決済みの内容です。それ以外の内容に関しても、整合性が取れるようになるのです。

 例えば、2014年7月1日に真のお母様が「血統転換、私は母胎からなのです」と語られたみ言について、中村仁史氏は「家庭連合の本部では原理と一致しない、み言と一致していないということを認識していた」などと述べますが、これも誤った認識です。

 教理研究院は、この真のお母様のみ言は、真のお父様のみ言と矛盾しておらず、完全一致している事実について、「真の父母様宣布文サイト」および『世界家庭』の連載記事で発表しており、また映像化して啓蒙してきました。その代表的なものが「『独り娘』のみ言は真理である」です。 (参照:https://trueparents.jp/?page_id=4589

 さらに、その内容は小冊子『UCIを支持する人々の言説の誤りNo.2』の41ページから52ページにかけても掲載しています。
 それを簡潔に述べると、真のお父様は、真のお母様について堕落前のエバを探し出さなければなりません。堕落していないエバを探し出して、小羊の宴会をしなければなりません。結婚して人類の父母となるのです」(『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』584~585ページ)と語っておられ、まさに「血統転換、私は母胎からなのです」との真のお母様のみ言が真理であることを裏付けています。このようにして、み言研究が進めば進むほど、また深まれば深まるほど、真のお父様が語られるみ言と真のお母様が語られるみ言とは完全一致していることが明確になるのです。これは、 「最終一体」となられた真の父母様であるがゆえに、当然の帰結なのです。

二.天一国経典『天聖経』のみ言索引を削除したという〝虚偽〟の主張
 中村仁史氏は、説教の中で次のように述べ、「天一国三大経典」および真のお母様を批判しています。

  (天一国三大経典の)出典を取るという、これ、誰が指示したと思います?これね、これ(出典)がどれだけ重要かと言うことは、実務者はみんな知っています。日本でも韓国でも。これがないとダメだと。最初入れていたんですよ。天聖経でも、ちゃんと入れていました。韓国語でもですよ。韓国の実務者も知っています。重要だから。でも結果的に、なくなりました。なぜか? 韓鶴子オモニが『取りなさい』と言ったからです。これは、何度か進言したそうです。『入れたほうがいいんです』と。『入れましょう』と言われたそうです。それでも『問題ない』と、なくせってなったんです。『何でですか』って言ったそうなんですよ。私が聞いたところによると、『内容が重要なんであって、いつ語られたとか重要ではない』と、関係ないっていうことを言われたそうです。私が間接的に聞いたことです。実務者は皆、本当に重要だということを知っていましたから、これを本文で取ってしまうのはって、 (それで)仕方なく、ケースに小冊子にして入れただけなんです。出典を集めてね。こんなことを指摘すると、いやいや、ちゃんと小冊子にしてケースに入れていますよ、と家庭連合は言ってきますよ、たぶん。入ってないじゃないかと言ったら。誰も見ないですよ、そんなの。これは明らかに韓鶴子オモニの指示です。目的は何か? マルスム選集と切るためです。善霊の流れを切るため。だから、八大教材教本と三大経典はまるっきり違うんです。霊界は協助しません」

 しかしながら、この中村仁史氏の主張は、彼自身も「私が間接的に聞いたことです」と述べているように〝不正確〟であり、事実に反します。中村仁史氏は、〝出典がわからないようにするために索引を別冊にした〟などと述べ、それは「マルスム選集と切るため」だと主張します。しかし、中村仁史氏も述べているように、マルスム選集からの索引をまとめた「別冊」があること自体、み言がどこからの引用なのかを隠そうとする意図が全くないことを裏付けています。事実、出典に関心がある人は、絶えずその「別冊」を見て出典を確かめており、その作業が十分に可能なのです。

