「宣布文実行委員会への質問状」への応答(3)

(三)「顯進様問題」について

1 「お父様の意思決定に対する不信」

顯進様の問題についてですが、すべての祝福家庭は、この問題が円満に解決することを願っています。しかし、現況は複雑に錯綜しており、解決困難なように感じられます。

大変残念なことは、顯進様ご自身も、「お父様」の意思決定に対し、不信しておられるように述べておられる点です。 

顯進様は束草事件(2009年3月8日)について「書信」で次のように語っておられます。

「神様の摂理全体が犠牲にされ、個人の野望と策略によって、真実が歪曲されることを見落とされるということは、私にはあまりにも辛い内容です。お父様、私は束草(韓国の地名)で発生した事件を決して忘れることができません」(「摂理的葛藤に対する真の観点と理解」20ページ、「真のお父様への書信1」2009年8月16日付)

 このように、束草事件での恨(ハン)を吐露しておられます。

「真のお父様」は、「真実が歪曲されることを見落とされる」ようなお方ではありません。

お父様は顯進様に、「全ての公職から退いて、真の父母様のもとで共に生活をし、原理を学ぶように」と決定されたのです。しかし、顯進様はそのお父様の意向を誤解して従われませんでした。

その後、顯進様は、第二の「書信」(2009年11月4日付)を「お父様」に送られ、その中で次のように異端者、爆破者と言われても仕方がないような文言を書いておられます。

「摂理的に最も切迫して、お父様の人生を最も美しく輝かせてさし上げなければならない結実時に、父子の間に御旨を置いて信じ協力できる基台が崩れているということです」(同21ページ、「真のお父様への書信2」)

 このように「摂理的に最も切迫」し、「お父様の人生」の「最も美しく」輝く「結実時」に、「父子の間」の「基台が崩れる」とクールに、平然と書かれておられる顯進様に、私たちは唖然としてしまいます。ただし、血統的な父子のつながりは切ることはできません。

 また、顯進様は、同時に、「真の家庭」に対しても、「真の愛を中心として、最も原理的でなければならない真の家庭を巡って真実と正義が生きておらず、虚偽と非原理的な方式が正統になり、摂理を決定する手段となっている」(同、21ページ)と糾弾されます。

 そして、「私はお父様を保護し、UCI基盤を守るために必要な措置を心おきなく取っていきます。近年の多くの措置と今後の歩みに関して、お父様は理解しがたいでしょうが、いつかはすべての真実が明らかになるものと信じています。これらはひたすら神様の御旨と摂理のために、……最終的にはその御旨を実現するためのものです」(同、21ページ)と、まるで「分派」していくかのように、自ら宣言しておられるのです。

 2「顯進様と郭グループのお父様と真の家庭を見る目」

現在、郭グループは、同じ祝福家庭である統一教会のリーダーたちに対して、敵対意識を持ち、憎悪して「背後の陰謀勢力の面々」(同、11ページ)とまで言うに至っています。

 「真のお父様」は、人の情報に左右されるお方ではありません。現在も、神様の御旨に対する最高政策決定者なのです。しかし、彼らは、お父様に対して、お年を召されて人の情報に左右されるようになられた。したがって、世界本部から出るお父様の指示や公文には従えないと言っているのです。

 郭グループの筆者は、「真のお父様」が人の情報に左右される老人になられたことを、次のように証明しようとしています。

「彼らがどのように真のお父様を動かして、1年前に宣布文を受け取るに至ったのかを公開する。」(「摂理的葛藤に対する真の観点と理解」11ページ)

「真の家庭と摂理が現在どのような人々の手によって振り回されているかがありありと分かる部分だ。」(同、15ページ)

「統一家と神様の摂理が混乱し、正常な歩みができない事態が繰り返されている」(同、2ページ)

そして、先に取り上げたように、顯進様は、お父様が「個人の野望と策略によって、真実が歪曲されることを見落とされる」(同、20ページ)とまで言われるのです。

 3「事実と真実」

話題になったYouTubeの動画を見れば、色紙に署名されたお父様は、お母様に、「協会本部の組織の指示ではなく、亨進様が中心である。これでよいではないか」と語っておられます。ぼけてはおられません。

「真のお父様」は「これからは、父母様が協会本部です。……エデンの園に協会長がいたり理事長があったりしましたか? ありませんでした。真の父母さえいればよいのです」(「トゥデイズ・ワールドジャパン2011年天暦6」、6ページ)と語っておられます。

