基元節を目前にして、昨今、教会を揺るがしている大事件が「郭グループ問題」です。数年前まで積極的に摂理を引っ張ってこられた子女様が、公式の場に姿を現さないばかりか、教会を相手に訴訟を起こす事態に至りました。食口の皆様の中には、どうしてこうなったのかを訝(いぶか)しみつつも、御子女様に対して抗議したものかどうか…と戸惑いを感じる方も少なくないでしょう。また、郭グループの間違いを指摘する事は「やりすぎ」ではないかと感じる方も、当然おられる事でしょう。
祝福家庭が真の父母様の願いを正しく受け止めて天一国時代を迎えるために、郭グループ問題の理解と対処についての大枠を提供するために書かれました。
A.何が起こっているのか?
大枠で言えば、三つの現象が起きています。
1.統一教会内で生じている組織問題:具体的には、2008年以降、統一教会やその関連団体の資産を「郭グループ」が真の父母様の指導や許可を経ずに売却したり、人事処分したりする事態(汝矣島聖地開発、米国教会理事会人事、UCI理事会人事、南北米の資産、真の父母様専用機など)が数多く生じました。これらの問題は、本来は教会のグループ内で解決すべきことでしたが、残念なことに裁判の場に持ち出されることで、社会の耳目を集めています。
2.ネット上での派生的混乱:無理もない事ではありますが、こうした尋常でない事態に、多くの人々が憂慮し活発に発言するようになりました。ところが、特にインターネット上において、断片的で不正確な情報や一面的な主張を展開し、教会を二分するような文章が散見されるようになりました。こうした文章の中には、食口や郭グループだけでなく、第三者による「成りすまし」の文章も混在しており、「教会が分裂し混乱しているイメージ」を助長しています。
3.反対派による教会批判:そんな有様を見て、一部のマスコミや、統一教会に反対する職業的反対派たちは、これを機会とばかりに、教会批判のメッセージを打ち上げています。反対派は、この機会を利用して、神様王権即位式以降に真の父母様が成し遂げてきた勝利や、地道な活動で改善されてきた教会のイメージなどを、再び無に帰するためのネガティヴ・キャンペーンを展開しているのです。
「何だかよく分からないが、色々なことが起こっているらしい」という印象が先行していますが、実際にはこの三つのどれかに該当します。