注、真の父母様のみ言、および家庭連合側が発表した内容は「青い字」で、UCI(いわゆる「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています。
教理研究院はUCI(いわゆる「郭グループ」)側が広める金鍾奭著『統一教会の分裂』に対し、「真の父母様宣布文サイト」に掲載した反論文で、この書籍が真のお父様のみ言の改竄や意図的とも言える誤訳、文脈を無視したみ言引用などによる〝虚偽のストーリー〟であることを暴露してきました。
これまで、『統一教会の分裂』が「韓鶴子の不従順」(245ページ)を〝裏付ける〟真のお父様のみ言として引用している18個のみ言のうち、すでに4つのみ言に対して、それらが〝虚偽の主張〟である事実を暴露しました。今回は、『統一教会の分裂』が「韓鶴子の不従順」のみ言として最初に引用している1999年10月15日のみ言に対して、その〝虚偽〟を明らかにします。
(1)「韓鶴子の不従順」を〝裏付ける〟み言は存在しない
『統一教会の分裂』は、真のお父様が「韓鶴子の不従順」に対して苦心しておられるみ言であるとして、次のようにみ言を引用します。
「エバがこのようなことを知っていたら復帰されていたのにというのです。今、お母さんが一人で出てきたらどうしますか。収拾する道理がありません。お母さんも絶対信仰・絶対愛・絶対服従です。自分を中心としたお父様への絶対信仰・絶対愛・絶対服従ではありません。その時までお母さんは絶対について来なければならないというのです。〈中略〉ここにいるお母様が自分の考えを持って巣をつくるようになれば、問題が大きいというのです。〈中略〉今、完成時代に入って、お母さんが責任を果たせなければお母さんの後継者はいくらでもいっぱいいるのです」(246ページ)
『統一教会の分裂』は、上記の内容を「創始者(注、真のお父様)を不信する韓鶴子の態度」(245ページ)に言及したみ言であると述べます。しかし、これは〝虚偽の主張〟です。ここで語られている「お母さんが責任を果たせなければお母さんの後継者はいくらでもいっぱいいるのです」という内容は、後述しますが、その当時の母の国日本について触れているものです。『統一教会の分裂』は、上記に続く重要な部分を削除し、隠蔽しています。真のお父様は、続けて次のように語っておられます。
「それで、最後に今回、賞をあげました。父母様の賞が一つの決定的基盤なのです」(マルスム選集312-177。翻訳は教理研究院。以下、同じ)
『統一教会の分裂』は、「創始者を不信する韓鶴子の態度」が〝事実〟であるかのように印象づけようと、真のお父様が苦心しておられるかのようにみ言を恣意的に引用し、「それで、最後に今回、賞をあげました。父母様の賞が一つの決定的基盤なのです」という総括的なみ言の部分を削除して隠蔽し、み言の意味を自分たちに都合良く解釈しているのです。このみ言は「韓鶴子の不従順」とは全く関係のないものです。
まず、『統一教会の分裂』が、意図的に隠蔽した「最後に今回、賞をあげました。父母様の賞が一つの決定的基盤」と語られた「父母様の賞」とは何であるのかを明確にしておかなければなりません。
1999年6月14日(天暦5月1日)、真のお父様は「真の父母様天宙勝利祝賀宣布」の式典で、真のお母様に「表彰牌」を授与されました。真のお父様の語っておられる「父母様の賞」とは、その「表彰牌」のことです。
真のお父様は、その式典で次のように語っておられます。
「八十か都市で勝利の基準を持って帰ってきたので、お母様はついに、お母様としての責任を果たして、神様が公認される位置に、サタンが公認する位置に、真の父母と人類が公認する位置に立ち、キリスト教人口の氏族圏を超えた勝利の版図圏に立ったのです。……文総裁からお母様に対して、韓鶴子女史に対して表彰するのです。今からは、対等な立場なのです」(『ファミリー』1999年8月号、20ページ。太字ゴシックは教理研究院による)
