〝誤った摂理観〟によって不信を煽ろうとするFPA(家庭平和協会)

文責:教理研究院

注、真の父母様のみ言や『原理講論』は「青い字」で、UCI(いわゆ
る「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています。

 UCI(いわゆる「郭グループ」)は2017年12月2日、FPA(家庭平和協会)なる団体の創設大会を開き、大会及び祝勝会で3男の顯進氏がメッセージを語りました。そのメッセージの内容によって、顯進氏のもつ「原理観」や「真の父母観」は、真の父母様のみ言と根本的に食い違っていることが明らかとなっています。
(詳しくは「真の父母様宣布文サイト」の赤石僚講師の映像を参照のこと:http://trueparents.jp/?page_id=4027
 顯進氏は、彼のメッセージで「摂理の中心は誰か」「メシヤの使命とは」「真の父母様と真の家庭の権限の意味」「祝福家庭の責任」などについて、参加者に質問を発し、自ら答えを述べていますが、その答えは『原理講論』や真のお父様のみ言の見解とはことごとく食い違っており、さらに「私(顯進氏)が受け継ぐはずだったすべての基盤は、一つを除いてすべて奪われました」と発言するなど、真のお父様がご生前、UCIが奪っていった財産を全て返還するように顯進氏に指示されたことと〝真逆のこと〟を平然と述べるなど、顯進氏の〝混迷ぶり〟が顕著となっています。

 彼の説く「原理観」や「真の父母観」は、ことごとく『原理講論』や真の父母様のみ言と食い違っているにもかかわらず、顯進氏を奉ずるFPAの韓国会長の柳慶明氏が、2018年3月20日に「またしても非原理的で反摂理的な暴言を語られた真のお母様」と題して、UCI側の「韓国CARPカフェ」のブログに、2018年3月16日、米国・ラスベガスで語られたお母様のみ言に対する批判記事を掲載しました。その批判記事のなかで、柳慶明氏は「最終一体された真の父母様」および「2013年1月13日の基元節」などを否定する〝誤った摂理観〟を述べています。
 私たちは、原理とみ言を中心に〝正しい摂理観〟をもち、真の父母様に対する「絶対信仰」でVISION2020勝利のために力強い歩みを進めていかなければなりません。
 本来ならば、「原理観」も「真の父母観」も根本的に誤った見解を述べている団体の韓国代表の批判、主張について取り立てて触れる必要もないと思うものですが、教会員の皆さまに、「基元節」及び「天一国時代」についての正しい理解を深めて頂くため、柳慶明氏の主張に触れつつ、その誤りを解説していきます。

(1)2013年天暦1月13日の「基元節」の真の意味
 ― 今や、「成約時代」から「天一国時代」が出発している
 UCIが創設したFPA韓国会長の柳慶明氏は、2013年天暦1月13日の「基元節」に関して、以下のように批判しています。

 「真の父母様と真の家庭が定着し、それを基盤に神の主権が国家、そして世界に拡大されなければならない。つまり、モデル的平和理想家庭と平和理想世界王国を建設しなければならないのである。それがまさに天一国時代であり、2013年の基元節の約束の意味である。……真の父母様と真の家庭は定着できず、神主権の平和理想世界王国の建設は延長され、真のお父様は聖和されてしまった。……真のお母様が2013年の基元節を宣布され、天一国時代を出発することによって成約時代が終わったという全くでたらめな主張……」

