教理研究院の質問に答えないまま、誠意なき態度を取る「ONE TRUTH有志の会」

文責:教理研究院

                      注、教理研究院が取り上げた真の父母様のみ言は「青い字」で、「ONE TRUTH有志の会(以下、「有志の会」)およびUCI側の主張などは、「茶色の字」で区別して表記しています。

一、「有志の会」は、教理研究院の2021年46日「回答文」の(1)に答えていない
 教理研究院は、「第4アダムは顯進様である」と語られた真のお父様のみ言は存在しないことを何度も指摘してきました。「有志の会」は、「確かに『第4次アダム』に関して言うなら、お父様が直接、公式的な場で『第4次アダムは顯進だ』と明言されたことはない」(参照:https://align-with-god.org/blog/archives/544と述べ、お父様が直接明言された事実がないことを認めました。
 それにも関わらず、第2回目の「公開質問状」の「最後に」の部分で、再び「第4アダム・顯進様と共に……」と、真のお父様のみ言に存在しない「第4アダム・顯進様」なる〝妄言〟を述べています。本来なら、「有志の会」は、「確かに『第4次アダム』に関して言うなら、お父様が直接、公式的な場で『第4次アダムは顯進だ』と明言されたことはない」と認めている以上、顯進様を第4アダムだと主張する根拠がないはずです。真のお父様、真の父母様の直接語られたみ言の根拠が明確にあってこそ、第4アダムの位置があるのであり、その天的・教理的位置が定まるのです。
 いくら自分で宣言しても、また取り巻きの人々が呼称してみても、天的位置が定まるのではないことは自明です。その正統性は、真のお父様、真の父母様のみ言に根拠があってこそ定まるのです。それにも関わらず、「有志の会」は真のお父様、真の父母様のみ言にない「第4アダム・顯進様」なる〝妄言〟を使い続けていますが、これはみ言を無視する行為に外なりません。
 そればかりか、「有志の会」は、真のお父様の〝み言改竄〟が数多く盛り込まれている郭錠煥氏の「トゥルーレガシーTV」の映像を垂れ流しにしています。すでに8回にわたって、その〝み言改竄〟を指摘してきましたが、「有志の会」はだんまりを決め込んでいます。実に卑怯と言わざるを得ません。真のお父様、真の父母様のみ言に根拠のない「第4アダム・顯進様」の用語を使いその位置を主張すること、真のお父様の〝み言改竄〟を行い、それを流布する行為は、み言を軽んずるばかりでなく、真のお父様を完全に無視し、貶めていると言わざるを得ません。
 「第4アダム・顯進様」についての根拠を提示しないばかりでなく、郭錠煥氏の〝み言改竄〟に対する釈明もないまま、掲載し続けるその無責任さ、鉄面皮ぶりには驚くばかりです。まず自らの責任を果たすべきです。

二、真のお母様が語られた「原罪なく生まれた独り子」を、頑なに無視する「有志の会」
 真のお父様およびイエス様は法廷の場で、自分を貶めようとする尋問に対して、天の知恵を使って答えられました。2021年4月6日の「回答文」で述べたように、イエス様は大祭司カヤパの尋問に対し、「それは、あなたが言ったことです」(『新共同訳聖書』マタイ26・64)と婉曲的に答えられました。また、お父様も大同保安署で腹中教の許浩彬に対し、「共産党は啓示で受けた内容が嘘だと言えば釈放すると言っているのだから、それを認めて牢獄から出よ」と、絶妙なる天の知恵を用いて対処しようとされました。
 真のお母様も、言葉じりを取って貶めようと狙うサンクチュアリ教会側の弁護士に対し、天の知恵を使って答えられたのです。ちょうど、反対派の人物・浅見定雄氏などが、真のお父様に兄弟姉妹がいることを理由に、どうして文鮮明氏だけが無原罪であると言えるのかなどと、批判してくるからです。そのため、真のお母様はお父様に原罪が「ある」とも、「ない」とも、あえて明言を避けておられるのです。そのような心配のない公式の場では、教理研究院が何度も指摘したように、真のお父様を「原罪なく生まれた独り子」と宣言しておられます。
 「有志の会」は、2021年4月8日の「教理研究院は質問に答えていない」という反論文で、「その点で『原罪があった』と一度も発言していない点においては、事なきを得たのだと思います」などといわゆる「法廷証言」に触れて述べていますが、真のお母様が公式の場で「原罪なく生まれた独り子」と語っておられるみ言をなぜそのごとく認めようとしないのでしょうか。実に不誠実極まりない態度だと言わざるを得ません。公式の場で語られたみ言こそが、真実であるはずです。