真のお母様は1999年に「真の家庭世界化前進大会」を挙行され、「八十か都市で勝利の基準」を立てられました。その勝利基準に対し、真のお父様は「お母様としての責任を果たして……真の父母と人類が公認する位置」に立たれたと語られ、お母様に「表彰牌」を授与されたのです。
その「表彰牌」には、「あなた(お母様)は……蕩減復帰の苦難の路程を絶対信仰、絶対愛、絶対服従で勝利し、永遠の伝統を立てられました」(『真の父母經』1440ページ)と刻まれています。1999年6月14日に挙行された「真の父母様天宙勝利祝賀宣布」とは、真のお母様が「蕩減復帰の苦難の路程を絶対信仰、絶対愛、絶対服従で勝利」したことを天と人類の前に宣布し祝賀した式典でした。
『統一教会の分裂』が引用した1999年10月15日のみ言は、真のお父様が「韓鶴子の不従順」に対し「創始者の苦心」(246ページ)を語られたものなのではなく、真のお母様に授与された表彰牌が、「蕩減復帰の苦難の路程を絶対信仰、絶対愛、絶対服従で勝利」されたものであり、「真の父母と人類が公認する位置」に立つ「決定的基盤」となっていることを証しておられるものです。
ところが、『統一教会の分裂』は、真のお母様をおとしめるため、その重要部分を隠蔽し、真のお父様の語っておられる真意を歪めて〝虚偽の主張〟をしているのです。
(2)『統一教会の分裂』が隠蔽しているみ言
①お父様は「先生の家庭までも、サタンが侵犯できる許諾を全部してあげた」
『統一教会の分裂』は1999年10月15日のみ言の一部を引用し、「韓鶴子の不従順」に対する「創始者の苦心」を裏付けるみ言であると述べます。しかし、前述したように、これは重要な部分を隠蔽し、み言の真意を歪めた〝虚偽の主張〟です。
実は、1999年10月15日のみ言は、真の父母様のご家庭に起こり得る、さまざまな問題について語っておられる〝預言の内容〟があります。以下、引用します。
「先生の家庭までも、サタンが侵犯できる許諾を全部してあげたのです。それで、ありとあらゆることが、全部起こったのです。孝進を見てみれば、孝律の頬を殴り、あの野郎、みんな殺すと。全部みんな、息子たちがそうです。……(今後)顯進や國進までも、乞食みたいな奴たちを殴り殺さなければならないというのです。……(しかし)それが自分の心ではないのです」(マルスム選集312-179)
真のお父様は、「先生の家庭までも、サタンが侵犯できる許諾を全部してあげた」ので「サタンが侵犯」し、子女様において「あらゆることが、全部起こった」と語っておられます。また、子女様たちの心に、余りにも至らない家庭連合の食口に対し「乞食みたいな奴たちを殴り殺さなければならない」という思いが生じたりするというのです。しかし、そのような子女様の思いは「自分の心ではない」と語っておられます。
さらに、真のお父様は、孝進様の聖和後、2008年4月6日の第49回「真の父母の日」に、ハワイで「真の母およびカイン・アベル一体化の特別式」を挙行され、ご自分の前に顯進様と國進様を立たせ、次のように語っておられます。
「あなたたちカインとアベルが、お母様の言葉に絶対服従しなければなりません。……あなたたち兄弟同士で争って分かれることはできません。……われ知らず憎みます。声を聞くのも嫌で、歩いて行くのを見れば、後ろからついていって殺したい思いが出てきます。あなたたちに、われ知らずそのような思いが出てくるというのです。
かつて孝進がそれを体験し、いけないということを知っているので、兄弟たちに接することができず、父母様に反対し、父母様でも何でも、すべてなくしてしまおうと考えたというのです」(『ファミリー』2008年6月号、30ページ)
このように、お父様は顯進様と國進様に対し、兄弟同士が「われ知らず憎みます。声を聞くのも嫌で……殺したい思いが出てきます。あなたたちに、われ知らずそのような思いが出てくる」と語られました。かつて孝進様もそのような思いを体験されて、「父母様に反対し、父母様でも何でも、すべてなくしてしまおう」と「われ知らずそのような思いが出てくる」ことがあったと述べておられます。
