真のお父様のみ言と異なる主張をする顯進様は、「第4アダム」ではない

文責:教理研究院

                       注、真の父母様のみ言や『原理講論』は「青い字」で、UCIおよびFPA(いわゆる「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています。

(1)歴史的勝利者となるためには、再臨主のみ言を絶対視しなければならない
 教理研究院は、「真のお父様のみ言に基づいて『第4アダムは顯進様である』と語られた真のお父様のみ言は存在しないと指摘しました。それに対して、旧『顕進様を支持する有志の会』は、『確かに「第4次アダム」に関して言うなら、お父様が直接、公式的な場で「第4次アダムは顯進だ」と明言されたことはない(参照:https://align-with-god.org/blog/archives/544と述べ、お父様が直接明言された事実がないことを認めました」。
 そのことゆえに、教理研究院は、「本来なら、旧『顕進様を支持する有志の会』のブログで、教理研究院の指摘に対して、真のお父様が直接的に語られたみ言を引用してその根拠を提示するなど、誠意ある『回答』を期待していました」と述べたのです。どこまでも、真のお父様のみ言を根拠とすることが、私たちの信仰の基本中の基本であり、真の父母様のみ言にないことを述べてはならない、というのが教理研究院の姿勢です。なぜなら、真の父母様に侍り信じて歩んでいくことが、歴史的勝利者になるための唯一の道であるからです。
 復帰摂理の勝利者になるための原理原則について、『原理講論』緒論の「復帰摂理歴史と『私』」は、次のように論じています。
 「我々がこのような歴史的勝利者となるためには、……自分一人でこのような立場に立ち得る人間は一人もいない。それゆえに、我々は、復帰摂理の完成者として来られる再臨主を通して、それらのことに関するすべてを知り、また彼を信じ、彼に侍り奉り、彼と一つになることによって、彼と共に、復帰摂理歴史の縦的な蕩減条件を横的に立て得た立場に立たなければならないのである」(288ページ)
 この内容こそが、私たちが歴史的勝利者になるための鉄則です。それゆえ、真のお父様が語られたみ言の根拠を尋ね求め、こだわらざるを得ないのです。そのため「ONE TRUTH有志の会」に対し、「真のお父様が直接的に語られたみ言を引用してその根拠を提示するなど、誠意ある『回答』を期待」し、こだわっているのです。
 それにも関わらず、「ONE TRUTH有志の会」は2021年4月13日の反論文で、「お父様が公式席上で語られたみ言になかったというだけで、第4アダムが顯進様ではなかったということになるとでもいうのだろうか」などと述べています。これは容認できない、とんでもない主張です。み言になかったということが大問題なのです。こういうのを〝開き直り〟というのです。

(2)顯進様は真の父母様と全く一体化できていない
 郭錠煥氏は真の父母様に宛てた手紙で、顯進様が真の父母様と一つになれずに、難しい関係にあった事実を告白しています。彼は手紙で、次のように書いています。

 「父母様と顯進様の関係を理解するのが困難です。私が不足なゆえに、分かり得ません。真の愛の道がなぜ、このように難しくなければならないのか分かりません」(『事必帰正』240ページ)

 しかしながら、上記の文言は、真の父母様に宛てた実際の手紙では、以下のようになっていました。

 「私は今でもご父母様と顯進様の関係が理解できません。父と息子、母と息子の関係は、どうしてこんなに難しいのかということを、私には教養がなく分かりません。天の道は真の愛よりもっとこのように難しいので、ただただ窒息しそうです

