今回の「天一国4大聖物」伝授および、それに基づく聖酒式について、サンクチュアリ教会側の人は、「天一国4大聖物は偽物」、聖酒式に参加すると「堕落する」「地獄へ行く」などとの言葉で自分たちになびいた人たちを畏怖困惑させ、聖酒式に参加させないようにしていますが、このような言動は救いの道を閉ざす全くの“サタンの業”と言わざるを得ません。「天一国4大聖物」の伝授および聖酒式を前にして、その意義と価値について、いま一度確認しておきたいと思います。
真の父母様ご聖婚56周年を期して与えられた「天一国4大聖物」、およびそれに基づく今回の恩赦は、空前絶後の歴史的な勝利圏に基づいて与えられた恩賜です。
今回の恩赦について、「『天一国4大聖物伝授及び聖酒式』の意義と精誠条件」(世 16-285-06 号)という公文には、次のような説明があります。
「真のお母様は、真のお父様の聖和以降、真のお父様と完全一体を成し遂げられた土台の上で、3年間のこの上ない侍墓精誠を全人類に代わって直接捧げながら、天の父母様に捧げる真のお父様の最後の孝の精誠を共に尽くされた。そして、その基台の上で歴史的に空前絶後の基元節3周年を迎え(た)」(2016年6月2日付、抜粋)
2012年9月3日(天暦7月17日)の真のお父様の「聖和」以降、人類の「真の父」は霊界におられ、人類の「真の母」は地上界におられるという歴史上、かつてない時代圏を迎えています。真のお母様は、「天正宮本郷苑」で3年間にわたる「侍墓精誠」を捧げられ、2015年8月30日に「聖和3周年」を迎えられました。そうした「侍墓精誠」の基台の上で、私たちは「希望4年」である天一国4年を迎えています。
今回の「恩赦」を簡潔に表現すれば、この3年間の「侍墓精誠」の基台によって、霊界の真のお父様と、地上界の真のお母様の完全一体が安着したその勝利圏によって与えられた空前絶後の恩賜であるということです。
まず、基元節聖酒(天一国聖酒)は、真のお父様が地上にいらっしゃった時に、「天一国基元節」で使用する聖酒として作られ、それを保管するように清平に指示された聖酒です。今回の「四大聖物」の聖酒は、その天一国聖酒が、真のお母様の3年間の「侍墓精誠」の勝利の基台の上で新たに与えられたものです。すなわち、今回の聖酒は真の父母様(真のお父様と真のお母様)によって与えられたものです。
ちなみに、今回の「天一国4大聖物」で、従来の聖物と異なる点の一つは聖塩です。従来の「聖塩」は、万物を聖別するために用いられてきました。ところが、今回の天一国聖塩は、私たち祝福家庭が「聖和」したとき、その「聖体(遺体)」を聖別するためにも用いることができるという貴い意義がそこに付加されました。
『原理講論』には、「人間は堕落により、その死体までもサタンの侵入を受けたのであった。ところがヤコブは、祝福を受けて、聖別された体であったから、彼の死体も、サタンと闘って分立したという条件を立てるため、その死体に、40日間、防腐剤を塗ったのである。したがって、この路程を見本として歩いたモーセも、その死体をもってサタンと闘ったのであり、またイエスも、その死体をめぐって問題が起きた」(345~346ページ)と論じられています。
ヤコブは、実体的な家庭的勝利圏を立てることができたので、その死体は聖別され、カナンの地の墓地に葬られ、今日においてもヤコブのお墓が伝えられています(創世記50章13節)。
しかし、モーセは霊的勝利圏しか立てることができず、カナンの地に入ることができなかったために、その死体は行方不明となりました(申命記34章6節)。
イエス様の場合も、地上で新婦(真の母)を立てることができず、その肉体がサタンの侵害を受けたために、モーセの時と同様に、その聖体(遺体)は行方不明となりました。ところが、真のお父様の場合は、地上で人類の「真の母」を立てられ、勝利した「真の父母」となられたため、その聖体(遺体)はサタンに侵害されることなく、聖別された聖体(遺体)として「天正宮本郷苑」に安着されました。このことは、今までの人類歴史になかった大きな勝利圏です。つまり、今回、真のお母様が3年間の「侍墓精誠」を捧げられた基台の上で、その聖体は、完全に歴史的に「天正宮本郷苑」に安着することができたのです。このことは、前述した公文に「天の父母様に捧げる真のお父様の最後の孝の精誠」とあるように、霊界における真のお父様と、地上界における真のお母様の3年間の「侍墓精誠」が完全に合致して成就された、天宙(霊肉界)的な出来事です。
真のお父様は、祭祀について次のように語っておられます。
