文責:教理研究院
注、真の父母様のみ言および『原理講論』は「青い字」で、UCI(いわゆる
「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています。
「文顯進様を支持する有志の会」は2020年4月25日、彼らのブログに郭錠煥氏の「統一家の祝福家庭・兄弟姉妹に送る書信」(4月22日付)を掲載し、メールで拡散しています。彼らは2019年3月2日に出版した郭錠煥著『事必帰正』を紹介し、真のお母様批判を繰り広げています。
UCI(いわゆる「郭グループ」)およびFPA(家庭平和協会)の問題については、すでに「真の父母様宣布文サイト」で取り上げてきました。この度、2020年8月15日に、UCIは「ワンコリア国際フォーラム」を(オンラインで)開催しました。これらの活動は、真の父母様と袂(たもと)を分かつ中で彼ら独自で行っている〝非原理的な活動〟であることを理解しておかなければなりません。
なお、郭錠煥氏の「統一家の祝福家庭・兄弟姉妹に送る書信」の問題点については、2020年5月2日に「応答文」を当サイトに掲載しましたが、2020年8月15日、彼らが独自に「ワンコリア国際フォーラム」のオンラインで開催したのに際して、5月2日の「応答文」に補足を加え、家庭連合の機関誌『世界家庭』2020年9月号に掲載した「解説」に合わせて、以下「増補改訂」として改めて掲載する次第です。
(1)UCI側の主張する「真のお母様陰謀論」は〝虚偽のストーリー〟
2020年4月25日に「文顯進様を支持する有志の会」は、郭錠煥氏の「統一家の祝福家庭・兄弟姉妹に送る書信」をブログに掲載し、メールで各方面に拡散しています。彼らは2019年3月2日に出版した郭錠煥著『事必帰正』を紹介し、真のお母様批判を繰り広げています。
この郭錠煥著『事必帰正』は、UCIを支持する人々が広めてきた金鍾奭著『統一教会の分裂』と軌を一にするものであり、その〝虚偽の主張〟およびUCI・FPA〈家庭平和協会〉(以下、UCIという)を支持する人々の批判に対して、教理研究院は真の父母様のみ言に基づいて反論してきました。その集大成として2019年8月10日に『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」――軌を一にする郭錠煥著「事必帰正」』(光言社)を出版しました(以下、『虚偽に満ちた』という)。
郭錠煥氏の書籍は、み言の根拠をほとんど示さず、自身の自叙伝のような体裁で書いているため、その〝虚偽性〟を見破るのは簡単なことではありません。しかし、『虚偽に満ちた』の巻末に掲載した金鍾奭著『統一教会の分裂』と郭錠煥著『事必帰正』の両者を比較した一覧表【一部を掲載。ここをクリック】を見れば、これらの書籍の内容がいかに軌を一にするものであり、かつ真のお父様のみ言と食い違っているのかを理解することができます。
簡潔に述べると、UCIを支持する人々は〝真のお母様が真のお父様の意向に反して陰謀を企て、三男の顯進様を追い出した〟といういわゆる「真のお母様陰謀論」を主張してきました。しかし、それは虚偽の主張に他なりません。彼らの巧妙な〝虚偽のストーリー〟は、真のお父様のみ言の改ざんに基づくものであり、その虚偽に騙されないように、ぜひ『虚偽に満ちた』をお読みください。以下、『虚偽に満ちた』の書籍からその要点を抜粋しながら、UCI側の主張の誤りを紹介します。
「結論を述べると、『統一教会の分裂』が述べる、真のお母様が『「法統継承」のために長子(注、顯進様を指す)を追放』したというのは虚偽の説明であり、顯進様が真のお父様のみ言に従わずに、真の父母様のもとから離れてしまったというのが真相なのです」(『虚偽に満ちた』168ページ)
UCIを支持する人々は〝顯進様こそが真のお父様の後継者〟であり、真のお父様もそのように語っておられたかのように主張しますが、『虚偽に満ちた』の366ページから377ページで明らかにしているように、それはみ言に根拠をもたない〝虚偽の主張〟です。真のお父様は、ご自身の聖和後の〝後継の秩序〟を次のように明確にしておられました。