 なぜ、索引を「別冊」にまとめるようになったのかについて、当時、韓国の天一国経典編纂委員会と直接やり取りをした日本天一国経典編纂委員のメンバーに確認すると、次のように述べ、中村仁史氏の話は不正確、間違いであると証言しています。中村仁史氏は、直接、韓国の天一国経典編纂委員会とやり取りをする立場ではなく、正確な情報は知り得なかったと言えるでしょう。何れにせよ、中村仁史氏の話は〝伝言ゲーム〟のような主張であり、〝思い込み〟に過ぎません。直接、韓国側とやり取りをした責任者は、次のように証言しています。

 「イエス様の生涯路程やみ言を収録した新約聖書には、イエス様がそのみ言をいつ語られ、奇跡をいつ行ったのかという正確な年月日の情報はありません。しかしながら、2000年の長いキリスト教の歴史においては、昔においても、今においても、イエス様の生涯の歩みやみ言が生き生きと感じられるものとなっています。もし、新約聖書の各章各節に、それらの年月日の典拠を記していたとすれば、それはかえって読みづらいものとなっていたことでしょう。訓読するにおいて、妨げになったに違いありません
 新約聖書においてそうであるように、天一国三大経典が、2000年後、3000年後、あるいは1万年後にわたって読み継がれていくにおいて、それがいつ語られたみ言なのかという年月日も重要なことであるにしても、人々の関心はそのこと以上に、どのような内容のみ言であるのかが、より重要なものとなっていくのです。ただし、天一国経典『平和經』は、講演文を集めて整理したみ言集ですが、それらの各講演文の冒頭には、どこで、いつ、語られたみ言なのかが明記されています。この事実こそ、真のお父様が生涯かけて語られた講演文を、確実に歴史に残していくためのものであり、そのまま放置していれば、歴史に残らなくなる危険性が少なからずありました。しかし、真のお母様のご意向によって、真のお父様の数多くの講演文が一冊にまとめられたのです。この一点を見ても、中村仁史氏が述べる『私が聞いたところによると、内容が重要なんであって、いつ語られたとか重要ではない』というのは偏った認識であり、間違いです。出典が別冊にまとめられたのは、どこまでも訓読に支障がないよう、聖書と同じように全人類が親しく読み続けていくことができるように配慮されたものなのです。出典を隠そうとする意図は全くないので、出典を別冊にまとめて入れているのです。
 何千年、何万年後の人類歴史においては、真のお父様の92年のご生涯、特に記録に残されたみ言を語られた数十年の期間は、極めて短い期間とも言えるでしょう。今から何万年後にみ言を読む人にとっては、それがいつ語られたのかよりも、もっと内容に意識を集中したいはずです意識集中のために〝別冊〟にまとめただけのことです。しかしながら、いつ語られたのか、どのような状況の時に語られたのかも重要なことであるため、いつでも正しく調べることができるよう索引としてまとめ、すべての天一国経典『天聖經』および『真の父母經』に添えられているのです。これは、あくまでも訓読の妨げにならないための天の配慮なのです。中村仁史氏が憶測するような『目的は何か? マルスム選集と切るためです。善霊の流れを切るため』ということではありません。中村仁史氏の主張は、真のお母様をおとしめようとする悪意に満ちたものです」

 直接、韓国の天一国経典編纂委員会とやり取りをした責任者は、以上のように証言しています。これは、人類の「平和の母」の真の愛に基づく配慮なのです。中村仁史氏は、間接的に聞いた話に基づいて、さもそうであるかのように、〝憶測〟で断定的に述べていますが、それは人々を誤導しようとする悪意に基づく〝分裂と闘争の輩〟の行為と言わざるを得ません。

三. 「二代王様」を名乗る亨進様の〝変節〟した言動
 中村仁史氏は説教の中で、元・世界会長であった文亨進様を二代王様と呼んでいます。中村仁史氏に限らず、サンクチュアリ教会に所属するメンバーは、皆同じく亨進様を二代王様と呼んでいます。しかし、この〝呼称〟は、真のお父様のみ言から完全に逸脱したものです。
 真のお父様は2012年4月21日、韓国・清心平和ワールドセンターで開催された「天地人真の父母様特別集会」において、次のように語っておられます。

