5. コアバリューは問題ないですか?


顯進様は「コア・バリュー」について、次のように主張しておられます。

【コア・バリュー】

a.より大きな善のために生きる(Living for the greater Good)

b.主人意識(Ownership)

c.チームワーク(Teamwork)

d.ドリームビッグ(Dream Big)」

これらのコア・バリューの内容をみれば、確かに原理に通ずるものがあります。原理は骨の骨であるがゆえに、それを生活化し、社会化・世界化するには、補足や肉付けをし、原理を伝達するにおいても表現の仕方に多少の工夫も必要でしょう。

したがって、顯進様が、真の父母様の直接主管のもとにおられ、学生や青年の摂理を任せられていたとき、この内容について、真のお父様も承認しておられました。

それゆえ、顯進様が打ち出された「コア・バリュー」は、その教育が真の父母様の主管のもとで行われるならば、問題ありません。

 ところで、顯進様は『神様の夢の実現』(講演文集3)で、「ビジョンと目標に対する主人意識が必要」(175ページ)であると語られ、また「カルチュラル・アラインメント」(文化の一致)を強調され、「コア・バリューの主人となって行動してください」(201ページ)と語っておられます。

また、観点や見解の相違による混乱は「明確な基準を設定」し、「自分自身をそれにアライン(一致)させること」(209ページ)によって解決されるとし、「コア・バリューに対する主人意識を持てば、自らを縦的軸にアラインさせることができる」(210ページ)と述べておられます。

そして、郭グループが「喜んで顯進様の苦難に同参し」、顯進様に従っているのは「その方が神様と真の父母様の息子として持っているみ旨ビジョンに共感するからです」(郭グループの文書『摂理的葛藤に対する真の観点と理解』29ページ)と述べています。

しかしながら、み旨とは何であり、かつビジョンとは何でしょうか? それらの具体的な内容について、現時点の郭グループにおいては、少し問題があります。

 ①み旨の中心は、だれでしょうか?

周知のように、御言によると、み旨の中心は勝利した人間始祖としてのアダムとエバです。すなわち、中心は「真の父母様」です。

「お母様」を抜きにして、完成基準の「お父様」まで上がることはできないということです。言い換えると、真の父母様を抜きにして「完成期の家庭路程」を上がって完成することはできず、また、み旨を成就することもできないというのです。

「神様の夢の実現」のために、顯進様は「コア・バリューの実体化」(前掲書、183ページ)と主張しておられますが、「完成期の家庭路程とはいかなるものか?」、「み旨とは何か?」、「み旨の中心はだれか?」、「皇族と王族はいかにして連結されるのか?」等々について、顯進様は、詳細には述べておられません。それが問題です。

 ②いかにして「本体の実権」を相続するのか?

御言に、「(真の父母の)その勝利したものを与えるのが祝福です。六千年前に、アダムとエバが堕落する前に、神様を中心として成し遂げることができる本体の実権を、すべてここから成すのです」(2007年4月号『ファミリー』21ページ、第24回「愛勝日」の御言)とあります。

「本体の実権」とは、「真の父母様」の勝利された実績のことです。子女としての人類は、この「本体の実権」を「祝福」によって相続し、「神様のみ旨」(「神様の夢」)を実現していくことができるのです。

顯進様は、「真の父母の勝利の遺産を相続する」と言っておられますが、相続の出発点は原罪清算(血統転換)する「祝福」です。ところが、メッセージにはこの「『祝福』で相続する」という言葉がありません。神様の心情は「本然の血統」と一体です。

したがって、この「本然の血統と心情をいかに復帰するのか」という問題が最大の課題なのです。天法とこの世の道徳や倫理の双方に反せずに、いかにして人類が「本然の血統」に連結していくのかという問題です。それはメシヤの英知による以外、思いつくことさえもできない事柄です。

 ③あるべき真のビジョンは何か?

次の問題は、「人類は神様のもとの一つの家族である」というビジョンについてです。そのビジョンも御言にあります。

すなわち、八大教材教本であり、私たちが毎日唱和している「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として……」で始まる「家庭盟誓」です。これ以上のビジョンはありません。

郭グループは、彼らの文書『摂理的葛藤に対する真の観点と理解』のなかの「私達の決意」と題する7つの項目中5番で、「絶対、唯一、永遠、不変な神様のみ旨と真の父母様のをなして差し上げるために」(31ページ)と述べていますが、真にあるべきビジョンとは「家庭盟誓」であって、その「盟誓文」を矮小化したビジョンを実践していくことではありません。

  したがって、以上のことから、「平和の主人」であり、「血統の主人」である真の父母様のもとに、顯進様や郭グループが帰って来て、真の父母様に直結して歩んでいかれるならば、彼らにおいても「コア・バリュー」は問題ないと言えるでしょう。