なぜ郭錠煥氏は「サタンと同じ立場」と言われるのか?
まず、勘違いしてはならないのは、郭錠煥氏はサタンそのものではないという点です。郭錠煥氏がサタンと同じ立場であるというのは、天使長ルーシェルから受け継いだ堕落性本性によって、天使長と同じような動機と経路をたどることによって、自己の位置を離れるようになってしまったということを意味しています。
ただし、天使長ルーシェルが偽りの愛によってエバを誘惑し、「霊的堕落」をしたときのその基準は、長成期完成級の基準でした。
それに対して、郭氏は祝福結婚を受けて原罪を清算し、孫もあり、3代圏をスタートさせる段階にまできていました。原罪を清算した祝福家庭は完成期にいます。真のお父様は、次のように語っておられます。
「その祝福というのは、死亡圏内にあるものではありません。祝福は蕩減圏内で、死亡線以下で受けるものではありません。それは、エデンの園での堕落しなかった範囲です。これが祝福です」(『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』795ページ)
「堕落は長成期完成基準以下であり、祝福は長成期完成基準以上です。それゆえ、祝福はサタンと関係がありません」(同)
それゆえ、祝福を受けて「原罪」を清算した立場にある郭氏は、サタンと全く同じではありません。しかし、祝福を受けても、その後において真の父母様から離れてしまえば、サタンよりももっと悪い立場になってしまいます。
なぜなら、それは神様の完成期の摂理を妨害する立場となってしまうからです。真のお父様は、次のように語っておられます。
「祝福を受けて否定するのは、サタンよりももっと悪いです。サタンが讒訴するというのです。これは直接主管圏内に入って堕落したのと同じです。皆さんは知りませんが、その原則、その天理の法度が適用されるということを知らなければなりません。ですから、頑張らなければなりません。皆さんが、どのようにその伝統を立てるのかということが重要な問題です」(『天聖経』「罪と蕩減復帰」から、1204ページ)
イエス様のときにも、十字架という第二次摂理を妨害する立場に立ったペテロに対して、イエス様は「サタン」と言われました(マタイによる福音書16章23節)。
ペテロのように、キリストが成そうとされる神様の御旨を妨げる者は、サタンと同じ立場に立ってしまうというのです。
残念ながら、現在の郭氏は真の父母様の願いに従おうとせず、サタンと同じように御旨を妨害する立場に立っているというのです。
天使長ルーシェルは、愛の減少感から、①神と同じ立場に立ってアダムを愛することができず、②自己の位置を離れてしまい、③主管性転倒をし、④犯罪行為を繁殖するという「堕落性本性」を生じさせてしまいました。そして、エバを堕落させ、アダムをも堕落させることで、神様の創造理想を破綻させてしまったのです。
前述したように、郭氏は、祝福によって「原罪」を清算しているため、サタンと同じではありません。しかし、原罪をいくら清算したとしても、サタンから受け継いだ「堕落性本性」は残っています。真のお父様は、次のように語っておられます。
「このうじ虫のような者たちを祝福してあげたのです。それは何ですか?……堕落性自体が80パーセント以上残っています。……皆さんは、20パーセントを補充すればよいのですが、80パーセントはだれが責任を持つのですか?先生がそのための条件をかけて、すべて勝利しておいたのです。……金明大氏、(「はい。」)あなたは自信がありますか?(「ありません。」)……自信がなくても、あると思って、絶対信仰し、自分が数百回否定されても数千回以上信じ、それができるという自分自身を発見できなければ、盟誓文の完成は永遠にありません」(2007年4月号『ファミリー』21~22ページ、2007年1月2日第24回「愛勝日」の御言)
この御言にあるように、原罪を清算した祝福家庭であったとしても、堕落性は残っているというのです。
ところで、「天使長ルーシェルとエバが、不倫なる霊的性関係を結んだ」のが霊的堕落であり、そして、「堕落エバとアダムが、肉的に不倫なる性関係を結んだ」のが肉的堕落です。天使長ルーシェルは、この霊的堕落と肉的堕落によって、サタンとなってしまいました。それに対し、郭氏の場合は「不倫なる性関係」によって堕落したわけではなく、また、天使長ルーシェルと同じ堕落行為をすることによって、堕落性を生じさせたわけでもないために、サタンと同じではないのではないかという疑問を感じる人がいるかもしれません。
しかしながら、前述したとおり、サタンから受け継いだ「堕落性」に基づいた行動を取って、真の父母様が行こうとされる神様の完成期の摂理を妨害する立場に立ってしまうなら、ペテロと同様に、サタンと同じ立場に立ってしまうというのです。
私たちは、郭錠煥氏をはじめ郭氏と共に行動しているメンバー全員が、一刻も早く悔い改め、真の父母様のもとに帰ってくることを願っています。
そして、真の父母様に直結して、統一家が一丸となって歩んでいくことのできる日が訪れてくるように切望しています。