「 『先生が霊界に行くようになればお母様が責任を持つのです。その次には息子・娘です。息子がしなければなりません。息子がいなければ、娘がしなければなりません。後継する者が誰だということは既に伝統的に全て(準備が)なされています』 (マルスム選集318-260)
『私(注、お父様)がいなくても、お母様の前にいちばん近い息子・娘が第三の教主になるのです』(同202-83~84)
真のお父様は、ご自分の他界後は『お母様が責任を持つのです』と明言されました。その次には『息子・娘です』と述べられ、そこに『娘』も含まれています。注目すべき点は『息子がいなければ、娘がしなければなりません』と語っておられる点です。
ところが、『統一教会の分裂』は真のお父様のみ言を完全に無視し、〝後継〟の秩序について(ある特定の)男の子女様だけを取り上げ」(『虚偽に満ちた』171ページ)主張しています。UCI側のこのような主張は、真のお父様のみ言に反するものです。
また、真のお父様は、顯進様に対し、次のように指導しておられました。
「2000年3月31日、顯進様が世界大学連合原理研究会の世界会長に就任しました。その頃から、その関係者が顯進様を真のお父様よりも前面に押し立てて報告するようになっていきました。それを受けて、お父様は同年5月31日、顯進様に対し『警告』のみ言を語っておられます。
『父の伝統に従って、母の伝統に従って、三番目に息子である。それを知っているの? ……母の伝統を立てる前に息子の伝統を立てることができないことを知っているの?』 (マルスム選集323-83)このように語られ、まず父、そして母であり、息子は三番目である、と念を押されたうえで、 『顯進は私が前に立たせているのです。立たせることで、先生より前面に押し立てて報告するなというのです。分かりますか。何のことか? 統一教会から党派をつくる輩(分派)になります。……恐ろしく、とんでもないことです。ですから、転換時代に精神を引き締めなければなりません』 (同、323-91~92)と語っておられます。重要なこととして、まず父、そして母、それから、真のお母様に一番近い息子・娘というのが、真のお父様が明確に指導しておられる〝秩序〟ということになります。お父様は、父と母が立てた伝統に従って息子が伝統を立てるように忠告しておられるのです。
さらに、真のお父様は、世界平和統一家庭連合時代とは何かについて、 『長子と次子は母親の名のもとに絶対服従しなければならないのです。服従するようになれば父と連結します』(『主要儀式と宣布式Ⅲ』151ページ)と語られ、母を通じて父に連結するように指導しておられます」(『虚偽に満ちた』20~21ページ)
すなわち、真のお父様の顯進様に対する願い、指導は明確なものであり、それは顯進様が真のお母様に侍り、お母様を支えて一つになって行動していくことでした。しかし、顯進様は自分こそが〝摂理の中心〟であると思い込んで、真のお父様の願いにも従わず、真の父母様のもとを離れ去ってしまったのです。
UCI側が主張してきた、いわゆる「真のお母様陰謀論」は〝虚偽のストーリー〟にほかなりません。彼らの主張およびそれに基づく彼らの言動は、天の願いに反するものです。
さらに、教理研究院は、郭錠煥著『事必帰正』について、映像「真の父母様の位相を否定する郭錠煥著『事必帰正』」を作成し、当サイト(真の父母様宣布文サイト)で公開しています。この映像は約20分の「短縮バージョン」(https://trueparents.jp/?page_id=5300)もありますので、ぜひご覧になってください。
また、教理研究院著『虚偽に満ちた』の紹介映像も作成しており、これも当サイトで公開しています(https://trueparents.jp/?page_id=5424)。この映像は約15分です。ぜひご覧になってください。
ところで、郭錠煥氏が2020年4月22日に公開した「統一家の祝福家庭・兄弟姉妹に送る書信」の中から、郭錠煥氏の主張している五つのポイントを取り上げ、以下、それに対する反論を簡潔に述べておこうと思います。
(2) 「全ての祝福家庭が自分の過ちと贖罪のため、文顯進様が行う天一国創建特別祝福式を受けなければならない」 ?