子女様の心に、互いに「殺したい思い」が出たり、「父母様に反対」する思いになったりするのは「自分の心」ではなく、「われ知らずそのような思いが出てくる」からだと語られました。だからこそ、真のお父様は子女様に対して「お母様の言葉に絶対服従しなければなりません」と忠告しておられるのです。これは、子女様をサタンから守るためです。
また、真のお父様は1999年10月15日のみ言で、次のような預言も語っておられます。
「み旨のために一番近い側近者が(父母様を)背信します。先生の息子の中にも背信した者が出てくるのです。先生を殺そうと、売り飛ばそうというのです。……先生の息子娘が祝福を受けたことを、離婚して一緒に住めないということまで出てくることを心配しているのです。……サタンが神様を通過して、神様の体まで、アダム・エバの体まで侵犯したので、その後孫の復帰時代に、その居間にまで入ってきて傷をつけるというのです。それが最後です」(マルスム選集312-180)
真のお父様は「先生の息子の中にも背信した者が出てくる……離婚して一緒に住めないということまで出てくる」と語っておられ、子女様に今後、起こり得るさまざまな問題について言及されました。
このように、真のお父様が「先生の家庭までも、サタンが侵犯できる許諾」をされたので、サタンの讒訴条件が残っていれば、サタンが子女様を狙って、父母様のご家庭の「居間にまで入ってきて傷をつける」事件が起こり得るというのです。
②サタンが「居間にまで入ってきて傷をつける」事件
1999年10月27日、6男の榮進様がホテルのバルコニーから転落し、聖和されました。その日は1999年10月15日にお父様が「先生の家庭までも、サタンが侵犯できる許諾を全部してあげた」と語られた日から13日目の出来事でした。それは、サタンが父母様の家庭の「居間にまで入ってきて傷をつける」と語られた最初の事件だったのです。
真のお父様は、榮進様の聖和について次のように語っておられます。
「父母が、カイン世界を救うために犠牲になったのと同じように、興進君と霊界に行っている四人の子女たち(喜進様、惠進様、興進様、榮進様)は、皆、自分の持って生まれた寿命を全うできずに、中途で急死した人たちです。皆、事故死です」(『ファミリー』2001年2月号、17ページ)
真のお父様が「霊界に行っている四人の子女たち(喜進様、惠進様、興進様、榮進様)は、皆……事故死です」と語っておられるように、榮進様は「事故死」によるものだったのです。さらに、お父様は次のように語っておられます。
「榮進が家を出るとき勉強すると手紙を書いておいて行きました。自分の複雑な環境から新たに決心して、勉強するという手紙を書いておいて行きました。ラスベガスにいて、ネバダに行ってその都市の名前は何ですか?(「リノです」)リノのハラーズホテル17階23号室で事故に遭ったのです。それを自殺と見ることはできません。事故と見るのです」(マルスム選集312-237~238、1999年11月2日)
榮進様は「自分の複雑な環境から新たに決心して、勉強するという手紙」を書いて家を出発されました。真のお父様は、新たな決心をして出発された榮進様の死は「事故に遭った」と語っておられます。
そして、お父様は霊界の実相からも、榮進様の死が「事故」であることを次のように語っておられます。
「霊界の実相を知れば、霊界では、自殺した人が入っていくと、神様のみ旨の前に出て協助することはできません。涙を流しながら『わたしの責任を果たせる兄弟たちを助けてほしい』と祈祷し、父に対してその事情を語る榮進、その息子を見るとき、これは自殺ではありません。自殺ではないのです。自殺した者は先生の前に現れることができません」(『ファミリー』2009年9月号、7ページ。太字ゴシックは教理研究院による)
自殺して霊界に行った人は「神様のみ旨の前に出て協助」できないだけでなく、「先生の前に現れること」ができません。ところが、榮進様はお父様の前に現れ、「私の責任を果たせる兄弟たちを助けてほしい」と祈祷し、その事情を語られたのです。このように、霊界の実相から見ても、榮進様の死は、「事故死」だったのです。