三、「有志の会」が述べる「真のお父様の『離婚するぞ』『文総裁の妻の位置もいません』」発言について
 真のお父様が「離婚するぞ」と語ったというのは、〝み言改竄〟に終始した金鍾奭著『統一教会の分裂』の306ページに記された〝虚偽の証言〟です。真のお母様と「最終一体」を宣言しておられる真のお父様が、そのように語られることなどありません。
 その事実に基づいて、真のお母様は、いわゆる「法廷証言」なるもので、弁護士が「私の理解では、あなたは文牧師を原罪があるといって讒訴して、文牧師はあなたと離婚すると脅迫したというものです。これは正しいですか? 間違っていますか?」と尋ねたのに対して、「間違っている」とはっきり答えられたのです。
 真のお父様が語られてもいない事実無根の「離婚するぞ」という『統一教会の分裂』の〝虚偽の証言〟を広めてきたUCI側の主張を、「有志の会」はそのまま述べ続けており、見識を疑うものです。
 また、「文総裁の妻の位置もいません」という内容は、2012年7月16日の「アベル女性UN」の創設大会で、真のお父様が語られたみ言を取り上げているものと思われます。これは、すでに教理研究院が指摘したように、神観の問題にからめて語っておられるものです。
 すなわち、真のお父様は「今までの宗教において〝父なる神様〟は信奉してきたが、その妻の位置である〝母なる神様〟を信奉してこなかったことに対し、それを指摘して語っておられる」(『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」』353ページ)のであって、真のお母様を批判しておられるみ言ではありません。
 2019年8月10日出版の『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」』に対して、1年8か月もだんまりを決め込んで一切反論せず、このように言い続ける「有志の会」の不誠実さには、呆れかえるばかりです。

四、「アボジとその直系子女をメシアとして慕っている」という〝非原理的〟発言
 2021年4月8日の「有志の会」の反論文に、「アボジとその直系子女をメシアとして慕っている」とありますが、「直系子女をメシア」と慕っているというのは、真のお父様のみ言と完全に食い違った〝虚偽の言説〟です。この点については、すでに教理研究院は2019年9月27日に掲載した「〝存在しない〟み言に、もがき苦しむUCI」で、次のように反論し指摘しました。以下、引用します。(https://trueparents.jp/?page_id=5582

 「顯進様は2019年8月18日に『天一国創建のための特別祝福式』と称する儀式を執り行い、次のような『特別祝福誓約』を参加者に誓わせています。
 『天一国創建特別祝福に与った私たち祝福中心家庭は、真のアベルであり第四次アダムとして、亡き父・文鮮明総裁のメシヤの使命を遂行しておられる文顯進様と一つになり、文顯進様のご家庭が代表する神様の真の家庭を保護するカイン型の子女としての摂理的役割を完遂することを誓います』

 彼らは、『第四次アダムとして、亡き父・文鮮明総裁のメシヤの使命を遂行しておられる文顯進様』であると述べています。しかし、これはみ言と全く食い違う主張です。
 真のお父様は、第四次アダム圏時代のメシヤについて、次のように語っておられます。
 『今回、カープ(CARP=世界大学連合原理研究会)活動を中心として顯進を立て、全世界のカープ責任者たちは、どの国でも中心的な責任者になり、カープを中心として若者たちや学生を完全に指導するのです。その準備をするのです。(「顯進様は第三メシヤです」)(笑われる)第三メシヤですか? あなたはメシヤが必要なのですか? 第四次アダム圏時代に入ってきたのに、メシヤが必要なのですか? ……メシヤは必要ないというのです。(「これ以上のメシヤは必要ありません」)。そうです。父母がメシヤです。メシヤは神の国の王です』(『ファミリー』2000年6月号、27ページ)