文顯進様を中心とするUCIは、2019年8月18日に「天一国創建特別祝福式」と称する独自の儀式を行いました。この「天一国創建特別祝福式」なるものは、真の父母様から許諾されていない〝非原理的な儀式〟です。
郭錠煥氏は、書信でこの儀式について次のように述べています。
「昨年の夏、私たち夫婦と子供たちの家庭は、皆、顯進様が主管される天一国創建特別祝福式に参加し、真の家庭にもう一度接ぎ木されるという大きな恩恵を受けました。顯進様は私たちの真なるアベルであり、兄の立場から、顯進様を追い出し迫害してきた祝福家庭を許してくださいました。そして彼らが天の前に悔い改め、真の家庭につながって、天一国創建の主人となることを心から願われて祝福式をしてくださったのです。この天一国創建特別祝福式は一回だけの祝福式ではなく、これから全祝福家庭が自身の誤りに対する贖罪と共に必ず通過しなければならない過程であるため、ここですべてを説明することはできませんが、摂理的に重大な意味を含んでいると思います」 (注、太字ゴシックと圏点は教理研究院による)
①顯進様の家庭を〝真の家庭〟とする誤った言説
上述の郭錠煥氏の主張には、み言と食い違う恣意的解釈が散見します。
まず、彼らの主張する〝真の家庭〟の定義が、み言と食い違うものとなっています。この点について、すでに『虚偽に満ちた』で指摘しています。以下、抜粋します。
「彼ら(UCI)は〝真の家庭のアイデンティティ〟を『直系家庭』と定義しており、この『真の家庭=直系家庭』こそが『復帰摂理の一次目的』『真の父母出現の理由』であり、 『神様の第一の理想』『人類を代表する家庭』『モデル的家庭』『堕落した人類をこの真の家庭に接ぎ木して救う』家庭であると主張します。彼らが主張する〝真の家庭のアイデンティティ〟は、真の父母様が絶対中心ではなく、神、父母、子女の三代目である真の子女様家庭をして『真の家庭=直系家庭』であると定義するのです。……彼らが言う『真の家庭』とは『直系家庭=文顯進家庭』を指しているのです(金鍾奭著『統一教会の分裂』315ページ)。
ところで、真のお父様は、真の家庭とは何かについて『真の家庭とは何ですか。そこには真の父、真の母、真の夫、真の妻、真の子女がいるのです。それが真の愛の家庭基盤です』(八大教材・教本『天聖経』2153ページ)と語っておられます。真の家庭と言うとき、必ずそこに『真の父』『真の母』が入らなければなりません。真の父母を絶対中心にしていない『真の家庭=文顯進家庭』の主張は誤りです」(『虚偽に満ちた』41~42ページ)
② 「顯進様を追い出し迫害してきた祝福家庭」という虚偽の説明
郭錠煥氏は、書信で「顯進様を追い出し迫害してきた祝福家庭」と述べていますが、これも事実と異なる虚偽の説明です。
まず、文顯進様が主張する〝アイデンティティ〟は、ことごとく真のお父様のみ言と食い違っているという事実を、私たちは知っておかなければなりません。それゆえ、真のお父様は何とかして顯進様を教育しようとしておられました。ところが、顯進様は「逃げ回って」いたのです。以下、『虚偽に満ちた』から抜粋します。
「『統一教会の分裂』は、『(顯進は)創始者のアイデンティティを維持しながら、それを創意的に拡大しデザインしようとしている』 (323ページ)と述べていますが、顯進様の説くアイデンティティは、真のお父様の語られるアイデンティティとことごとく食い違ったものになっています。……真のお父様は神山(威)氏を呼ばれ、2010年7月16日の、いわゆる『ボート会議』で次のように語られました。
『(顯進は)もう、ずっと前に離れたんだよ、十年前に』『顯進は先生と同じ方向に向いていない。逃げ回っている。顯進が先生の方向に来なければならないんだよ』『なぜ先生に質問しないで顯進のほうに行くのか』『顯進は先生と同等の立場を取っている。他の子は先生を重要視している』
顯進様のアイデンティティがことごとく真のお父様のみ言と食い違っている事実を考えたとき、お父様は何とかして、み言と食い違ったアイデンティティを主張している顯進様を教育しようとしておられたに違いありません。事実、2009年3月8日、韓国・束草で、お父様は顯進様に対して『顯進、おまえも別の所に行かず、父の所に来て、父に付いて回りなさい』(マルスム選集609-133)と直接、命じておられます。そして、特別に顯進様に、真の父母様に対する学習をしなさい、カイン・アベルの関係を勉強しなさいと指示されました。しかし、(顯進様は)その真のお父様の指導にも従わず、前述したように、同年9月以降、真の父母様の前に姿を見せなくなってしまったのです」(『虚偽に満ちた』24~25ページ)
③ 「天一国創建特別祝福式」なる独自の儀式の誤り
郭錠煥氏は、書信で「天一国創建特別祝福式は一回だけの祝福式ではなく、これから全祝福家庭が自身の誤りに対する贖罪と共に必ず通過しなければならない過程である」と述べますが、これは欺瞞に満ちた主張です。以下、『虚偽に満ちた』から抜粋します。
「真のお父様が…… 『天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。……真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし……真の家庭を探し立てられる道が大きく開かれました』 (『平和神經』34~40ページ)と語っておられるように、真の父母様の〝許諾〟を得ない祝福式と称する儀式は意味のない儀式であり、〝無効〟であるという事実を知らなければなりません」(『虚偽に満ちた』86ページ)
