文責:教理研究院
注、真の父母様のみ言や家庭連合側の主張は「青い字」で、サンクチュアリ教会側の主張は「茶色の字」で区別しています。
サンクチュアリ教会の中村仁史氏(元・光言社の翻訳担当)は、2020年1月26日の1回目の礼拝説教で、〝天一国経典『天聖経』のみ言索引を削除した〟と述べ、その目的は「マルスム選集と切るためです。善霊の流れを切るため」と批判しました。
それに対し教理研究院は、同年3月20日に「真の父母様宣布文サイト」で、マルスム選集の索引をまとめた『別冊』があることを指摘し、み言索引を削除したというのは〝虚偽の主張〟であることを明らかにしました。天一国経典『天聖經』には「マルスム選集からの索引をまとめた『別冊』があること自体、み言がどこからの引用なのかを隠そうとする意図が全くない」のであり、中村仁史氏の「マルスム選集と切るためです」との〝虚偽の主張〟に反論しました。
ところが、なおも中村仁史氏は同年3月22日の説教で、「『天聖経』の出典を削除した目的は、私たちの原理観と摂理観を狂わせることにある」と述べています。これは極めて悪質です。このように、平然と〝虚偽の主張〟をかたり続ける中村仁史氏ですが、彼の言説の誤りに対し、すでに教理研究院は2度にわたって反論してきました。
今回は、中村仁史氏の〝虚偽の言説〟のうち、①「エバは『戒めのみ言』を神様から聞いたのではない」という虚偽、②真の父母様は「直接主管圏に入る祝福結婚をされていない」という虚偽、③真のお母様は「実体み言宣布のみ言について一度も言及されていない」という虚偽、④真の父母様の「最終一体宣布とは『約束の宣布』である」という虚偽について明らかにします。
(1)「エバは『戒めのみ言』を神様から聞いたのではない」という虚偽
中村仁史氏は、2020年1月26日の説教で、創世記の内容を独自的に解釈し、次のように主張します。
「(創世記2章を見ると、神様は)アダムをつくって、それから戒めを語って、その後にエバをつくっているんです。(それ)で、二人に対して、祝福のみ言というふうになっちゃうんですよ、創世記の1章と2章を比べると。聖書にすると、最初に書かれているのは(三大)祝福なんですけどね。(だから)じゃあ、エバは『取って食べてはいけない』という(戒めの)み言を、アダムから聞いたんだってなるわけですよね。神様から聞いたのではなくて」(37:28~37:58)
中村仁史氏は、創世記を独自的に解釈し「エバは『取って食べてはいけない』という(戒めの)み言を、アダムから聞いた……神様から聞いたのではなくて」などと主張します。しかし彼の解釈は、み言や『原理講論』と異なる〝虚偽の主張〟であり、誤りです。
『原理講論』は、次のように述べています。
「創世記二章17節を見れば、神はアダムとエバに、善悪を知る木の実を取って食べるときには、きっと死ぬであろう、と警告されたみ言がある」(78ページ)
「神が、アダムとエバに『食うべからず』という信仰のための戒めを下さった目的は、どこにあったのだろうか」(113ページ)
『原理講論』に「神はアダムとエバに、善悪を知る木の実を取って食べるときには、きっと死ぬであろう、と警告された」「神が、アダムとエバに……戒めを下さった」等々とあるように、神様はアダムだけでなく、エバにも〝戒め〟のみ言を語っておられます。
また、真のお父様は、次のように語っておられます。
「エデンの園において、神様は、アダムとエバに戒めを与えられました。『善悪の実を取って食べてはならない!』と言われたのです」(八大教材教本『天聖經』1700ページ)
さらに、真のお父様は〝戒め〟を与えた時期について、次のように語っておられます。
「神様がアダムとエバに『取って食べるな』と言われたのは、彼らが(個性完成し)愛し得る時期になっていなかったからです。彼らは、成長期にいたので、成熟するまで待ちなさいという戒めだったのです」(同、421ページ)
真のお父様は、神様がアダムとエバに「取って食べるなと言われたのは」、彼らが「成長期」にいたときであると語っておられます。アダムとエバに対し「成熟するまで」待つようにと警告したというのです。
このように、アダムとエバが「未完成期」、すなわち成長期間にいるとき、神様はアダムとエバの二人に対して〝戒めのみ言〟を与えられたというのが正しい原理観です。
また、真のお父様は、次のようにも語っておられます。
「男性よりも女性が堕落し得る素質が多いので、神様が『善悪の実を取って食べてはいけない!』と警告されたのです。……(神様は)アダムとエバに善悪の実を取って食べるなと警告をするとき、誰にしたのでしょうか。(エバより先に)アダムにしませんでした。アダムは思春期になって出て遊ぶのに忙しく、疲れて寝るのに忙しかったのです。……思春期もどちらが早いのかといえば、女性のほうが早いのです」(八大教材教本『天聖經』1127ページ)