 真のお父様は、2000年4月30日に顯進様がカープの責任者として『若者たちや学生たちを完全に指導する』ように準備をすると語られたときに、誰かが『顯進様は第三のメシヤ』であると発言しました。すると、真のお父様は『第四次アダム圏時代に入ってきたのに、メシヤが必要なのですか?』と反問され、これ以上の『メシヤは必要ない』と語られました。顯進様が『第三メシヤ』であるという誤った認識に対して、お父様は明確に父母がメシヤであり、『メシヤは神の国の王』であると教育されたのです。第四次アダム圏時代とは、真の父母様を王として侍っていく時代であるため、救援摂理時代におけるメシヤはもう必要がないと言われたのです。
 ところが、UCI側は『特別祝福誓約』で、顯進様は『第四次アダムとして、亡き父・文鮮明総裁のメシヤの使命を遂行しておられる』という誤った主張をしています。顯進様は、真の父母様のみ言を間違って理解しており、誤った行動をしているのです。顯進様は特別に『第四次アダム』でも『第三メシヤ』でもありません。………
 2012年4月21日、真のお父様は清心平和ワールドセンターで『天地人真の父母様特別集会』を開催され、『創造主の資格をもって、最後に万王の王と父母の先祖の中の先祖となり得る勝利の覇権の栄光の宝座に座る人は、億千万代においてただ一つの夫婦(文鮮明・韓鶴子ご夫妻)であって、二つはいません。夫婦が二つですか、一つですか。万国の王たち、偽者たちがなぜこんなに多いのですか。万王の王はお一方です(「中和新聞」2012年4月27日号)と明確に発表されました。祝福家庭が、永遠に侍るべき万王の王とは、真の父母様だけなのです。
 以上のように、顯進様は自らが『第四次アダムとして、亡き父・文鮮明総裁のメシヤの使命を遂行している』として、お父様のみ言と明らかに食い違った主張をしています。
 2009年3月8日、いわゆる『束草事件』のとき、真のお父様は、顯進様の誤った原理観を正すために『真の父母様に対する学習、カイン・アベルの関係を勉強しなさい』(マルスム選集609-134)と指示され、顯進様に対して正しい原理観を教育しようとされました。ところが、顯進様は真のお父様の指示に従いませんでした。お父様は、2010年7月16日のいわゆる『ボート会議』で、故・神山威氏に対し『顯進は先生と同じ方向に向いていない。逃げ回っている。顯進が先生の方向に来なければならないんだよ』『顯進は先生と同等の立場を取っていると指摘されました。
 このように、顯進様は真の父母様の願いをはね除けて別行動を取り続け、今ではFPA(家庭平和協会)という真の父母様と全く関係のない別団体まで立ち上げ、自らが『第四次アダム』であり、『メシヤ』であるかのように振る舞っています。このような〝誤った行動〟を取り続けている顯進様に対する真の父母様の思いには、痛切なる悲しみがあるに違いありません。
 私たちは、顯進様の説く言説が、真のお父様のみ言と完全にずれており、原理に真っ向から反するものであることを深く理解して、顯進様や『有志の会』が主張する非原理的な〝誤った言説〟に惑わされてはなりません」

 以上が、すでに掲載した反論文ですが、今回もなお「直系子女をメシア」と述べるなどし、お父様のみ言と完全に食い違っており、言語道断です。
 教理研究院は「有志の会」の「公開質問状」に対する「回答文」で、次のように指摘しました。

 「真の父母は永遠だ。これを正しく整理できずに行かれた方がお父様であるため、変な息子が出てきた。今後摂理の完成モデルは、独生女、真の母だ」についてですが、「これを正しく整理できずに行かれた」というのは、「これを正しく整理できずに逝かれた」と訳すべきものです。そして、「独生女、真の母だ」に続いて、真のお母様は「天一国時代を開きました」と語っておられます。ここで言う、「これを正しく整理できずに逝かれた」というのはお父様に対する讒訴ではなく、続いて「おかしな息子が出てきた」という言葉があるように、整理できなかったお父様の無念さを代弁して語っておられるのです。
 「おかしな息子」というのは、「逝かれた」という表現があることからして、おそらく顯進様のことを指しておられるのではないかと思われます。「第4アダム」でもないのに「第4アダム」を自称し、真の父母様の許諾なく教会の公的資産を売却し、自分たちの非原理的活動に注ぎ込んでいます。真のお父様が、(顯進は)もう、ずっと前に離れたんだよ、10年前に」「顯進は先生と同じ方向に向いていない。逃げ回っている。顯進が先生の方向に来なければならないんだよ」「顯進も、その気だったら1週間で(真の父母のもとに)帰ってこられるのに、何故、帰ってこられないのか? 先生は顯進を全く当てにしていない(2010年7月16日のいわゆる「ボート会議」でのみ言)と語らざるを得なかった、まさに「おかしな息子」であると言わざるを得ません」
 これは、真のお父様の無念の心情を吐露したみ言であると言えるでしょう。

 以上のように、前回の「回答文」でも指摘しました。それにも関わらず、真のお父様のみ言を受け入れず、その意味を理解しようともしない「有志の会」の人たちには、次の聖書の聖句が似合っているものと言わざるを得ません。
 パウロは使徒行伝28章で、頑なになって神のみ言を受け入れようともしない人々に対して、次のように警告しています。

 「聖霊はよくも預言者イザヤによって、あなたがたの先祖に語ったものである。
 『この民に行って言え、
 あなたがたは聞くには聞くが、決して悟らない。
 見るには見るが、決して認めない。
 この民の心は鈍くなり、
 その耳は聞えにくく、
 その目は閉じている。
 それは、彼らが目で見ず、
 耳で聞かず、
 心で悟らず、悔い改めて
 いやされることがないためである』」(使徒行伝28・25〜27)

 このパウロの言葉は、そのまま「有志の会」に当てはまるものと言えるでしょう。

以上