UCIの儀式「天一国創建特別祝福式」の誤りについて、教理研究院は映像「UCI〈FPA〉による『特別祝福式』の誤り」(約15分)(https://trueparents.jp/?page_id=5355)を作成し、当サイトで公開しています。
さらに、UCI側が〝顯進様こそが第四アダムである〟と強弁する誤りについても、「〝存在しない〟み言に、もがき苦しむUCI ――有志の会の「反論ならぬ反論への反論」に応える」(https://trueparents.jp/?page_id=5582)でその虚偽を明らかにし、当サイトで掲載しています。
(3)「神様の呼称を天の父母様に変更した」との批判について
郭錠煥氏は、書信で「お母様は……神様の呼称を天の父母様に替(ママ)えてしまいました。これは一見、父母である神様を表現するものなので問題ではないと思うかも知れませんが……唯一神の神観の根本を揺るがす二元論的な主張であり、原理講論や統一思想で説明されている神様の原相を正確に理解できていない無知によるものです」と批判します。
しかし、真のお父様は、神様が「天の父母」であることを明確にしておられました。『原理講論』も、神が「天の父母」であることを明確に述べています。また、 「天の父母様」という呼び名自体も、2010年の「神の日」に、真のお父様が神様に対して語りかけ祈っておられた呼び名でした。もし「天の父母様」という呼び名が二元論であるというなら、真のお父様ご自身が二元論を語っておられるという、とんでもない主張となってしまいます。この内容は、機関誌『世界家庭』2020年4月号で明らかにしています。
それを簡潔に述べると、「真のお父様は『平和神經』に収録された『霊界報告書』の表題に『神様は人類の父母』と明記しておられ、『天基元年』を宣布された2010年の『真の神の日』の祈祷で、神に対し『天の父母様(하늘부모님)』と呼びかけて祈っておられます。……真のお父様は『私たちが最後にすることが……天の父母を教えてあげること』であると語られ……これは、私たちが最後にすべき責任です。 『天の父母様』の呼称になったことで、今や『天の父母を教えてあげる』時代となった」(『世界家庭』2020年4月号85、88ページ)と言えるのです。
彼らの批判に対する反論は、映像「お父様の神観とサンクチュアリ教会の神観の相違」(約21分)(https://trueparents.jp/?page_id=5858)でも明らかにしています。その映像もぜひご覧ください。さらに、反論「『神は天の父母様である』ことを否定する中村仁史氏の言説の誤り」(https://trueparents.jp/?page_id=5749)を「真の父母様宣布文サイト」および機関誌『世界家庭』2020年4月号84~90ページで明らかにしていますので、その全文もお読みください。
(4)「文顯進様は真のお父様の後継者」なのか?
〝人間始祖〟の立場であられる「真の父母」に、後継者は存在しません。もし、立つとしても、それはあくまでも真の父母様の〝代身者〟であり、信仰の〝相続者〟に過ぎません。言わば〝祭司長格〟の人物に過ぎず、たとえ真の子女様であっても、それは「子女」であって、人類の「真の父母」になることはできないのです。
すなわち、「家庭連合の教えは、 『真の父母というのは一組しかいないのです』 (八大教材・教本『天聖経』2400ページ)……というものであり、人類の真の父母に後継者は存在しません。キリスト教が二千年間イエス様と聖霊を中心に歩んだように、天一国も、文鮮明・韓鶴子ご夫妻が、永遠に唯一なる人類の真の父母であられるのであり、そういう意味で『真の父母』に後継者は存在しないのです」(『虚偽に満ちた』23ページ)
また、前述したとおり、顯進様の説く〝アイデンティティ〟は、ことごとくお父様のみ言と食い違っています。以下、『虚偽に満ちた』から抜粋します。
「お父様は『父の伝統に従って、母の伝統に従って、三番目に息子である』と語っておられます。すなわち、天一国とは、父と母が立てた伝統を継承させていかなければならないというのです。顯進様の主張するアイデンティティが、ことごとくお父様のみ言や思想と食い違っている事実を見たとき、たとえ真の子女様であったとしても、父母の伝統を継承しない人物に、そのみ旨を任せるわけにはいかなかったと考えざるをえないのです。
なお、〝信仰の継承〟を重んじてきたユダヤ教には、信仰の父であるアブラハムの息子イサクについて、次のようなラビの薫陶があります。
『イサクの人生は、劇的なものではなかった。ユダヤ人の伝統に対してもそんなに大きな貢献をしたようには見えない。偉大な父親を持つ息子というものは、非常にむつかしいことを示している。ところが、イサクは非常に重要なことを一つだけ行なった。彼の父の伝統を忠実に守り、受け継ぎ、維持し、そして子供たちに与えた。彼は優秀な伝播者だった。つまり、伝統に生命の灯をともし続けた。これはユダヤ人にとって非常に重要なことである。アブラハムのような天才には、だれもがなることはできない。しかし、イサクのような伝播者になることは可能である』(ラビ・M・トケイヤー著『ユダヤ発想の驚異』192ページ)」(『虚偽に満ちた』62~63ページ)
(5) 「真のお母様は無原罪誕生の独り娘ではない」 ?