「今までキリスト教で、祭祀を捧げられないようにしたのも一理があるのです。祭祀は、神様と全人類の真の父母が受けなければなりません。上の代の先祖たちが天でまず侍られなければならないのです。ところが堕落によって、それを今までは禁止してきましたが、復帰時代において祝福を受けたので、これからは先祖たちに侍らなければならないのです」(八大教材・教本『天聖經』1080ページ)
このように、祭祀は、まず「神様と真の父母様」が受けられなければならなかったものです。ところが、人間始祖アダムとエバの堕落によってその肢体が“サタンの宮”となってしまうことで、人類歴史において、神様と真の父母様に対する「祭祀」がなされないままで今日まで来たのです。
しかし、真のお父様が霊界に行かれ、地上界に真のお母様がおられることによって、本来ならば、アダムとエバが堕落していなければ受けられるべきはずであった「神様と真の父母」に対する〝祭祀〟が、今回、真のお母様の3年間にわたる「侍墓精誠」の勝利圏によって、人類歴史上、初めて成されたということになります。
その歴史的な勝利圏を相続する祝福家庭は、各自の聖和後、その聖体(遺体)が自然界に還るとき、真の父母様の勝利圏を相続する恩恵として、今回の天一国聖塩によってその聖体(遺体)を聖別することが許されるようになり、今までなかった歴史的恩恵に与ることができるようになりました。これは、今までの聖物である「聖塩」になかった大きな意義と価値です。
また、今回、「天一国聖土」が分配されたことも、新たな恩恵と言えます。
聖土について述べると、真の父母様は2006年6月13日「天正宮博物館入宮戴冠式」を挙行されましたが、その式典を7日後に控えた6月6日、天正宮博物館の前庭で12人の大陸代表者から世界各地の聖地の土と聖水の奉献を受け、天正宮博物館の聖土と水を入れて混ぜられ、再創造された「聖土」を再び大陸会長に伝授された経緯がありました。
今回の「天一国聖土」は、3年間の「侍墓精誠」を捧げた勝利条件の上で、真のお父様の聖体が安着した「天正宮本郷苑」の聖土を、全大陸の祝福家庭に分配されたものです。
今回の「天正宮本郷苑」の聖土分配は、全世界の祝福家庭を真のお父様に連結してくださろうとする真のお母様の特別な計らいがあって与えられた恩恵です。「聖土」が分配されるということも、今までの聖物にはなかった特別な内容です。
徳野英治会長は、今回の「天一国四大聖物」について次のように語っています。
「私たちは、最後の最後まで天の父母様と真の父母様に忠節を貫き、美しい姿で霊界に旅立たなくてはなりません。そうでなければ、私たちは、永遠なる時間、空間の世界である霊界で、天の父母様と真の父母様と共に暮らすことができないのです。
霊界で私たちと共に永遠に暮らしたいと誰よりも強く願ってくださっているのが、真の父母様です。そうであるがゆえに真のお母様は、真の父母様ご聖婚56周年記念式(4月22日)で、貴い天一国4大聖物(聖酒、聖塩、聖燭、聖土)を下賜してくださいました。これは、霊界の真のお父様とご相談のうえで決断された内容です」(第34回全日本聖和祝祭のメッセージ、『世界家庭(World Family)』2016年7月号、17ページ)
このように、今回与えられた「天一国4大聖物」は、真のお母様の3年間の「侍墓精誠」の条件によって、霊界の真のお父様と、地上界の真のお母様が相談され、特別に与えられた恩恵であるということです。
それゆえ、サンクチュアリ教会側に立つ人たち、およびそれに同調する人が述べている「天一国4大聖物は偽物」「その聖酒を飲むのは堕落行為」「飲めば地獄に行く」、また「今回の4大聖物の伝授は、現代の免罪符もしくは踏み絵である」といった批判や風聞は、前述したような空前絶後の歴史的な意義と価値を分からずに、真のお母様および家庭連合に否定的な人たちが、勝手に邪推して語っているものに過ぎませんし、自分たちの存在が否定されることを怖れての言動と言えます。
今回の「恩赦」の恩恵は、肉身をサタンに侵害されてその“聖体”が行方不明になったイエス様も成し得なかった歴史的内容であり、今まで歴史上かつてなかったほどの勝利圏によって与えられた歴史的な意義と価値のあるものです。それは、霊界と地上界の両世界にわたった人類の「真の父母様」によって与えられた、とてつもなく大きな恩恵です。
それゆえ、サタン側も、この歴史的恩賜を祝福家庭が受けていくことを非常に恐れており、一人でも多くの人々をその歴史的恵みから漏れさせようと必死になって〝悪口〟の限りを尽くし、惑わそうとしているのだと言えるでしょう。
私たちは、サンクチュアリ教会側の人々が語る「堕落する」「地獄へ行く」という畏怖困惑させる言葉に惑わされることなく、霊界の真のお父様と、地上界の真のお母様が一体となって与えてくださった「天一国4大聖物」伝授と聖酒式による恩赦という、今回の歴史的な恩賜に与っていかなければなりません。