「(アダムと三天使長の)男性5人の中に女性(エバ)が一人でいる場合、神様は安心されたでしょうか、不安だったでしょうか。皆さんが神様ならばどうですか。それならば、誰に警戒させるでしょうか。女性一人が最も近いのです。(エバは)将来の神様の相対となり、ご自身の体です。最も近い愛の相対です。戒めを与えるときは、近い人に与えるのです。家を出るとき、自分と最も近い人と最も遠い人がいれば、自分とは遠い人に命令しますか、近い人に命令しますか。近い人に命令をするので、エバに『善悪の実を取って食べてはならない!』と言われたのです」(同、1699~1700ページ)
真のお父様は、神様は思春期がアダムよりも早い「エバに『善悪の実を取って食べてはならない!』と言われた」と語っておられます。また「(神様は)善悪の実を取って食べるなと警告をするとき……(エバより先に)アダムにしませんでした」とも語っておられます。
にもかかわらず、中村仁史氏は「エバは、取って食べてはいけないというみ言を、アダムから聞いた……神様から聞いたのではなくて」などと主張します。このように中村仁史氏の主張は、ごく基本的なところで真のお父様のみ言や『原理講論』の記述内容とズレており、これがサンクチュアリ教会とそれに追従する人たちのみ言理解の実態なのです。このような中村仁史氏の〝虚偽の主張〟に騙されてはなりません。
(2)真の父母様は「直接主管圏に入る祝福結婚をされていない」という虚偽
2011年9月2日、真のお父様は韓国・天正宮博物館で、次のように語っておられます。
「真の父母様という人が本当に結婚してみたことがありますか。オンマ結婚したことがありますか。(「蘇生、長成、完成」)全てしましたか。(「D-day」)。……D-dayがいつですか(「2013年1月13日」)何日残っていますか。(「537日」)。その日に、本当に真の父母という人が来て結婚式をするのですか。……先生が言っていることが合っているでしょう。真の父母が結婚式をしましたか、していませんか。偽りの父母が、真の父母になるためにどれだけ苦労をしたのか知っていますか。先生は93歳です。今まで結婚式ができませんでした……」(中村仁史氏の礼拝の映像18:56~20:05をディクテーション)
中村仁史氏は、2020年3月20日のサンクチュアリ教会礼拝で、真のお父様が語られた上記のみ言を引用したうえで、次のように語っています。
「(お父様は)このみ言の中で、93歳まで結婚式をしていないと語られているんです。これは2011年の9月ですので、お父様が聖和される1年前のみ言なんですね。『最終一体』宣布よりも後のことです。まず、これを聞かれたときにですね。『えっ? 1960年の聖婚式と2003年2月の聖婚式で結婚されたんじゃないですか?』って思うと思うんです、皆さん。私たちの感覚ではそうなんですね。でも、お父様は明確に、この時に『93歳まで結婚式をしていない』とおっしゃっているわけなんですよ」(20:42~21:26)
「(お父様の語られた)『結婚式ができませんでした』というこの『結婚式』というのは、間接主管圏から直接主管圏に越えていくための、この『結婚式』のことを意味していると考えることができると思うんですね。これをD-dayで三回目、蘇生、長成、完成ということでD-dayでするというふうに、2013年1月13日にするということを言われていたわけなんです。……『結婚式』は間接主管圏から直接主管圏に入る祝福結婚のことであると。じゃあ、だとしたら、直接主管圏に入る祝福結婚をされていないのに、真の父と真の母が一体になったと言えるでしょうか?」(28:02~29:10)
中村仁史氏は、2013年天暦1月13日の「基元節」が「間接主管圏から直接主管圏に入る祝福結婚のこと」であると述べています。しかし、これは完全な誤りであり、とんでもない主張です。
中村仁史氏が取りあげている2011年9月2日の真のお父様のみ言は、真のお父様が全てを語っておられるのではなく、真のお父様が「オンマ結婚したことがありますか」と真のお母様に尋ねられ、真のお母様が「蘇生、長成、完成」と応えられたのです。すると、真のお父様はもう一度「全てしましたか」と尋ねられ、真のお母様が「D-day」と語っておられる、このやり取りこそが重要なのです。
また、真のお父様は「父母様の聖婚式を何回かすると言ったでしょう?……先生も1次、2次の祝福はしました。3次が最後です」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2011年天暦9月号13ページ)と語られました。すなわち、1次の蘇生的聖婚式とは、真の父母様の1960年4月11日の聖婚式のことであり、2次の長成的聖婚式とは2003年2月6日に挙行された「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」のことであり、3次の完成的聖婚式とは2013年1月13日に挙行される「基元節」のことを言っておられるのです。
