特別寄稿・非原理集団の人々の言説の誤り

 非原理集団であるUCI(いわゆる「郭グループ」)およびFPA(家庭平和協会)を支持する人々、またサンクチュアリ教会を支持する人々は、真のお父様の語られた「後継の秩序」に関するみ言に従わず、自分かってな解釈と行動で天に大きな悲しみを与えています。サンクチュアリ教会は七男の文亨進氏を日本に迎え、6月25日(土)に集会を行う計画を立てています
 また、UCI・FPAも三男の文顯進氏を日本に迎えたい意向を持って活動をしています。彼らは日本に基盤をつくろうと画策しているのです。私たちは、非原理集団の動きに注意し、彼らの動きに巻き込まれないようにしなければなりません。

文責:教理研究院

     注、真の父母様のみ言や『原理講論』は「青い字」で、UCI・FPAおよびサンクチュアリ教会の主張は「茶色の字」で区別しています。

一、非原理集団UCI・FPAの問題点
(1)文顯進氏は、第四アダムではない
 真のお父様が「第四アダムは顯進である」と語られたみ言は存在しないにもかかわらず、UCI・FPA側の人々は「顯進様は第四アダムである」と強弁してきました。
 郭錠煥氏は『事必帰正』で「第一アダムはエデンの園のアダム、第二アダムはイエス様、第三アダムは文鮮明先生、お父様です。第四次アダムは、アダムとエバが堕落前の立場で完成し、神様の祝福を受けた時代圏のアダムを言います」 (121ページ)とし、「お父様は第三次アダムとして、(第四アダムの)顯進様に摂理のバトンを渡され……」(549ページ)などと述べています。また、櫻井正実氏は彼らのブログ「FPA祝福家庭コミュニティ」の2021年10月27日の「お知らせ」で、「FPAでは、来たる第62回真の子女の日、全世界の兄妹姉妹たちと合わせ、1998年7月19日の第四アダム公認式(家庭連合世界副会長就任式)でのお父様の御言を共に訓読していきたいと思います」と述べ、1998年の文顯進氏の「世界副会長就任式」を「第四アダム公認式」と呼んでいます。
 真のお父様は、文顯進氏の「世界副会長就任式」でみ言を語られましたが「第四アダムは顯進である」というみ言は存在しません。そこで、教理研究院は「第四アダムは顯進である」との真のお父様のみ言は存在しないことを指摘しました。それに対し、彼らは「確かに『第4次アダム』に関して言うなら、お父様が直接、公式的な場で『第4次アダムは顯進だ』と明言されたことはない」(参照:https://align-with-god.org/blog/archives/544)と、お父様が直接明言された事実はないことを認めました。
 では、真のお父様は「第四アダム」についてどのように語っておられるのでしょうか。真のお父様は、1997年9月11日の「第四次アダム圏時代宣布」において、「地上では祝福を受けた家庭が、真の父母と縦的な関係における第四次アダムの資格をもちます(『主要儀式と宣布式Ⅲ』211ページ)と語っておられます。また、2000年5月1日に「第四アダム時代というのは何を意味していますか? あなたたち祝福を受けた夫婦とは、第四アダムを意味しているのです」(「Today’s World Magazine」4ページ)、あなたたち(祝福)家庭が第四アダムなのです(同20ページ)と語られ、2002年1月1日には「自分たち(祝福家庭)は何であるのかというと、アダム、イエス、再臨主、そして四代目なのであり、そのような第四次アダム圏時代において、中心的家庭が、祝福家庭である自分である、ということを知らなければなりません」(『ファミリー』2002年2月号13ページ)と語っておられます。真のお父様は数々のみ言で祝福家庭が、第四アダムの資格をもつと明確にしておられます。
 文顯進氏やUCI・FPAの人々は真のお父様のみ言の裏付けがないため、文顯進氏が単に家庭連合の世界副会長に就任した際の集会を「第四アダム公認式」と呼称し、強引に顯進氏を第四アダムに祭り上げています。「第四アダムは顯進である」との主張は、文顯進氏の〝自称〟に過ぎず、UCI・FPA側の妄言に過ぎません。