 しかし、柳慶明氏の主張は、「基元節」に対する〝誤った摂理観〟に基づくものです。
 私たちは、2013年天暦1月13日の「基元節」の意味について、それをみ言を中心として理解しなければなりません。
 2008年8月27日、真の父母様のヘリコプター事故40日復活の勝利記念日に、お父様は基元節に対して、「今、皆様の前には、新しい時代、新しい国を約束する2013年1月13日のその日が近づいてきています。神様の血統と完全祝福を保全し、本来の真の神様を万有の父母として侍り、永遠の禧年(ヒニョン)を享受して暮らすことができる平和の実体王国、すなわち天一国のその日」(『平和神經』363ページ)と宣布しておられます。
 2013年1月13日は、「新しい時代、新しい国」を約束する日であり、「平和の実体王国、すなわち天一国のその日」であると述べておられます。
 そして、2011年5月26日、真の父母様は韓国・仁川で「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」を開催され、「皆様、今日、私たちが生きているこの時代は、歴史的な大天宙的革命期です。歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建しなければならない大天宙的革命期です。これ以上、延期したり、延長する時間はありません。天は既に、2013年1月13日を『基元節』として宣布しました。実体的天一国の始発であり、起源となる日が正にその日なのです」(韓日対訳『天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会』39~41ページ)と宣布しておられます。
 お父様は、2013年1月13日を「基元節」と定められ、その日は「神様が太初から願ってこられた理想天国」を地上に創建する日、すなわち「実体的天一国の始発」であり「起源となる日」であると明言しておられました。そして、その日は「これ以上、延期したり、延長する時間はありません」とも語っておられたのです。
 さらに、2011年9月1日から4日までの4日間、天正宮博物館で特別な祝宴が開かれました。お父様は、み言で、次のように語っておられます。

 「父母様の聖婚式を何回かすると言ったでしょう? うそではありません。……先生も一次、二次の祝福はしました。三次が最後です。皆さんが知らなければならないことは、真の父母様の結婚式は歴史以来、どんな王や、どんな王の記念日よりも、その百倍を超えなければならないということです」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2011年天暦9月号、13~14ページ)

 「遠からず私たちの『Dデー』、『Dデー』を知っていますか?……真の父母様という人が、本当に結婚してみたことがありますか? お母様、結婚したことがありますか?(蘇生、長成、完成)全てしましたか? 真の父母の『Dデー』という言葉は、この世の天地が……真の父母様の結婚式の日に寝る人がいるでしょうか、いないでしょうか?」(同、15ページ)
 「『Dデー』がいつですか?(「2013年1月13日です」)(同、16ページ)
 「皆さんを祝福してサタンの血統から離すために作っておいたのが長成期完成級の条件的な祝福であって、それは完成期の本来の祝福ではありません。息子・娘である皆さんも同参、真の父母と同じ結婚式に同参しなければなりません。……先生は一代で全てを清算しなければなりません」(同、18ページ)

 このように、2013年1月13日の「Dデー」である「基元節」とは、三次の完成的「真の父母様の結婚式」であり、お父様は「うそではありません」とまで述べておられます。さらには、お父様は「私たちの『Dデー』」と語られ、祝福家庭も「真の父母と同じ結婚式に同参」しなければならないとも語っておられます。
 2013年天暦1月13日(陽暦2月22日)、韓国・清心平和ワールドセンターで「天地人真の父母様天一国即位式」(天地人真の父母様の完成的聖婚式、戴冠式)が挙行され、真の父母様は、「敬愛する天の父母様、万王の王であられる天宙真の父母様、平和の王よ、聖恩の限りでございます。天の父母様に申し上げます。国号を『天一国』、国花は薔薇と百合、国鳥は鶴と定め、天一国の旗と天一国の歌を制定し、天のみ前に奉呈いたしました。きょう、2013年、天暦1月13日を期して、天一国元年を宣布いたします。」(『真の父母經』1497ページ)と、天一国の創国を満天下に宣布されました。
 その式典で、お母様は紫色の王衣をまとわれ、王冠をかぶられて、数多くのトゥルロリ(介添え人)が見守るバージンロードを歩いて入場されました。そして、お母様の後ろには、美しいバラとユリを持った4人のお孫様が、花童(ファドン・欧米ではフラワーガールという)として共に入場しました。まさしく2013年天暦1月13日の「基元節」の式典は完成的聖婚式そのものでもあったのです。
 お父様は1976年9月20日、米国・ベルベディアで「私が霊界に帰る時、私は道を開くことができます。地上で苦労している者たちを助けることができるのです。……私は霊界にいても地上にいても働き続けます。……私は霊界にいようが、地上にいようが、その中心となっているのです。……私が死んで霊界に行ったとしても、いつでもあなた方に現れてあげましょう」(『ファミリー』1976年11月号、33~34ページ)と語っておられました。また、1979年2月25日には、同・ベルベディアで「私が死んだら、皆さんに今まで霊的に役事してきた内容の10倍、100倍、役事をもっとするというのです」(マルスム選集103-181)とも語っておられました。
 このように、お父様は「霊界にいようが、地上にいようが、その中心」となってみ旨成就のために働き続けると語っておられます。さらに、「いつでもあなた方に現れてあげましょう」とも語っておられます。2013年天暦1月13日の「基元節」は、霊界に行かれたお父様がその場に同参され、お母様と共に「完成的聖婚式」を挙げられた日だったのです。