真のお父様は、1960年の聖婚式について、次のように語っておられます。
「1960年が、いったいどの基準であったか? 堕落したアダム、エバの立場、長成期完成級の基準である。長成期完成級基準を中心として完成圏まで上がるには、七段階の7年の期間が必要である。それが第1次7年路程であるというんだね。完成基準に立ち入る時は神の直接主管圏に入る。……完成基準を残して祝福した基準が、1960年である」(『祝福家庭と理想天国(Ⅱ)』28~29ページ)
人間始祖アダムとエバは長成期完成級で堕落しましたが、真の父母様は1960年の聖婚式によって、「長成期完成級の基準」から完成圏を上がっていく「7年路程」を通過していかれました。1960年のご聖婚以降、1968年の「神の日」までの「7年路程」とは、「人間始祖が堕落したため歩み得ず取り残された成長期間」(『原理講論』280ページ)であり、真の父母様は、この前人未到の「7年路程」を勝利されることで、1968年1月1日に「神の日」を宣布されたのです。
真のお父様は「神の日」の宣布に対し、次のように語っておられます。
「1968年1月1日に何を設定しましたか? 神の日を設定しました。人類と神様が出会うことのできる道を失ったのは、堕落によって家庭を失ったからです。それゆえ、失われた家庭を探し、1968年の初日を迎え、『神の日』を設定することによって、神の直接主管圏内に入るのです。このように、神様の直接主管圏内に入ったので、この位置はアダムとエバが堕落したこととは関係ない位置なのです」(マルスム選集23-181)
真のお父様は、1968年1月1日に「『神の日』を設定することによって、(真の父母様は)神の直接主管圏内に入る」と語られました。それゆえ、真の父母様は1960年の聖婚以降、「父母の日」「子女の日」「万物の日」を復帰され、完全勝利された土台の上で、1968年に「神の日」を制定され、「神様の直接主管圏内」に入られたのです。そして、その後の歩みで、家庭次元の勝利圏をさらに氏族・民族・国家・世界・天宙次元へと拡大していかれたのです。
その勝利の上で、真のお父様は、真のお母様が「還暦」を迎えられた2003年2月6日に「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」と「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」を挙行されました。この聖婚式を通して、真の父母様は天一国を開門されました。そして、真のお父様は「神様の直接主管圏内」での結婚式が成就したとして、神様の「婚姻申告」を発表されたのです。
真のお父様は、神様の「婚姻申告」について次のように語っておられます。
「(人間始祖が堕落することで)神様とアダムとエバは、『家庭王即位式』をすることができませんでした。……(2003年2月6日に)その『家庭王即位式』をしたので、神様が、本来の真の父母を中心として、婚姻申告をすることができる時を迎えたということです。……文総裁を中心として、(神様は)婚姻申告をしました。今、霊界に行けば……。今まで霊界では、神様が見えませんでした。今、行ってみれば、(神様が)霊界の父母の立場で、文総裁夫婦の顔が現れて、きらびやかな光で見えるので、顔を見詰めることができないほど、まぶしくなるというのです。そのような霊界に行った時にも、真の父母を否定しますか? このように、はっきりと教えてあげたにもかかわらず、神様を否定すれば、かちっと引っかかります」(『ファミリー』2003 年5月号、27ページ)
それまでは霊界で、神様を見ることができなかったのですが、2003年2月6日の2度目の聖婚式以降、真のお父様は、神様について「今、(霊界に)行ってみれば……文総裁夫婦の顔が現れて、きらびやかな光で見える」と語っておられます。すなわち、2003年の聖婚式とは「神様の直接主管圏内」での結婚式であり、それがなされたため、神様は真のお父様のお姿を通してだけでなく、真のお母様のお姿をもっても現れると言われるのです。これが、2次の聖婚式以降、真のお父様が語っておられる、お母様のお立場です。
ところが、中村仁史氏は、真の父母様が「直接主管圏に入る祝福結婚をされていない」などと断定的に述べますが、すでに真の父母様は2003年2月6日の聖婚式で、「神様の直接主管圏内」における結婚式を挙行しておられたのです。
このように、中村仁史氏による真のお母様批判は、真のお母様に対してだけでなく、真のお父様をも貶(おとし)めようとする非原理的なものです。真のお父様の勝利圏をも否定する〝背信行為〟であると言わざるを得ません。
(3)「最終一体」を完成・完結・完了された天地人真の父母様