(2)文顯進氏は、人類の「真の父母」でもない
 郭錠煥氏は、『事必帰正』で次のように述べています。
 「お父様の秘書室長だった金孝律氏が、公式の場で顯進様が『お父様を否定し、自分が真の父母になろうとしている』と非難していた時でした。お父様でさえ、このような言葉をそのまま聞かれ、顯進様を誤解し、公開の場で非難されていた……」(499ページ)
 郭錠煥氏は、文顯進氏が「真の父母」になろうとしていると非難されていたのは〝誤解〟に過ぎないと述べます。しかし、UCI・FPA側は2021年6月3日に「第四アダムに対する理解」と題する動画を公開し、櫻井正実氏が次のように述べています。
 「今現在この地上で真の父母に立たれている方は顯進様と全淑様ご夫妻であるということを私たちは、はっきり知らなければなりません」(35分37秒~35分49秒)
 この櫻井正実氏の発言から分かるように、「顯進様が『お父様を否定し、自分が真の父母になろうとしている』」というのは真のお父様の〝誤解〟ではなく、UCI・FPA側の人々が事実としてそう語っているのです。
 では、人類の「真の父母」とはどのような存在なのかを、真のお父様のみ言から明確に知っておくべきです。真のお父様は次のように語っておられます。
 「『真』という言葉は、代表的であるという意味です。ですから、真の父母というのは、二組はあり得ません。一組しかいないのです。過去には存在せず、現在に一組だけ存在し、後代にも存在しません(『永遠に唯一なる真の父母』99ページ)
 人類の「真の父母」は、永遠に一組しかおられません。UCI・FPA側の人々の主張は完全な誤りであることを知らなければなりません。

(3)真のお父様が語られた「後継の秩序」
  真のお父様はご自身の聖和後の「後継の秩序」について明確に語っておられます。
 「先生が霊界に行くようになればお母様が責任を持つのです」(マルスム選集318-260)、「『……後継者が出てこないのか』という話はやめなさいというのです。……お父様が第一教主であり、お母様は第二教主です(同、201-127)、「先生が霊界に行けば、お母様が統一教会の教主にならなければならないのではありませんか」(同、499-184)、「文総裁は衰えるようになりましたが、……第二教主には、お母様が堂々としているでしょう。分かりますか。夫が成せなかったことを成し遂げなければなりません」(同、540-73)、「お母様は、お父様よりももっとたくさん行います。年齢が若いので、私が死んでも教主は問題ありません。もはや、教主は二人が一つになっているということです」(同、541-146)
 これらのみ言で分かるように、真のお父様はご自身の聖和後、真のお母様を中心に一つになっていくことを願っておられます。私たちは、文顯進氏を「真の父母」に担ぎ上げ、日本に基盤を築こうと画策するUCI・FPA側の人々の言説に惑わされず、彼らの〝野心〟を打ち砕いていかなければなりません。

二、非原理集団サンクチュアリ教会の問題点
(1)文亨進氏は、二代王様ではない
 サンクチュアリ教会を支持する人々は、文亨進氏を「二代王様」と呼んでいます。この〝呼称〟は、真のお父様のみ言になく、原理やみ言から完全に逸脱しています。
 かつて文亨進氏は、真の父母様の主管下にいるとき、正統的な信仰観をもっていました。文亨進氏は2009年1月18日の礼拝で次のように語っています。

 「私が第一に言いたいことは、新しい王はあり得ないということです。真の父母様が我々の永遠なる王なのです。あの行事(2009年1月15日の「万王の王神様解放権戴冠式」)を見て、誤解してはいけません。多くの食口たちが私に『おめでとうございます!』『父母様の代身となられてよかったですね』と言うのです。そういうことを聞くにつけ、私はとても心配になります。次の父母様はいないのです。次の王も中心者もいません。真の父母様は私たちの永遠なる中心なのです。私は神学を学んだので、そこが重要なポイントだと信じています。永遠の中心は真の父母様だけです。イエス様がキリスト教の永遠の中心であるのと同じです」
 真のお父様は2012年4月21日、韓国・清心平和ワールドセンター(現、HJグローバルアートセンター)で開催された「天地人真の父母様特別集会」【写真参照】で、次のように語っておられます。
 「創造主の資格をもって、最後に万王の王と父母の先祖の中の先祖となり得る勝利の覇権の栄光の宝座に座る人は、億千万代においてただ一つの夫婦(文鮮明・韓鶴子ご夫妻)であって、二つはいません夫婦が二つですか、一つですか。万国の王たち、偽者たちがなぜこんなに多いのですか。万王の王はお一方です(「中和新聞」2012年4月27日号)
 真のお父様は、「栄光の宝座に座る人は、億千万代においてただ一つの夫婦であって、二つはいません」と語られ、万国の王たち、偽者たちがなぜこんなに多いのですか」と強調しておられます。
 文亨進氏が「新しい王はあり得ない……真の父母様が我々の永遠なる王なのです」と語っていたように、天一国において「二代王様」「三代王様」「四代王様」……という概念は、永遠にあり得ません。ところが、彼らは文亨進氏に対し「二代王様」と呼んでおり、この言動は真のお父様が語られた万国の王たち、偽者たちがなぜこんなに多いのですか」を〝地で行く〟言動と言わざるを得ません。彼らはみ言に反する行動を取っています。私たちは、彼らの非原理的言動を一掃しなければなりません。