 ここで、「父と息子、母と息子の関係は、どうしてこんなに難しいのか……窒息しそうです」と述べているように、顯進様が真の父母様と全く一体化できていない事実を郭錠煥氏は自白しているのです。このことは、前述した『原理講論』の歴史的勝利者になるには再臨主を通して、それらのことに関するすべてを知り、また彼を信じ、彼に侍り奉り、彼と一つになることによって」という原理から外れていた事実を示すものです。
 復帰摂理歴史を見ればわかるように、歴史的勝利者になるには、摂理の中心人物との一体化が極めて重要です。
 例えば、ノア家庭の摂理において、息子ハムは、信仰基台を立てたノアの勝利圏を相続するために「ノアと、心情的に一体不可分の立場に立たなければならなかった」(『原理講論』310ページ)とあるように、信仰を継承しなければなりません。しかし、ノアと一体化できなかった息子ハムは、摂理から外れてしまいました。
 また、アブラハム家庭の摂理においては、父アブラハムと息子イサクの一体化が摂理の勝敗を決する重要ポイントでした。「アブラハムの忠誠と、それに劣らないイサクの忠誠とが合致して、イサク献祭に成功し、サタンを分立することができた」(『原理講論』329ページ)とあるように、父と息子の一体化が成されたがゆえに勝利することができたのです。
 2009年3月8日、いわゆる『束草事件』のとき、真のお父様は顯進様に対し「真の父母様に対する学習、カイン・アベルの関係を勉強しなさい」(マルスム選集609-134)、顯進は勉強しなければなりません。郭錠煥が『平和神經』を教えてあげなさい」(同、609-131)「顯進、おまえも別の所に行かず、父に付いて回りなさい」(同、609-133)等々と指示されました。また、2010年7月16日のいわゆる「ボート会議」で、真のお父様は(顯進は)もう、ずっと前に離れたんだよ、10年前に」「顯進は先生と同じ方向に向いていない。逃げ回っている。顯進が先生の方向に来なければならないんだよ」「顯進は先生と同等の立場を取っている」「顯進も、その気だったら1週間で(真の父母のもとに)帰ってこられるのに、何故、帰ってこられないのか? 先生は顯進を全く当てにしていないと語っておられます。
 これらのみ言を見ても、郭錠煥氏が真の父母様に宛てた手紙にあるごとく、顯進様は真の父母様と一体化できていなかったのです。これでは、歴史的勝利者になることはできません。また、『原理講論』は「再臨主は、旧約と新約のみ言を完成するための、新しいみ言をもってこられる方である。……新しいみ言を、人間たちが信じ、直接、主に侍ってその責任分担を完遂し、義を立てるように摂理なさるのである。それゆえに、この時代を侍義時代ともいう」(219ページ)とあるように、「最終一体」となられた真の父母様に直接、侍ることが重要であり、それが歴史的勝利者になるための道です。
 彼を信じ、彼に侍り奉り、彼と一つになる」「直接、主に侍ってと「原理」で強調されているように、真の父母様との一体化が私たち子女にとっての要諦(ようてい)であり、生命視すべきことです。そこを外しては、決して歴史的勝利者になることはできません。真の父母様と一つになっていない顯進様に従うことは、「原理」から見れば、歴史的敗北者になることを意味していると言わざるを得ません。
 真の父母様は、2010年5月25日に発表された「真の父母様宣布文」で、「全食口は、永遠・永生の世界にたった御一人である真の父母様の指示と命令に絶対に服従しなければならないことを忘れてはならない! これが統一家の永遠の伝統であり、信仰である! この点については、天宙的に真の子女も、一般食口も同様である」と発表しておられますが、これは私たちの信仰生活の基本中の基本なのです。

(3)真の父母様の思想と、根本的に異なる顯進様のアイデンティティ
 「ONE TRUTH有志の会」は2021年4月13日の「顯進様は第4アダムである」と題する反論文で、再び2019年11月4日の彼らの反論を取り上げ、次のように述べています。
 (家庭連合では)中心は未来永劫、父母様であって、子女様が次の時代の中心になるのではない―(と)。教理研究院はそう主張する。……同じことが『摂理の中心は神様ではなく父母様だ』とする家庭連合のおかしな主張からも見てとれる」
 この内容からも、彼らの主張は、真の父母様の思想と根本的に食い違っています。この点については、すでに教理研究院著『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」』(光言社)で指摘しています。以下、引用します。