①真のお母様が「実体み言宣布のみ言について一度も言及されていない」という虚偽
中村仁史氏は、2020年3月20日の説教で、次のように語っています。
「(『天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会』の書籍の)この中に、この『最終一体』宣布というものがあるわけなんです。……では、肝心のご本人(お母様)がですね、韓鶴子オモニご自身が、これについて、このみ言について『実体み言宣布のみ言』について、言及されたことが一度でもあるでしょうか? 一度としてないわけなんですよ。……ご本人はこれについてですね、このみ言についても、一度も言及されていません」(1:18~2:25の抜粋)
中村仁史氏は、真のお母様が「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」のみ言に対して「一度も言及されていません」などと強調して述べます。しかしながら、これも〝虚偽の主張〟です。
2012年9月17日、韓国・清心平和ワールドセンターで「基元節勝利のための統一教世界指導者特別集会」が開催され、真のお母様は「霊界へと発たれる真のお父様の遺言」としてメッセージを語られ、その講演文を金孝律補佐官が代読しました。
真のお母様は、その講演文で次のように語っておられます。
「真のお父様がこの三年間、一瞬たりとも離されなかったみ言、非常に大切にされ、機会さえあれば訓読されながら説明してくださった『天地人真の父母定着実体み言宣布(天宙)大会』のみ言、『神様の祖国と故郷は韓国』のみ言から『人類のための遺言』……すでに真の父母様ご夫妻は最終一体をなして、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布されたのです……真の父母様の路程の禧年(ヒニョン)を迎え、八大教材・教本を完成なさり、……八大教材・教本のみ言の権威は、ひとえに真の父母様だけにあるのであり、これはそっくりそのまま、子孫万代まで永遠の伝統として守らなければならないのです」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2012年天暦9月号、7~8ページ)
上記のみ言は、真のお父様が聖和された後、真のお母様が初めて公の場で、全世界の指導者や祝福家庭に向けて語られたメッセージです。そのメッセージで、真のお母様は「真のお父様がこの三年間、一瞬たりとも離されなかったみ言……『天地人真の父母定着実体み言宣布(天宙)大会』のみ言」であると証しされ、霊界へと発たれる真のお父様に対しその思いをはせておられます。さらには「真の父母様ご夫妻は最終一体」のみ言や、「人類のための遺言」として残された「八大教材・教本」についても言及しておられます。
このみ言は、光言社発行の月刊誌『トゥデイズ・ワールドジャパン』2012年天暦9月号の2~13ページに掲載されており、『平和經』342~352ページにも収録されています。
中村仁史氏は「韓鶴子オモニご自身が……実体み言宣布のみ言について、言及されたことが一度でもあるでしょうか? 一度としてないわけなんですよ」と強調して述べますが、これが事実に反することは一目瞭然です。
2012年当時、中村仁史氏は光言社で翻訳業務を担当し、天一国経典の翻訳にも携わっていたと自認しているわけですから、この事実を知らないはずがありません。それにもかかわらず、このような主張をするのは、真のお母様を貶(おとし)めるため、元・光言社の翻訳担当という〝肩書〟を利用して虚偽を述べる極めて悪質なものです。
②「『真の父母最終一体」宣布とは『約束の宣布』である」という虚偽
真のお父様は、2010年6月19日(天暦5月8日)と同年6月26日(天暦5月15日)に、米国・ラスベガスで真のお母様との「最終一体」を宣言されました。その宣言から5日後の同年7月1日、韓国の麗水・清海ガーデンの早朝訓読会で、真のお父様は、同年の7月8日の「天地人真の父母定着実体み言宣布大会」で宣布するみ言を前もって訓読され、それを解説されました。7月1日に語られたその時のみ言が、韓国・月刊誌『統一世界』2010年6月号に掲載されています。
中村仁史氏は、その7月1日に語られたみ言を、次のように翻訳しています。
「天暦2010年5月15日、その日が重要です。早朝3時25分、これが母と父が最後に宣言した秘密文書です。それは夜昼の神様も知りません。天暦2010年5月15日、早朝3時25分は何ですか? この時の出来事を中心として、この韓国と今後の方針を秘密裏にお母様と約束し、お母様は間違いなくお父様と一致していく、その約束をした時間です。その前には、お母様がお父様と一つになっていくという話をしませんでした。神様と地と世界に公布できませんでした。堕落した世界の終幕前において、お母様とお父様と神様を中心として約束するのですが、これが天暦2010年5月15日の早朝3時25分の出来事です」(中村仁史氏による翻訳文は茶色の文字で表記)