 「創造主の資格をもって、最後に万王の王と父母の先祖の中の先祖となり得る勝利の覇権の栄光の宝座に座る人は、億千万代においてただ一つの夫婦(文鮮明・韓鶴子ご夫妻)であって、二つはいません夫婦が二つですか、一つですか。万国の王たち、偽者たちがなぜこんなに多いのですか。万王の王はお一方です (「中和新聞」2012年4月27日号)

 真のお父様は、このように「栄光の宝座に座る人は、億千万代においてただ一つの夫婦であって二つはいません語られ、さらに万国の王たち、偽者たちがなぜこんなに多いのですか。万王の王はお一方ですと強調しておられます。

 このみ言に見るように、天一国において二代王様「三代王様」「四代王様」……という概念は、永遠にあり得ません。ところが、サンクチュアリ教会のメンバーは、亨進様を二代王様と呼ぶことに飽き足らず、自らも〝王冠〟と称するものを被って行動しています。これは、真のお父様が語られた万国の王たち、偽者たちがなぜこんなに多いのですか」ということを〝地で行く〟行為であると言わざるを得ません。彼らは、真のお父様のみ言に反する行動を取っているのです。しかも、その〝過ち〟にさえ全く気づいていません。
 実は、亨進様は、かつて正統的信仰を持って真の父母様に従っていた時に、公的な場で次のように語っていました。
 以下、囲み記事の内容は、かつて亨進様自身が2009年1月18日の日曜礼拝で語った内容です。

 以上のように、かつて亨進様は、 「私が第一に言いたいことは、新しい王はあり得ないということです。真の父母様が我々の永遠なる王なのです……次の父母様はいないのです。次の王も、中心者もいません。真の父母様は私たちの永遠なる中心なのです。私は神学を学んだので、そこが重要なポイントだと信じています」などと語っていました。

 にもかかわらず、今では人目もはばからず、王冠を被って二代王様と自分に追従する人々に呼ばせている始末です。かつての亨進様はどこに行ってしまったのでしょうか? かくも甚だしく〝変節〟したことに対し、大きな驚きを禁じ得ません。 「そこが重要なポイントだ」とまで語っていた、以前の亨進様に戻られることを切に祈らざるを得ません。かつて亨進様が「真の父母様は私たちの永遠なる中心」だと述べていた内容は、正しい主張です。
 真のお父様も次のように述べておられます。

 真の父母様は一組だけです。今、この時の一度だけだというのです。過去にもいなかったのであり、未来にもいません。真の父母様が肉身をもって実体で存在するのは、この時だけだというのです。永遠の中でたった一度です。ですから、真の父母様が天の秘密を明確に教えてあげるのです」 (マルスム選集246-85)

 「『真』という言葉は、代表的であるという意味です。ですから、真の父母というのは、二組はあり得ません。一組しかいないのです。過去には存在せず、現在に一組だけ存在し、後代にも存在しません。歴史上に一組しかいない父母の名をもつ真の父母が現れたという事実は、歴史上、これ以上に喜べることはない出来事です」 (マルスム選集266-251~252)

 「すべてのものは、どこに帰結するのでしょうか。真の父母に出会うところに帰結します。人類の真の父母が現れることが歴史の願いであり、国家の願いであり、思想の願いであり、摂理の願いです。それで真の父母が現れる時は、歴史上に一度しかない頂点を成す時であり、空前絶後の時なのです (八大教材教本『天聖経』341~342ページ)

 このように、 「真の父母というのは、二組はあり得ません。一組しかいないのです。過去には存在せず、現在に一組だけ存在し、後代にも存在しません」というのが、 「最終一体」を成された真の父母様の永遠の〝真実〟です。

 私たちは、〝変節〟してしまった亨進様の〝言説の誤り〟を明確に理解し、サンクチュアリ教会に決して惑わされてはなりません。このような誤った道に追従する中村仁史氏の悪意ある主張にも、十分に注意しなければなりません。