UCI側の映像「お母様は決して、真のお父様と一つになっていません」の誤り―― UCI側が流すみ言改ざんに基づいた〝虚偽の主張〟に注意

文責:教理研究院

    注、真の父母様のみ言および家庭連合側の主張は「青い字」で、UCIおよびFPA(いわゆる「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています。

 文顯進様を支持する(いわゆる「郭グループ」の)人物は、YouTubeに「JooJangYongTV(チュ・ジャンヨンTV)」というチャンネルを開設し、それをブログなどで各方面に拡散しています。
 2020年4月25日公開の映像「お母様は決して、真のお父様と一つになっていません」では、真のお父様のみ言を数多く引用しながら「お父様とお母様の間に深刻な不和と不信、分裂があった」と主張しています。しかし、真実はそうではありません。
 その映像で引用しているお父様のみ言は、UCI側が広めてきた金鍾奭著『統一教会の分裂』(日本語訳)などで取り上げていたものであり、この書籍の内容に対して、教理研究院では2019年8月10日、『虚偽に満ちた金鍾奭著「統一教会の分裂」――軌を一にする郭錠煥著「事必帰正」』(注、以下、『虚偽に満ちた』という)を出版し、金鍾奭著『統一教会の分裂』の内容が、いかにみ言改ざんや誤訳などに基づいて、真のお母様をおとしめているのかを明らかにしています。
 この教理研究院著『虚偽に満ちた』に対する紹介映像(約15分)を作成し、すでに「真の父母様宣布文サイト」で公開しています(https://trueparents.jp/?page_id=5424)のでご覧ください。
 原本である金鍾奭著『統一教会の分裂』(韓国語版)は、み言を継ぎ接ぎすることで意味を歪曲させるなど、み言改ざんを行っており、その歪曲した文章を、さらに日本語訳では自分たちに都合の良いように悪意をもって〝誤訳〟しています。
 今回、彼らが拡散している映像「お母様は決して、真のお父様と一つになっていません」(以下、「UCI映像」という)は、不正確な翻訳に終始しており、非常に悪意に満ちています。お父様のみ言を改ざんすること自体が、お母様のみならず、お父様をも信じておらず、貶(おとし)めるものであることを知らなければなりません。
 その映像に対する「反論」は、すでに『虚偽に満ちた』や「真の父母様宣布文サイト」(以下、「宣布文サイト」という)で行っていますので、以下、それを簡潔に述べます。詳細については、教理研究院著『虚偽に満ちた』(添付したPDF資料を参照)や「宣布文サイト」の反論文、映像等をご覧ください。

「UCI映像」(3分30秒〜3分48秒)の「み言葉選集489巻27ページ 2005.2.25」について
 金鍾奭著『統一教会の分裂』(日本語訳)248ページでは、真のお父様が「韓鶴子に対する残念な感情」を表しているとして、2005年2月25日のみ言を引用し、「韓鶴子の不従順」を裏づけるものだと述べています。しかし、これは〝虚偽の主張〟です。
 映像では「オモニに主張できることはありません」と翻訳していますが、「正しくは『お母様は、主張することがないのです』になります。これは(お父様が)真のお母様が絶対従順であられることを語られたみ言」(『虚偽に満ちた』300ページ)なのです。
 この詳細については、『虚偽に満ちた』298〜304ページで、すでに反論済みの内容です【添付したPDF資料①を参照のこと】。
 また、「宣布文サイト」にも、反論文「(1)2005年2月25日のみ言の検証」で取り上げています(https://trueparents.jp/?page_id=5195)ので、ぜひご覧ください。

「UCI映像」(3分51秒〜4分16秒)の「み言葉選集488巻222ページ 2005.3.2」について
 金鍾奭著『統一教会の分裂』(日本語訳)は、お父様の2005年3月2日のみ言が「創始者を不信する韓鶴子の態度」を裏づけるものであると述べます。しかし、これも〝虚偽の主張〟です。これは、引用したみ言の直前の部分や重要な部分を隠蔽し、意味をゆがめているものです。
 2005年3月2日のみ言は、その当時の韓国で、憲法裁判所が「戸主制」に対し違憲判決を下したことが韓国内で話題となっており、その議論を踏まえながら、お父様が「天の秩序」について語られたみ言です。金鍾奭著『統一教会の分裂』が主張する「韓鶴子の不従順」を裏づけるみ言ではありません。
 この内容も、すでに『虚偽に満ちた』304〜308ページで反論済みのものです【添付したPDF資料②を参照のこと】。
 また「宣布文サイト」でも「(4)2005年3月2日のみ言検証」で反論していますので、それをご覧ください(https://trueparents.jp/?page_id=5080)。