中村仁史氏は、2020年3月22日のサンクチュアリ教会の礼拝説教で、『統一世界』2010年6月号に掲載されたみ言を独自的に翻訳し、そのみ言を用いて、真のお父様が語られた「真の父母最終一体宣布とは約束の宣布である」と勝手に解釈します。しかし、中村仁史氏の翻訳は、意図的に前後のみ言を削除しており、極めて不正確なものです。
以下、青い文字は教理研究院が翻訳したものです。ちなみに、中村仁史氏は、青い文字の重要部分を削除しています。
「整理の時間がきょうの早朝訓読会です。訓読会で読んであげる内容は簡単なものです。天暦2010年5月15日、これが最初の言葉です。(アメリカ・ラスベガスの)アリア、デボラの道を離れるための最後の日に訓示する言葉です。天暦2010年5月15日、その日が重要です。早朝3時25分、これが母と父が最後に宣言した秘密文書です。それは夜昼の神様も知りません。天暦2010年5月15日、早朝3時25分は何ですか? この時の出来事を中心として、この韓国と今後の方針を秘密裏にお母様と約束し、お母様は間違いなくお父様と一致していく、その約束をした時間です。その前には、お母様がお父様と一つになっていくという話をしませんでした。神様と地と世界に公布できませんでした。その公布する時間が天暦2010年5月15日ですが、朝の午前3時25分です。ここで3時25分が重要です。3時は3時代をいい、25分は100年を中心として4分の1年をいいます。堕落した世界の終幕前において、お母様とお父様と神様を中心として約束するのですが3時25分、これが天暦2010年5月15日の早朝3時25分の出来事です」(『統一世界』2010年6月号、10ページ)
2010年7月1日、真のお父様が「これが母と父が最後に宣言した秘密文書」であると語っておられる「これが」とは「訓読会で読んであげる内容」のことを指しており、この訓読会で解説された「実体み言宣布大会」のみ言のことです。すなわち「秘密文書」とは「実体み言宣布大会」のみ言なのです。
真のお父様は、同年6月26日午前3時25分に「韓国と今後の方針を秘密裏にお母様と約束し、お母様は間違いなくお父様と一致していく」と約束する時間を持たれました。しかし「秘密文書」については宣布前であり、その時は神様もその内容は知らないのです。
真のお父様は、同年7月1日の訓読会で、神様が知らない「今後の方針」について、次のように語っておられます。
「神様は今まで祖国がなかったのであり、神様の故郷がどこなのか知りませんでした。夜・昼の神様の祖国がどこなのか知らなかったのであり、故郷を知りませんでした」(韓国・月刊誌『統一世界』2010年6月号、11ページ)
真のお父様は「神様は今まで祖国がなく、神様の故郷がどこなのか知りませんでした」と語られました。しかしながら、2010年7月8日の「実体み言宣布大会」で、真のお父様は「これからは神様の祖国と故郷は韓国になります。韓国を神様の祖国として発表することで『天地人真の父母定着実体み言宣布大会』も韓国において完成するようになります」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2010年9月号、12~13ページ)と宣布されたのです。
すなわち、真のお父様は「韓国を神様の祖国として発表すること」を「秘密裏にお母様と約束」されていたのです。天の前に「公布する時間が天暦2010年5月15日」であり、人類の前に発表した日が、同年7月8日だったのです。
ところが、中村仁史氏は、前後のみ言を削除して意味を歪め、「『真の父母最終一体」宣布とは『約束の宣布』」であると〝虚偽の主張〟を述べています。
真のお父様は、同年7月8日の「天地人真の父母定着実体み言宣布大会」で、「すでに真の父母様ご夫妻は最終一体を成して、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布された」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2010年9月号、12ページ)と語っておられるように、真の父母様の「最終一体」とは「約束の宣布」などではなく、真のお父様と真のお母様とが「最終一体」を成して、天の前に「奉献宣布された」ものなのです。
以上のように、サンクチュアリ教会に追従する中村仁史氏の主張は、ことごとく真のお父様のみ言や『原理講論』の記述内容とズレており、これがサンクチュアリ教会とそれに追従する人たちのみ言理解の実態なのです。
私たちは、サンクチュアリ教会の誤った言説や、平然と〝虚偽の主張〟をかたり続ける中村仁史氏の悪意ある言説に騙されてはなりません。