真のお父様は、真のお母様が「堕落していないエバ」であると語っておられます。
すなわち、み言に「『堕落前のエバを探し出さなければなりません。堕落していないエバを探し出して、小羊の宴会をしなければなりません』とあるように、真のお母様は、結婚(小羊の宴会)をされたために〝堕落前のエバ〟〝堕落していないエバ〟になったというわけではありません。それとは反対に、 『堕落前のエバ』『堕落していないエバ』を真のお父様が探し出してから、結婚(小羊の宴会)をされると語っておられます。
真のお父様は、このように、真のお母様がご聖婚の前から堕落していないエバ、〝神の血統〟であられた事実を、明確に語っておられます」(『虚偽に満ちた』240ページ)
この内容については、映像「『独り娘』のみ言は真理である」(34分)も作成していますので、それをご覧ください(https://trueparents.jp/?page_id=4589)。
(6)「家庭連合は非原理」であり、「反摂理の道を歩んでいる」のか?
UCI側は2017年12月2日、FPA(家庭平和協会)の創設大会を開き、その大会および祝勝会で顯進様がメッセージを語りました。そのメッセージの内容を聞けば、顯進様のもつ「原理観」や「真の父母観」は、真の父母様のみ言と根本的に食い違っていることは明らかです。
その反論の映像を作成し、その誤りを指摘していますので、「FPA(家庭平和協会)創設・祝勝会メッセージに見る顯進様とお父様との『原理観』『真の父母観』の根本的な食い違い」(前編・後編)(https://trueparents.jp/?page_id=4027)をご覧ください。
また、反論文「〝誤った摂理観〟によって不信を煽ろうとするFPA(家庭平和協会)」(https://trueparents.jp/?page_id=4077)をお読みください。
なお、顯進様の説くアイデンティティが、ことごとく真のお父様のみ言と食い違っている事実については、『虚偽に満ちた』(30~63ページ)で取り上げ、すでに論じていますので、ぜひお読みください。
(7)地上で、真のお父様の〝恨〟を解くべきではないのか?
郭錠煥氏は、書信で「もしかすると(これが)最後になるかもしれない書信を発表したいと思います」と述べています。しかし、これを最後にせず、郭錠煥氏にはまだやらなければならないことが残っていると言えるでしょう。
2009年12月を最後に、郭錠煥氏は真のお父様の前に姿を一切現さなくなりました。その事実については一切触れようとしません。真のお父様は連絡を取るために、何度も電話をしておられました。しかし(郭氏は)一切それに応じませんでした。携帯電話に掛けても返信がなく、最後は「この電話は現在使われておりません」というアナウンスになってしまったことを、真のお父様はどれほど嘆いておられたでしょうか。
それゆえ、最後に郭錠煥氏がすべきことは、晩年において真のお父様を悲しませてしまったことに対し心の底から謝罪し、地上で真のお父様の〝恨〟を解くことではないかと思うものです。
ちなみに、「最近は、UCIおよび文師の七男の文亨進様のサンクチュアリ教会を支持する人々がネットを通じて、家庭連合や真のお母様に対する批判を〝無分別〟に発信しているため、その情報に触れた人たちは、家庭連合が大分裂しているかのように勘違いをしてしまうかもしれません。しかし、UCIおよびサンクチュアリ教会を支持する人々は、家庭連合の会員数のごく一握りの少数にすぎません。家庭連合は、勝利された真の父母様を中心として一体化している堅固な組織です」(『虚偽に満ちた』5ページ)
私たちは、真のお父様のみ言に従い、真のお母様をお支えして〝主流の道〟を歩んでいくべきなのです。