(2)「鉄のつえ」とは、銃ではない
 サンクチュアリ教会は、聖書の「鉄のつえ」をライフル銃であると非原理的解釈をし、ライフル銃(AR-15)を携えた独自的な儀式を行っています。文亨進氏は次のように述べます。
 「神様が全ての男女に義務として課されたものが鉄の杖による統治であり、王家の冠と鉄のつえを求めておられます。鉄のつえとは現代版マスケット銃(訳注・アメリカ独立戦争の際にアメリカ人がこの銃を使った)であるAR-15ライフルです」(2019年2月5日の文亨進氏のスピーチ)
 文亨進氏は「鉄のつえ」が「AR-15ライフル(銃)であるとし、神の願いは「鉄のつえ(AR-15ライフル銃)による統治」であると断定的に述べます。これは非原理的主張です。
 『原理講論』は、鉄のつえについて次のように述べています。「イエスが再臨されるときには……彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。……ここで言っている鉄のつえとは、罪悪世界を審判して、地上天国を復帰する神のみ言を意味する(572ページ)、「すなわち彼(再臨主)み言こそが、その鉄のつえなのである(同)文亨進氏は『原理講論』と完全に食い違う解釈をしています。
 また文亨進氏は、神の願いは「鉄のつえ(AR-15ライフル銃)による統治」であると主張しますが、これもみ言から逸脱しています。真のお父様は次のように語っておられます。
 「聖書のイザヤ書第二章四節の教えのように、今や、『銃や刀を溶かして、すきとくわを作る』時です。人類はもうこれ以上、戦争のための戦争に子女たちの命を犠牲にし、天文学的なお金を費やす悪業を繰り返してはなりません」(『平和神經』44ページ)。そして、真のお父様は「本来天国とは、神の愛によって統治された国において生活し、そこで子女を生み、そこで所有物を得て、生きていく所です」(『ファミリー』1987年12月号55ページ)とも語っておられます。神の愛によって統治と語られるお父様と鉄のつえ(AR-15ライフル銃)による統治と語る文亨進氏の主張は、大きくかけ離れています。私たちは非原理的主張をする文亨進氏に決して従ってはなりません。

(3)真のお父様が語られた「後継の秩序」に従わない文亨進氏
 前項の「真のお父様が語られた『後継の秩序』」で述べたように、非原理的活動をする真の子女たちは、真のお父様のみ言に従っておらず、自分本位の非原理的振る舞いをしています。これは歴史的審判を受ける言動にほかなりません。追従する人々もまた歴史的審判を受ける対象となるでしょう。
 前述したように、真のお父様は「先生が霊界に行くようになればお母様が責任を持つのです」(マルスム選集318-260)、「『……後継者が出てこないのか』という話はやめなさいというのです。……お父様が第一教主であり、お母様は第二教主です」(同、201-127)、「先生が霊界に行けば、お母様が統一教会の教主にならなければならないのではありませんか」(同、499-184)、「お母様は、お父様よりももっとたくさん行います。年齢が若いので、私が死んでも教主は問題ありません。もはや、教主は二人が一つになっているということです」(同、541-146)と語っておられます。私たちは、真のお父様のみ言に従い、真のお母様に侍りながら一体となって歩んでいかなければなりません。
 ところで、文亨進氏は日本に基盤をつくろうと、来日を計画しています。6月25日の首都圏の集会を皮切りに、翌26日(日)に首都圏の礼拝と「祝福式」なる儀式を行い、29日(水)に九州(久留米)、7月2日(土)に関西、6日(水)に中部(名古屋)、10日(日)に北海道(札幌)、そして13日(水)に首都圏での集会を計画しています。
 私たちは、非原理的言動を流布するための文亨進氏の集会に、決して参加しないよう注意しなければなりません。