エデンの園には、アダムとエバだけではなく、多くの天使もいました。エデンの園は、現在を反映しています。

 さらに続けて、「後天時代は堕落した血筋の上でなされるのではありません。私は堕落とは関係がありません。……皆さんは『先生も堕落の血筋から生まれたのに、私たちと先生がどこが違うというのか(と勘違いし)。私たちもいつでも先生の代わりができる』と考えていますが、そういう考えは全く間違っているのです」(同7ページ)と語っておられます。

このように、現況をすべてお見通しなのです。

「『私たちもいつでも先生の代わりができる』と考えていますが、そういう考えは全く間違っているのです」と語っておられるのです。これはどういう意味でしょうか?

神様は、堕落した血統に臨在されません。堕落していない「本然の血統」に臨在されるのです。神様の御旨の中心は、真の父母様です。神の国(天一国)は、「本然の血統の根」である「真の父母様」が中心となって静じ動じるのです。

4 「マスコミのインタビュー」

「父を盲目的に信じるからといって救いを受けるのではない」(顯進様「新東亜」誌)

兄が父のみ意を受け入れるのならば、私たちは喜んで包容し、共に行きます。結論は、“お兄さん!お父さんが言うとおりにしなさい”ということです」(國進様「時事IN」)

文鮮明総裁はメシヤか。『そうだ。』」「父は元気だ。父がここにいれば、父が最高政策決定者だ。父がいなければ、母が最高政策決定者だ。母がいるので、継承に関する限り、混線はない」(亨進様「英国インデペンデント」誌)

 御三方とも、ここで率直に語っておられます。ここに郭グループ問題を解決する鍵があります。真の家庭に対立はありません。顯進様だけが懐疑的になっておられるだけです。

 ちなみに、顯進様は「組織のリーダーたちは、私に帰ってきて欲しいと思っていると主張していますが、実は絶対に帰ってきてほしくないと思っているということです。……私が戻ることを自分たちの体制に対する深刻な脅威と考えているのです。その結果、彼らはあらゆる手段を動員して、お父様との出会いに『毒を注ごう』とするでしょう」(統一コミュニティーの皆さんへ)と言われています。

 真のお父様と顯進様は実の親子関係です。それなのに「毒を注ごう」とするとか、なんとかと言って、帰れないと言われますが、真のお父様と親子の関係ですから、毒など全く関係ありません。帰る意思があれば、いつでも帰れます。何も妨げるものはありません。

國進様も「私たちは喜んで包容し、共に行きます」と語っておられます。

質問者は、私たちが偽善者であり、「顯進様とお父様との出会いに『毒を注いで』いる」と言います。統一教会と顯進様が和解することを恐れて、和解を妨げるために『毒を注いで』いこうとしているのはどちらでしょうか?

「結論」

2005年に、「真の父母様」は三人のご子女様方の役割分担を発表されました。顯進様は「渉外部門」、國進様は「財団関係」、そして亨進様は「宗教分野」です。

「真の父母様」の発表は不変です。「真のお母様」を絶対中心として、顯進様と國進様、そして、亨進様が結束すれば、「3本の矢」は絶対に折れません。

「真のお父様」は、本然の血統である三人で、宗教と政治と経済を神の願いのもとに主管され、世界のどの国よりも優れた「神の国」(天一国)を創建していかれることを願っておられるのに相違ないのです。今も「三人」というお考えは変わっておられないでしょう。

顯進様は、お父様の真意を悟れず、誤解しています。真に残念です。

「真の父母様」は顯進様が一時離れても、「天地人真の父母勝利解放完成時代」を世界に宣布され、天一国の創建に邁進されています。一緒に協力されようと思われませんか?

ちなみに、「宣布文実行委員会への質問状」には「ミセス・キム」のブログの情報があり、また、反統一教会的な情報を流す「gildong」のブログに、この質問状の全文が掲載されています。

また、「真の家庭を愛する会」もこの質問状を掲載して祝福家庭に配信しています。したがって、三者は「同じ穴のムジナである」と言われても仕方がありません。

本当の「真の家庭を愛する会」であるならば、「真の父母様」の宣布文に従うように顯進様と郭グループに説くべきではないでしょうか?

分裂を煽るのではなく、「宣布文」の実行による統一教会との和解です。