「UCI映像」(4分18秒〜4分37秒)の「み言葉選集607巻11~12ページ 2009.1.24」について
 金鍾奭著『統一教会の分裂』は、2009年1月24日のみ言を、真のお母様が「統一教会の重要政策などを自分勝手にしている」ことをお父様が指摘されたものであると主張します。しかし、これはみ言の文脈を無視し、意味を正反対に変えた悪意ある主張です。
 このみ言は、2009年1月15日、「万王の王神様解放権戴冠式」を挙行されてから9日後、「十の峠」を越えようとしておられる〝深刻な時〟のことを、越えられた時に語られたみ言であり、「十の峠」を越えるのがどれほど「深刻」であったのかを語っておられる意味を、お母様が「自分勝手にしている」から深刻であると変えて改ざんしたものです。これは、お母様をおとしめるための〝虚偽のストーリー〟です。
 2009年1月24日のみ言に対する真相は、『虚偽に満ちた』381〜384ページで取り上げています【添付したPDF資料③を参照のこと】。
 また、「宣布文サイト」でも、「③お母様が『統一教会の重要政策などを自分勝手にしている』という〝虚偽〟」https://trueparents.jp/?page_id=4859)で反論していますので、ぜひご覧ください。

「UCI映像」(4分40秒〜5分30秒)の「み言葉選集614巻28ページ 2009.7.12」について
 金鍾奭著『統一教会の分裂』は、2009年7月12日のみ言に対し、これは真のお父様が「韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及」したものであると述べています。しかし、これも〝虚偽の主張〟です。金鍾奭著『統一教会の分裂』は、最も重要な部分をカットして、み言の意味を歪めています。
 このみ言は、「真のお父様が、真のお母様以外の統一教会の女性たちに対して、『皆さんを神様の夫人の位置に立てることはできない』、『お母様しか神様の夫人の位置に立てられない』と言及しておられるみ言」(『虚偽に満ちた』342ページ)です。
 2009年7月12日のみ言に関する真相については、『虚偽に満ちた』338〜343ページで反論済みの内容です【添付したPDF資料④を参照のこと】
 また、「宣布文サイト」でも、「③お父様が『韓鶴子を神様の夫人に立てることはできない』と語ったとする虚偽」https://trueparents.jp/?page_id=3140)で反論していますので、ぜひご覧ください。

「UCI映像」(5分31秒〜5分59秒、および10分23秒~10分37秒)の「天福式行事におけるお父様のみ言葉 2012.1.24」について
 金鍾奭著『統一教会の分裂』は、2012年1月24日に「天福祝祭天福ろうそく・聖塩伝授式で、創始者(注、お父様)が行事に対して激怒し、聖塩を韓鶴子にかけるような態度をとり、韓鶴子は不快な表情を見せた」(201ページ)と不正確な情報を述べています。
 また、サンクチュアリ教会側の人々も、2012年1月19日の「訓読会」で始まるお父様の叱責、および4人(注、石俊淏氏、尹晶老氏、黄善祚氏、金孝律氏)を立てて行った「宣布式」、そして「天福式」でのお父様の〝叱責〟などの一連の流れこそが「お母様の反逆の始まりである」などと主張しています。
 しかし、一連の流れにおけるお父様の〝叱責〟は、お母様に対して向けられたものではありません。それは、当時の子女様(亨進様と國進様)と、それに同調できずに一体化できていなかった祝福家庭(カインの子女)に対し向けられていたものです。
 子女様が天の願いにそぐわないという〝子女様に関する問題〟が起こったとき、お父様はその子女様の代わりに「真の母」を叱責して問題を収拾していかれます。
 お父様は、「問題が起きれば、お父様が直接、(子女に)指摘するのではなく、直ちにお母様に回します。そのようにしています」(『真の御父母様の生涯路程⑩』503〜504ページ)と語っておられます。お母様のすばらしさは、このようにしてお父様がお母様を身代わりに叱責されたとしても、それについて一言も弁明なさらず、人類を執り成しされる「真の母」としての寛大な愛と、お父様にどこまでも従順に従っていかれる真摯な姿勢です。
 この詳細については、反論文「2012年1月19日の『宣布式の真相』」で明らかにしていますので、ぜひご覧ください。(https://trueparents.jp/?page_id=2769
 また、この問題について、サンクチュアリ教会を支持する人々が〝虚偽〟を述べ続けており、反論の映像も作成していますので、映像「2012年1月19日の『宣布式の真相』」(約25分)をご覧ください(https://trueparents.jp/?page_id=2819)。

「UCI映像」(6分36秒〜7分20秒)の「2010年6月19日と26日の約束」「2011年11月5日のみ言」について
 2011年11月5日のみ言は、「UCI映像」に〝出典の表記〟もなく、不正確なものです。
 また、2010年6月19日と26日の約束とは、「2010年天暦5月15日午前3時25分、文鮮明先生は韓鶴子総裁を『お母様』として定められ、〝最終一体〟を宣布」『虚偽に満ちた』142ページ)されたことです。それだけでなく、真のお父様は2012年4月12日、ラスベガスの天和宮で天地人真の父母定着完了を宣布しておられます。
 これらの詳細については、『虚偽に満ちた』137〜143ページで取り上げて反論しています【添付したPDF資料⑤を参照のこと】
 また、「宣布文サイト」に掲載している、反論文「②み言隠蔽に基づく〝秘密文書〟に対する悪意の解釈」https://trueparents.jp/?page_id=3140 )や「②『〝真の父母最終一体〟宣布とは〝約束の宣布〟である』という虚偽」https://trueparents.jp/?page_id=5823)を参照してください。