 続いて、同日の「天一国基元節入籍祝福式」で、天上と地上の全祝福家庭が、天一国に入籍するための入籍祝福を受けました。その入籍祝福式で、お母様は「祝福家庭は、今や新しい歴史の天一国を迎え、天地人真の父母様が立てられた伝統を受け継ぎ、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で統一家の伝統を立てることはもちろん、天が全世界の人類を抱く時まで、総力を挙げて前進することを約束しますか」(『真の父母經』1497ページ)との入籍祝福問答をされ、同参した祝福家庭は感謝の思いで応答し、誓約しました。
 以上のように、2013年天暦1月13日の「基元節」は、「新しい時代、新しい国」を約束する日であり、「実体的天一国の始発」であり「起源となる日」でした。すなわち、「天地人真の父母様天一国即位式」(天地人真の父母様の完成的聖婚式、戴冠式)が挙行され、お父様のみ言通りに「天一国基元節入籍祝福式」を通して全祝福家庭が結婚式に同参した日なのです。そして、お父様が「2013年1月13日は、天一国の起源となる日です」(2010年2月14日のみ言)と明言しておられたように、私たちは2013年天暦1月13日の「基元節」を中心として、成約時代から天一国時代という「新しい時代」の出発をしたのです。
 ところが、柳慶明氏は、このような真のお父様のみ言に対する知識が不足していたのか、敢えて無視しているのか、ひたすら真のお母様を批判するためなのか、〝誤った摂理観〟で真の父母様の摂理的歩みを解釈し、「真の父母様と真の家庭は定着できず、神主権の平和理想世界王国の建設は延長され、真のお父様は聖和されてしまった。……真のお母様が2013年の基元節を宣布され、天一国時代を出発することによって成約時代が終わったという全くでたらめな主張……」というとんでもない〝虚偽の主張〟をしています。

(2)摂理の中心人物は「最終一体」となられた「天地人真の父母様」
 さらに、柳慶明氏は、「真のお母様が2013年の基元節を宣布され、天一国時代を出発することによって成約時代が終わったという全くでたらめな主張までされた。このような主張は、創造目的を実現するために人類歴史を導いてきた神の摂理歴史全体を完全に否定するものであり、真のお父様ではなく真のお母様が摂理の中心人物であるという妄想でもある」などと述べています。
 彼の主張は、〝摂理の中心人物〟が誰なのかに対する無知、および天地人真の父母様の「最終一体」を否定する〝不信〟の言説に他なりません。柳慶明氏は、顯進氏が摂理の中心であると言いたいのでしょう。

①摂理の中心人物は「真の父母様」である
 『原理講論』の「終末論」に、摂理の中心人物について「今や、イエスが再び新約時代の終末期において、新しい天と新しい地のために、新しい摂理の中心として来られ、新しい時代の建設のために新しい真理を下さる」(173ページ)と論じています。新約時代の終末期には「新しい摂理の中心」として再臨主が来られて、新しい時代を建設されると述べています。
 さらには、『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』で、お父様は「神様の顕現」について、次のように語っておられます。