真のお父様は、子女様の「事故死」の原因ついて次のように語っておられます。
「事故が起きたのですが、だれが運転していたのかというと、自分たちではなく、皆さん(食口)が間違った環境をつくり、皆さんが間違った運転をし、皆さんによって、そのような事故が起きたということを知らなければなりません。……神様と真の父母様に重荷を負わせたという恥ずかしい事実を知らなければなりません」(『ファミリー』2001年2月号、17~18ページ)
このように、真のお父様は、榮進様の「事故死」は「皆さん(食口)が間違った環境をつくり、皆さんが間違った運転をし、皆さんによって、そのような事故が起きた」と語られました。すなわち、真の子女様に対しカイン圏の食口たちが「間違った環境」をつくることで、「先生の家庭までも、サタンが侵犯」できる条件となって、榮進様の墜落事故という胸痛い事件が起きたのです。
実は、榮進様が事故に遭った内的原因は、母の国日本にもありました。
1999年当時、真のお父様は2000年までに摂理を完結させるため、3億6千万双の祝福式を日本で挙行する計画であり、日本に「入国できるように政府と交渉」(『世界家庭』2016年9月号、75ページ)するように、当時の会長は願いを受けていたのです。
1999年1月1日「神の日」の式典が行われ、引き続いて会議があり、お父様は日本の会長(当時)に「先生が入国できるように政府と交渉ができたのか」(同)と確認されました。会長は「申し訳ありません。まだできていません」と答えると、真のお父様は深刻になられ「先生を入国させなければ、日本は母の国の立場を失い、めちゃくちゃになってしまう」(同)と厳しく言及されたのです。まさしく、その時の母の国日本は、真のお父様が「お母さんが責任を果たせなければお母さんの後継者はいくらでもいっぱいいる」と語られたように、他の国(カナダ、フィリピン他)に母の国の使命が移ってしまう状況に陥っていたのです。
結局、お父様の入国問題は解決されず、3億6千万双の祝福式は日本で開催することができませんでした。真のお父様が「母の国の立場を失い、めちゃくちゃになってしまう」と語られたように、母の国日本が「間違った環境」をつくり、サタンに讒訴される条件を握られてしまったのです。それゆえ、真のお父様は、そうならないように「それで、最後に今回、賞をあげました。父母様の賞が一つの決定的基盤なのです」と語られ、今後、サタンが「(真のご家庭の)居間にまで入ってきて傷をつける」事件が起こることがあったとしても、真のお母様に授与された「賞」が「決定的基盤」となっている事実を明らかにされ、日本および真の子女様が真の父母様にしっかりつながっていなければならないことを語っておられたのです。
同年8月1日、真のお父様は日本人の国家メシヤに対し「全員オリンポに集合」(同)しなさいと指示され、120名が集まって40日修練会が開催されました。その修練会の最後の頃、お父様は「全員ここに残れ。もう日本に帰る必要はない」(同)と、日本に対する深刻な思いで国家メシヤたちに語られたのです。
そのような中で、1999年10月27日、榮進様がホテルのバルコニーから転落する「事故が起きた」のです。この事故は「間違った環境」のゆえにサタンが讒訴し、父母様のご家庭の「居間にまで入ってきて傷をつける」出来事だったのです。
私たちは、1999年に母の国日本で祝福式を挙行できなかったため、2000年までに摂理を完結させることができずに、榮進様の犠牲があった悲しみの歴史を知って、「神様と真の父母様に重荷を負わせた」ことを悔い改め、すべてを完結させるVISION2020までの最後の1年、氏族圏を祝福し、VISION2020を勝利することで蕩減復帰しなければなりません。
③希望の預言:「春が来れば、みんな解ける」
2019年1月現在、顯進様、國進様、亨進様は真の父母様の主管圏から離れて、非原理的活動を行っています。真のお父様はこのような状況になることを、すでに1999年10月15日のみ言で「先生の息子の中にも背信した者が出てくる」と預言しておられたのです。しかし、真のお父様は次のように語っておられます。