 「金鍾奭氏は、〝統一教会の伝統〟に関する顯進様のアイデンティティを次のように述べます。まず、『統一教会の分裂』から、顯進様のアイデンティティを引用します。
 『第一に彼(注、文顯進様)は、復帰摂理の中心が創始者(注、真のお父様)ではなく、創造主である神様であることを主張する』(63ページ)
 また、郭錠煥著『事必帰正』も次のように述べます。
 『「摂理の中心は誰か」という質問では、顯進様は神様が中心であることを明らかにされました。……祝福家庭が摂理の中心が真の父母様であると間違って理解し、さらに神様さえも忘れて生きているからです』(511ページ)
 はたして、これらの主張は正しいのでしょうか。『原理講論』およびお父様のみ言を、以下引用します。
 『もしユダヤ民族が、イエスを信じかつ侍り奉って……いたならば、そのときにおいても彼らが立てた「メシヤのための民族的基台」の上に来られたメシヤを中心として、復帰摂理は完成されることになっていたのである』(『原理講論』282ページ)
 再臨主はイエス様が果たせなかった神様の復帰摂理の根本を完成するために来られます。すなわち、創造理想を完成すべき真なる本然の赤ん坊の種として来て、神様の真の愛、真の生命、真の血統の根源になる真の父母の理想を完成するために来られます』(『祝福家庭と理想天国Ⅰ』43ページ)
 救いの摂理の中心は神様ではありません。創造の時は神様が中心でしたが、堕落は人間がなしたために、人間に責任が伴うようになるのです。罪を犯したならば、刑務所に行くのは……罪を犯した本人なのです。それと同じく、堕落は人間がなしたために、人間を中心として再創造過程を経て、堕落しなかった、それ以上の峠を越えてのみ人類の解放と平和の世界が訪れることを、誰よりもよく知っておられるのが神様なのです』(『祝福』1992年夏季号、16ページ)」(30〜31ページ)

 以上のように、顯進様をはじめ「ONE TRUTH有志の会」の人々の言説は、真のお父様のみ言や『原理講論』の内容と根本的に食い違っています。また、彼らは2017年12月2日のFPA(家庭平和協会)の創設大会で、次のように主張しています。

 「神様中心か、真の父母中心か?……このように分析する目的は、顯進様と現在の統一家が属した教会の間に本質的な違いが何なのかを明確に現わす為です。また、顯進様が摂理の中心人物なのかを判断することができる確かな基準点を提示する為です。これは……顯進様とこの教会を分ける最も根本的な境界線です。顯進様にとって摂理の中心は神様であって、真の父母ではありません(「文顯進会長、彼は誰なのか?」講師:FPA世界本部の金慶孝副会長 2017年11月2日号記事)
 さらに、顯進様自身も次のように語っています。「摂理の中心は誰ですかと質問するならば、祝福家庭の多くは『真の父母です』と答えるでしょう。それは正しいですか?(「いいえ」)もしもこの質問に間違って答えた場合、それに続く他のすベての質問の答えも間違ったものになるでしょう(FPA創設祝勝会での顯進様のメッセージのディクテーション、2017年12月3日)
 顯進様をはじめ「ONE TRUTH有志の会」の人々の「摂理の中心は真の父母ではなく神様である」という主張は、自分たちは摂理の中心に〝神を置く〟といいながら、実のところ真の父母様を摂理から排斥して、顯進様が真の父母様に取って代わろうとするための〝奸臣〟の思想に外ならないものです。
 家庭連合の会員および祝福家庭は、摂理の中心は真の父母様であると考えていますが、これは誰よりもメシヤ、真の父母様が人類の親なる神様の心情を理解され、人間始祖が堕落し、堕落したサタンの血統圏から人類を神の血統圏へと復帰する最前線に立たれ、〝神様の恨〟を解くことに生涯をかけてこられたことを知っているからです。
 そして、〝神様の恨〟を解くその摂理は、真のお父様が聖和された後、真のお母様によって引き継がれており、今や全人類を祝福によって神の血統圏へと復帰し、天の父母様(神様)の下の人類一家族を実現しようと昼夜尽力されておられるのが、真のお母様なのです。
 このように、神様の心情を知り、神様の最大の恨である堕落した人間をサタンの血統圏から神の血統圏へと復帰することに生涯をかけられる真の父母様であり、神様と完全一体化された真の父母様であるが故に、家庭連合の会員、祝福家庭は「摂理の中心は真の父母様である」と確信し、共にみ旨を果たそうと全力を尽くしているのです。
 顯進様をはじめ「ONE TRUTH有志の会」の内的姿勢および言説は、「摂理の中心は誰ですかと質問するならば、祝福家庭の多くは『真の父母です』と答えるでしょう。……この質問に(「真の父母です」と)間違って答えた場合、それに続く他のすベての質問の答えも間違ったものになるでしょうと述べているように、ことごとく非原理的であると言わざるを得ません。
 これらのことから、真の父母様と一体化できず、その勝利圏を相続してもおらず、さらに神様の願い、神様の恨に背を向けた顯進様が、〝第4アダムではない〟ことは明らかです。
 私たちは、真のお父様のみ言に根拠がなく、正統性のない「第4アダム・顯進様」という彼らの言説に惑わされてはなりません。

以上