 「神様は何を願っておられるのかといえば、この終末時代にご自身の姿を現すことを願っていらっしゃるのです。ですから、完全に心情的であり、縦的に復帰された完成した男性、つまりメシヤとしてもう一度現れようとされるのです。完成したアダムに代わる、完成したエバに代わる中心人物が現れなければなりません。成約時代には、神様ご自身が真の父母の姿をして、万民の前に現れるようになります」(614ページ)

 このように、神様の願いは、完成できずに堕落した人間始祖アダムとエバに代わる「中心人物」の顕現であり、成約時代には、神様ご自身が「真の父母の姿」で、万民の前に顕現されると述べておられます。
 また、真のお母様は2016年12月3日、アメリカ・ニューヨークで全米のACLCの聖職者500人に対し、「聖職者の皆さんは、神様を正しく教えなければなりません。神様について正しく教えるための、この蕩減復帰摂理歴史における中心人物が、救世主、メシヤ、真の父母です」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2017年1月号、12ページ)と語っておられます。このように、蕩減復帰摂理歴史の中心人物は、どこまでも「真の父母」であることを知らなければなりません。
 また、お父様は、「アダムとエバが完成して完全一体を成した愛の実体になれば、そこに神様が臨在して人類の真の愛の父母になろうとされたのです。……神様は、真の愛を中心としてアダムとエバに臨在されることにより、人類の真の父母、実体の父母としておられ、アダムとエバが地上の生涯を終えて霊界に行けば、そこでもアダムとエバの形状で、彼らの体を使って真の父母の姿で顕現されるようになるのです」(『平和神經』54~55ページ)と語っておられます。したがって、真の父母様は、霊界に行かれた後においても、天宙における永遠の摂理の中心なのです。

 以上の内容を整理すると、『原理講論』および真の父母様のみ言に基づくと、摂理の中心人物は「真の父母」であることが明確です。決して真の子女様ではありません。UCI側では顯進氏を、サンクチュアリ側では亨進氏を中心人物と考えているところに、彼らの根本的誤りがあるのです。
 さらに、真のお父様は「先生が一人でいても真の父母様の代身であり、お母様が一人でいても真の父母様の代身です」(マルスム選集201-126)と語られ、「先生が霊界に行くようになればお母様が責任を持つのです」(マルスム選集318-260)と〝後継の秩序〟についても明確にしておられました。そして、「先生が霊界に行ったとしても、お母様が地上にいれば、霊界と地上界の統一圏ができるので、いつでも(先生は)お母様がいる地上に来て一緒に暮らすことができるのです」(『真の父母の絶対価値と氏族的メシヤの道』117ページ)とも語っておられたのです。

 真のお父様は2012年8月13日、お母様の手を握られ、「オンマ、ありがとう! オンマ、よろしく頼んだよ!」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2012年天暦9月号、17ページ)と言われ、今後のことをすべてお母様に託されてから、聖和していかれたのです。
 これらのお父様の一連のみ言に従い、今や霊界のお父様と地上界のお母様が完全一体となられ、お母様を〝摂理の中心人物〟として歩んでいるのが、今の時代圏です。
 したがって、柳慶明氏が「真のお母様が摂理の中心人物であるという妄想……」と述べるのは〝非原理的発言〟であり、お父様のみ言から完全に逸脱したものです。柳慶明氏こそ、お父様のみ言と異なった〝妄想〟を述べているのです。摂理の中心人物は、どこまでも「真の父母」、すなわち「真のお父様」と「真のお母様」なのです。
 今日、お父様の聖和以後、お母様は、神様の夢である人類一家族世界実現のために、摂理の中心人物として霊界のお父様と共に「中断なき前進」をしておられることを、私たちは肝に銘じなければなりません。
 柳慶明氏の批判は、真の父母様に対する不信を煽るための〝真のお父様のみ言に対する無知と無視〟すなわち〝摂理的な無知〟からくるものに過ぎません。

②「天地人真の父母様」は「定着」され、「最終一体」となられたお方
 真のお父様は、2010年6月19日(天暦5月8日)と同年6月26日(天暦5月15日)に、ラスベガスで真のお母様との「最終一体」を宣言されました。その宣言から12日後の同年7月8日、真の父母様は、韓国・天正宮博物館で「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」を開催されました。