「顯進や國進までも、乞食みたいな奴たちを殴り殺さなければならないというのです。盗賊野郎の奴ら、全部みんな信じることができないというのです。そのようなものです。(しかし)それが自分の心ではないのです。
峠を越えるようになれば、春が来れば、みんな解けるようになります。それは神様の愛と、父母様の愛の、春の季節を迎えることによって解けるのであって、その前に父母様と神様がカインを救うための、カイン(のための)愛の時代でしょう? ……ありがたいことは、サタンが先生の息子娘をむやみに拉致できません。ありとあらゆるうわさはみんな出したけれども、(息子娘を)捕まえて殺すことができません」(マルスム選集312-179~180)
真のお父様は、サタンの讒訴のゆえに子女様に関する様々な問題が起きたとしても、「峠を越えるようになれば、春が来れば、みんな解けるようになります」と語られました。これは、「父母様と神様がカインを救うための……愛の時代」を越えてこそ、春が来て、みんな解けるようになることを言及しておられるのです。
また、1998年9月21日、真のお父様は次のように語っておられます。
「国家メシヤたちには高級な服を買ってあげながら、自分の子女たちには……(そのような)服を買ってあげたことは一度もありません。……(カイン圏の)外的な世界の人たちに愛を与えていたら、自分の家族が悲惨になってしまいました。
先生はどのように考えるかというと、『愛の祭壇を世界化させる仕事を私がする』と考えるのです。……祭物を捧げる時には、家庭祭物を捧げなければなりません。父母様が祭物にならなければなりません。父母様自体が、食口自体が、祭物にならなければならないのです。一番近いところから、神様は復帰摂理の祭物としてこられたではないですか!
統一教会員たちはそれを知っているので、自分(お父様)の背に乗って越えていかなければなりませんでしたし、踏んで越えていかなければならないと考えるのです。……祭物なのです。……全世界の祭物なので、全世界の人類が、その祭壇の前で(頭を下げ)敬礼を捧げなければならないのです。
御旨がすべてなされた後……私たちの家庭を、世界の家庭がどれくらい尊敬するか、考えてみてください。償わなければなりません。全人類が、全世界が、私たちの家庭に感謝する日が来るということを(今は、皆さんは)知りません。……50年の歴史を過ごしながら、すべて悲しみで埋められているので、それを越えて来ることのできない環境にあるのが、先生の家庭であることを知らなければなりません。家庭的祭壇を積んで摂理してきたことを知らなければなりません」(『祝福家庭』1998年冬季号、25~26ページ)
真の父母様は、今日まで「カイン(世界)を救うため」に、子女様を犠牲にしながら「(カイン圏の)外的な世界の人たちに愛を与えて」こられました。お父様が「50年の歴史を過ごしながら、すべて悲しみで埋められている……先生の家庭である」と語られたように、父母様は最も愛する子女様を犠牲の祭物として捧げながら、「家庭的祭壇を積んで摂理」を導いてこられたのです。
今日における子女様の非原理的な行動は、食口の不足な歩みによって生じた結果であり、「サタンが侵犯」し、父母様のご家庭の「居間にまで入ってきて傷をつける」ことが起こり得る讒訴条件によるものです。まさに、サタンが子女様を拉致して悪事を働こうとしている姿だと言えるのです。しかし、サタンは子女様を「捕まえて殺すこと」はできません。私たちは父母様を「踏んで越えていかないかなければならない」み旨の道において、今までの私たちの不足、サタンの讒訴圏を清算することで、子女様を本来の位置に取り戻してこなければならないのです。
真のお父様は「御旨がすべてなされた後……全人類が、全世界が、私たちの家庭に感謝する日が来る」と語っておられます。すなわち、最後の「峠を越えるようになれば、春が来れば、みんな解ける」ようになり、真の父母様のご家庭は、全世界の人々から愛され尊敬されるようになるというのです。そうしてこそ「家庭的祭壇を積んで摂理して」来られた父母様の〝恨〟が解かれるのです。