「UCI映像」(7分50秒〜8分30秒)の「み言葉選集498巻130ページ 2005.6.4」について
 「UCI映像」では、2005年6月4日のみ言を取り上げて、「とても胸が痛い内容」であると述べています。しかし、これも〝虚偽の主張〟です。
 「UCI映像」は、引用したみ言の直後の部分を意図的に削除しています。このお父様の語られたみ言は、「お母様に多くの苦労をかけた」ことを言われているのであり、その直後で、お父様は「それでも(お母様は)63歳までよく耐えました」(マルスム選集498-130)と語っておられます。すなわち、このみ言は、真のお母様を〝称賛〟しておられるみ言なのです。
 UCI側の人物は、お母様をおとしめるため、み言の前後を隠蔽して、その意味を改ざんしているのです。これは天を冒瀆する、とんでもない行為です。

「UCI映像」(8分48秒〜10分13秒)の「訓読会でのお父様のみ言葉 2012.1.19」について
 前述した内容ですが、サンクチュアリ教会を支持する人物たちは、2012年1月19日の訓読会で「真のお父様は、真のお母様を否定され、『皆、お母様と一団となって違う道を行っている』、『お母様が〝私の言葉を聞きなさい〟とするのは、ルーシェルよりももっと恐ろしい存在だ』『私は今独りだ、息子も娘もいない』」と語られた。お母様は、お父様と『最終一体』になっているとは言いがたい」などと述べて、お母様批判をしてきました。
 今回、「UCI映像」も、この内容を用いてお母様を貶(おとし)めようとしています。しかし、この批判は、その訓読会に参加したという人の〝メモ情報〟に基づいた不正確な情報であり、悪意のあるものです。
 この訓読会における「宣布式」で、お父様は「お母様が前に立つようになれば、全部、従って、お母様がするとおりについていけば簡単なのです。……お母様に対する心配はする必要がないのですと語っておられます。このお父様のみ言から分かるように、お父様は、どこまでもお母様を前に立てて宣布しておられるものです。サンクチュアリ教会、およびUCIを支持の人たちが言うような、お父様が「お母様を否定され」たという内容ではありません。
 この詳細については、すでに反論済みの内容であり、「宣布文サイト」の反論文「2012年1月19日の『宣布式』の真相」https://trueparents.jp/?page_id=2769)をお読みください。

「UCI映像」(11分08秒〜11分27秒)の「2013.8.15 天正宮(博物館)の訓読会での韓鶴子お母様のみ言葉」について
 「UCI映像」では、お母様が2013年8月15日の訓読会で「1969年、私はまだ若かったのですが私がそうしました。蕩減復帰摂理歴史は私が終結させました」と語られたと述べています。しかし、このみ言は、正しい翻訳になっていません。正確な翻訳は、「1960年代に幼い年でしたが、私が蕩減復帰の摂理歴史を終結させると思いました」(2013年真のお母様のみ言集29ページ)です。
 また、真のお母様は「私が満17歳でお父様に出会った時、『神様が大変な苦労をして歩んでこられた蕩減復帰摂理歴史を、私の代で終わらせる。私が終わらせる』と自ら決心しました。私は、そのような内容を誰かに教育されたわけではありませんが、そのような決心をしたのです」(『真の父母經』192ページ)と語っておられます。
 このように、真のお母様は「蕩減復帰摂理歴史を、私の代で終わらせる」という決意で、今日まで絶対信仰・絶対愛・絶対服従の道を歩んでこられたのです。
 このような決意を強くもっておられるお母様をご覧になり、お父様は「私がお母様を称賛するのではなく、お母様に良い点が本当に多いのです。素晴らしいというのです。それゆえに、そのようなものをすべて見て、お母様として選んだのではないですか。顔を見れば分かるのです。慎ましいのですが恐ろしい女性です。一度決心すれば、最後まで自分一代でこの複雑な恨の峠をすべて清算するという決心が、私よりもお母様がもっと強いのです(『真の御父母様の生涯路程⑩』351~352ページ)と語られ、むしろそのようなお母様を〝称賛〟しておられるのがお父様であることを知らなければなりません。

 以上のように、UCI側の映像「お母様は決して、真のお父様と一つになっていません」で引用しているみ言は、ことごとく〝虚偽〟に満ちたものです。それらのみ言を検証すると、「お父様とお母様の間に深刻な不和と不信、分裂があった」という事実は一切ありません。
 彼らは、どうしてここまでみ言を改ざんして〝虚偽の主張〟をし続けるのか、そのあまりのひどさに驚きを通り越し、激しい憤りを感じざるを得ません。
 私たちは、UCIを支持する人物たちが行う〝み言改ざん〟や〝意図的な誤訳〟に騙されないように十分注意しなければなりません。