 そして、2010年陽暦9月3日、お父様は韓国・天正宮博物館で「天地人真の父母定着実体み言宣布」の意味について「天地人真の父母定着、定着です。定着実体になったので、み言宣布なのです。実体としてみ言を宣布したのです。……定着してこそ実体があるのです」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2011年1月号、27~28ページ)と語られました。このように天地人真の父母様は定着され、「定着実体」となっておられます。
 さらに、2011年には、韓国をはじめとしてヨーロッパの8カ国、アメリカ(ラスベガス)、ナイジェリアなどで同大会を開催されながら、「すでに真の父母様ご夫妻は最終一体を成して、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布されたのです」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2011年天暦5月号、20ページ)と語られました。このように、真の父母様は「最終一体」を完成され、天の前に奉献宣布しておられるのです。
 2012年4月14日には、お父様はラスベガスの天和宮において「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会を最終完成・完結することを、お父様の前に奉献します」(『トゥデイズ・ワールドジャパン』2012年6月号、19ページ)という特別宣布式をされました。

 そして、2012年8月13日、真のお父様は〝最後の祈祷〟で、「きょう、最終的な完成、完結を成し遂げてお父様のみ前にお返しし、今までの一生をお父様にお捧げすることを知っておりますので、そのみ旨のままに、今は、精誠を捧げてすべての生を終了する時間を迎え、堕落のなかった本然のエデンの園に帰り、エバが過ちを犯し、アダムが引っ掛かった責任分担を、すべて超越できるようになりました。……すべて成し遂げました。すべて成し遂げました。アーヂュ」(天一国経典『天聖經』1645ページ)と祈られました。
 このように、お父様は、最後の祈祷におかれても「最終的な完成、完結」を宣布され、すべてを成し遂げて聖和されたのです。
 ところが、柳慶明氏は、このような真のお父様のみ言を無視して、 「真の父母様と真の家庭は定着できず、……真のお父様は聖和されてしまった」という〝誤った摂理観〟でもって虚偽の主張をしています。
 お父様は、お母様と共に2010年から2012年にかけて「最終一体」の摂理を歩まれながら、「天地人真の父母」として「定着」され、「最終一体」を完成・完結されたお方であるという事実を、私たちは明確にしておかなければなりません。

(3)長子権に対する非原理的主張
 さらに、柳慶明氏は、「長子権は真のお母様が決めることができるものではなく、認める認めないという問題でもない。長子権は生まれた順序によって決定されるのではなく、資格のある息子が自然に立てられるものである。真の家庭の場合、孝進様が生きておられた時、神によって既に顯進様に長子権が付与され、真のお父様がそれを公布された」などと主張しています。しかし、この主張も、み言に反したものに他なりません。

①お母様が「中心的長子」を立てられる
 まず、真の家庭の長子に対するお父様のみ言は、次のようなものです。

 「尹博士、統一家において長子は誰ですか。(「孝進様です。」)孝進より先生の息子、娘です。12支派(のすべて)が長子なのです」(マルスム選集133-244)

 お父様は、「長子」とは「息子」だけでなく「息子、娘」のことであり、「12支派(のすべて)が長子」だと述べておられます。
 そして、お父様は、孝進様を1984年11月3日、World CARPの世界会長として立てられ、二世たちを一つにする運動を展開されました。そのなかで、1985年8月16日に「一勝日」という儀式を挙行され、お父様は次のように語られました。

 「私は孝進に尋ねるが、これからはお父さんの代わりに、この統一家のいかなる食口にも負けないように、中心的長子の責任を果たして行かなければなりません」(『祝福』1985年冬季号、37ページ)

