D.私たち自身はどのように対応するのか
1. 客観性と中間位置
現代は、インターネット上で様々な情報発信が盛んな時代です。ところが、ウェブの世界は、特有の「罠」、つまり出所の明らかでない情報で人を振り回し、混沌とさせ不安におとしめるという罠があるのです。郭グループ問題を「縦的」にではなく、「横的」に捉えている食口の多くが、「双方の言い分を客観的に聞く」という裁判官のような気持ちで、「中間位置を取って」しまいます。
ところが、「仲保」と「中間位置」は明確に異なります。神中心の世界では、どっちつかずのあいまいな仲保者は成立しません。ましてや、カイン側への同情から仲保に立つようならば、先ずは天使長的な動機を分別すべきでしょう。仲保とは、カインを神につなげ、とりなす行為であり、助ける人の軸は、あくまでも神側にあるのです。
食口たる私たちは、「曖昧な情報をシャットアウトし、真の父母様と世界会長を軸にした秩序に、郭グループを呼び戻す」というアベルの立場を明確にとるのです。そして、家族や子女達に、正確かつ明晰に、この問題を教えてあげてください。
2.自体自覚な良心、他体自覚な良心
郭グループの人々に共通しているのは、「自分は正しい」「一貫している」という強い信念です。彼らがメシヤを慕いつつも近づけないでいる現状は極めて残念ですが、考え方を改めないと、このままでは戻ってくることができないでしょう。
み旨に対する主体性が確立し、「み旨の主人」になることは、素晴らしいことです。ただし、その主人意識が、「私が主人」という誇り、つまり自体自覚的なレベルのものであれば、確信が強いほど、戻って来れなくなるでしょう。天国とは、神を中心とした感謝の世界ですので、「神様・父母様こそがみ旨の本当の主人」であり、その心を私の心にお迎えする事で、ようやく私が主人足り得るという、他体自覚的な信仰意識であるかどうかが問われるのだと思います。
私たちは、断片的な情報に振り回され、「自分が正しいと思った方に進む」よりも、「神の指し示す方向」に進む賢明さを取ろうではありませんか。
3.結論
郭グループは、統一教の執行部がお父様を騙して、自分たちを疎外していると誤解しています。「間違った情報をお父様に吹き込み、判断を誤らせている」とか、「お父様もお年を召されて曖昧な時も多い」ために、戻る事が出来ないと主張します。
しかし、お父様への情報を遮断し、騙し通すなどという事は不可能です。先般の愛勝日を見ても、お父様はどんな状況をも見通され、主管される方であることは明らかです。
また、郭グループは、「世界会長・理事長こそが真の父母様の指示を実行しない=不服従」と非難してもいます。現実には、お父様は、御子女様やお母様に対してさえも、天の基準から、厳しい叱責を交えたご指導を日々繰り返しておられます。メシヤと生活を共にすることは、無理と不条理が押し寄せる、実に大変な歩みですが、それが「侍る」道なのです。
世界会長は、それが「真の愛」相続の道だとご存じなので、あたかも顕進様の代身のように、真の父母様の傍らに侍る生活をなさっておられます。郭グループの人々が、一日も早く、それに見習って、元の位置を取り戻せるように、祈って参りましょう。