2012年天暦7月17日(陽暦9月3日)、真のお父様が聖和された後、真のお母様は〝中断なき前進〟を宣布され、VISION2020勝利のために死生決断で歩んでおられます。
真のお母様は2012年12月9日、次のように語っておられます。
「私たちに中断はありません。前進があるのみです。全世界の真の家庭の皆さんが、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって新(神)氏族的メシヤの使命を果たし、天の大いなる恩賜と天運を相続する勝利者になることをお祈りいたします。天は、私たちに途方もない祝福を下さいました。その責任は、必ず私たちが、皆さんが、二世たちが完成しなければなりません」(天一国経典『天聖經』1368ページ、2012年12月9日)
真のお母様は「カイン世界を救う」ために、全世界の祝福家庭が「絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって新(神)氏族的メシヤの使命を果たし、……勝利者になること」であると語られ、中断なき前進をすべきときであると訴えておられます。
さらにお母様は、2014年1月1日に、次のように語っておられます。
「真の主人、これは私たちが2020年まで、この国の復帰と世界の復帰のために、1日も、1時間も、1分1秒も忘れてはいけないことです。……私たちは、統一の一家族です。どこにいても、心を一つにし、志を一つにして、この目的を達成しなければなりません」(『真の父母經』572ページ、2014年1月1日)
お母様は「2020年まで、この国の復帰と世界の復帰のために……心を一つにし、志を一つにして、この目的を達成」しなければならないと語られ、「新(神)氏族的メシヤ」の勝利を何度も強調しておられます。
また、お母様は2014年2月9日に、次のようにも語っておられます。
「2020年まで、私(お母様)が天のみ前に約束したことがあります。それが必ず成就するよう、多方面で環境創造をするつもりです」(『真の父母經』1065ページ、2014年2月9日)
このように、お母様は「2020年まで、私(お母様)が天のみ前に約束した」ことを果たすために「環境創造」をしていき、天の父母様のみ旨を必ず成就する決意で歩まれています。
私たちはそのような真のお母様と「心を一つにし、志を一つ」にして、「新(神)氏族メシヤの使命」を果たさなければなりません。そして、2020年までの最後の年、1999年に3億6千万双の祝福式を日本で開催できなかったお父様の恨を解いて差し上げなければなりません。
真のお父様が「峠を越えるようになれば、春が来れば、みんな解けるようになります」と語っておられるように、まさに今がその「峠を越える」ときなのです。
1999年10月15日のみ言は、真のお母様と心情、事情、願いと一つになって、祝福家庭が「新(神)氏族メシヤの使命」を果たし、摂理的な春を迎えるようになれば、真の子女様の問題はすべて「みんな解ける」という希望のみ言、預言の内容です。
『統一教会の分裂』は1999年10月15日の真のお父様のみ言が、「韓鶴子の不従順」を裏付けするものだと主張しますが、そのみ言を検証してみると、ことごとく重要な部分を隠蔽し、真のお父様が語っておられる真意を歪めた〝虚偽の主張〟であり、実際は、真のお母様が「絶対信仰、絶対愛、絶対服従で勝利」されたというみ言、および「息子の中にも背信した者が出てくる」という子女様に関する預言の部分、そして「春が来れば、みんな解ける」という希望のみ言を隠蔽しているのです。
私たちは、天の父母様と真の父母様に対する「絶対信仰、絶対愛、絶対服従」で一致団結し、不信を煽ろうとする〝虚偽の主張〟に惑わされてはなりません。そして、今がまさに「峠を越える」最後の時であり、「父母様の恨」を解放しなければならないことを知り、VISION2020勝利を天の父母様、天地人真の父母様、そして76憶人類の前に奉献していかなければなりません。