 お父様は、長子である孝進様に対して「中心的長子の責任」を果たすように願っておられました。
 さらに、お父様は、「先生が霊界に行くようになればお母様が責任を持つのです。その次には息子・娘です。息子がしなければなりません。息子がいなければ、娘がしなければなりません。後継する者が誰だということは既に伝統的に全て(準備が)なされています」(マルスム選集318-260)と語られ、「私(注、お父様)がいなくても、お母様の前に一番近い息子・娘が第三の教主になるのです」(マルスム選集202-83~84)とも明言しておられました。
 このように、お父様は「先生が霊界に行くようになればお母様が責任を持つ」と語られ、お父様の聖和後の〝後継の問題〟を明確にしておられます。さらには、「お母様の前に一番近い息子・娘が第三の教主になる」と述べておられたのです。
 すなわち、お父様が明確にしておられることは、真のご家庭における「中心的長子」の立場に誰を立てていくのかについては、お母様との関係によって決められていくことであって、今や、お母様にこそ決定権があるのです。
 したがって、柳慶明氏が述べる「真のお母様が決めることができるものではなく、認める認めないという問題でもない。……資格のある息子が自然に立てられるもの……」というのは誤りです。彼の主張は、お父様のみ言に反する〝誤った摂理観〟に過ぎません。

②お父様のみ言を中心とした後継の秩序の原則
 お父様は、1985年8月16日の「一勝日」のみ言で、〝後継の秩序〟の原則について次のように語っておられます。

 「これから、先生以後に、孝進の後孫たちがそうするとき、代々に亘って受け継いでいくのです。誰が継代を受け継ぐかという問題ですが、もちろん、長男が受け継ぐのが原則です」(『祝福』1985年冬季号、20ページ)
 以上のように、〝後継の秩序〟の原則に関するお父様のみ言を見ると、「誰が継代を受け継ぐか……長男が受け継ぐのが原則です」と述べておられ、柳慶明氏が言うような「長子権は生まれた順序によって決定されるのではなく……」というものではありません。柳慶明氏は、お父様のみ言に反する主張を平然と述べているのです。

③長子権が付与されたという恣意的解釈
 柳慶明氏は、「孝進様が生きておられた時、神によって既に顯進様に長子権が付与され、真のお父様がそれを公布された」と述べており、そのみ言の根拠として、マルスム選集324-142、332-229~300、468-161、『統一世界』(韓国月刊誌)2004年10月号381ページなどを挙げています。ところが、柳慶明氏はその具体的なみ言を引用していません。
 そこで、彼が根拠として挙げた文献を調べると、柳慶明氏が述べるような内容は見当たりません。これは、み言の恣意的解釈に過ぎないものです。以下、検証します。

 まず、柳慶明氏が根拠に挙げたマルスム選集324巻142ページのみ言は、2000年6月18日のみ言の一部です。お父様は、ここで「息子の中で父母様のみ旨に従って、カープに孝進兄が責任を持ちました。孝進兄がいま、責任を持てる立場としてできないので、顯進兄が行うからには、顯進兄を絶対視しなければなりません。……絶対服従しなければなりません。先生の代わりとして立てました」(翻訳は教理研究院による、以下同じ)と語っておられます。
 しかしながら、このみ言は、その当時、先生の代わりとしてカープの責任者に立てられた顯進氏に対し、絶対視し、絶対服従しなければならないと語っておられるものであって、現在、カープの責任者ではなくなった顯進氏に対して、このみ言は適用されません。

 次に、332巻299~300ページのみ言は、2000年9月24日に語られた「祝福移譲宣布式」のみ言の一部です。お父様は「これから先生は、興進君を中心として父子一致理念とその兄弟を中心に、顯進君が父子一致理念を中心に、祝福行事を天地でどこでも願う通りに出来る、開放時代となります」と述べておられますが、勘違いしてはならないことは、この「祝福移譲宣布式」とは、顯進氏に真の父母様の「祝福権」が委譲されたのではなく、あくまでも天上におられる興進様に委譲された宣布式であったという点です。このみ言が収録された『主要儀式と宣布式Ⅳ』の序文には、「天上の興進様に真の父母様の祝福権を移譲する『祝福移譲宣布式』を挙行なさった」(471ページ)と解説されています。この問題については、すでに「UCI側が広める金鍾奭著『統一教会の分裂』の〝虚偽〟を暴く(7)」(http://trueparents.jp/?page_id=3551
および『世界家庭』2018年2月号に掲載した「UCI側の『祝福権限の移譲』に対する歪曲したみ言解釈」において、UCI側のその誤りを指摘していますので、それをお読み下さい。

 さらに、468巻161ページのみ言は、2005年2月5日に語られたみ言の一部です。このみ言は、お父様がアダム家庭について「堕落したその母(注、エバ)の後援を受けるのではなく、堕落し、アダム家庭で長子がアベルを殺さず、アベル以上に愛することができる父母の代身者を中心に三人の息子であれば、三人の息子たち(注、カイン・アベル・セツ)を一つにすることができる長子権の成立をすることで、家庭が完全に定着できるのです」と述べておられるものに過ぎず、真のご家庭に関して語られたみ言ではありません。

 そして、柳慶明氏は『統一世界』(韓国月刊誌)2004年10月号381ページを挙げていますが、同誌には381ページは存在しません。2004年9月1日に語られたみ言は、同誌の30ページから57ページに掲載されており、柳慶明氏の引用したみ言の典拠は間違っています。
 このとき、お父様は「天父主義です。天父が何ですか? 天の父なのです。父の継代を引き継ぐのは長子権しかありません。ですから、天父主義時代、この時が来たので……母子協助の蕩減救援時代は過ぎていき、父子関係の父子協助時代に越えていく!」(38ページ)と語っておられます。しかし、ここで語っておられる「父の継代」の「父」とは、誰を指しているのかが重要です。お父様は、その直前で「天父主義です。天父が何ですか? 天の父なのです」と語っておられ、その文脈からみるとき「父の継代」の「父」とは、「真のお父様」のことではなく、「天の父」のことを指して語っておられることが分かります。したがって、続いて述べておられる「父の継代を引き継ぐのは長子権」とは、「子女様」に関することではなく、明らかに「真のお父様」のことを指して語っておられるみ言です。

 以上のように一つ一つを検証すると、柳慶明氏が引用した4つのみ言は、「孝進様が生きておられた時、神によって既に顯進様に長子権が付与され、真のお父様がそれを公布された」というものはなく、彼の主張は〝決めつけ〟であり、〝恣意的解釈〟に過ぎず、そのように語られたみ言は一切存在していません。

 FPA側は、彼ら独自の〝誤った摂理観〟のゆえに、2009年3月8日のいわゆる「束草事件」以降、彼らは真の父母様と袂を分かって別行動をとり続け、今日までの真の父母様を中心とする勝利的な摂理路程や、それらに関する真の父母様のみ言を受け入れることができずにいるのです。そのために、自分たちの立場を自己正当化したいがため、お母様や家庭連合に対する批判に終始しているに過ぎません。
 さらには、今現在において、お母様を中心とした摂理的歩みが大きく進展しているにもかかわらず、自分たちが反逆していることを正当化するために、それらの全てを否定せざるを得ない境地に陥っているものと言えるでしょう。それゆえ、彼らはお母様や家庭連合に対する「批判記事」「批判的主張」をしきりに流すことを通じ、何とかして、食口たちが持っている真の父母様に対する「絶対信仰」を揺さぶり、崩壊させようと、もがき続けているのに他なりません。

 結局、柳慶明氏が流す批判一辺倒の文章は、お父様のみ言に一切根拠を持たないものであり、UCI(いわゆる「郭グループ」)が創設したFPA(家庭平和協会)側の〝誤った摂理観〟によって生じた信仰的葛藤のゆえに、霊的な〝五里霧中〟の境地から発せられる沈痛なうめき声に過ぎないのです。
 私たちは、天の父母様と真の父母様に対する「絶対信仰」によって一致団結し、彼らが流す不信を煽ろうとする〝虚偽〟の主張に惑わされず、ひたすらVision2020の勝利に向けた力強い歩みをなし、栄えある結果を天の父母様、天地人真の父母様、そして75億人類の前に奉献していかなければなりません。