有田芳生氏による「赤報隊事件」に結びつけた〝悪意〟の記事 ――真のお父様のみ言を使った〝虚偽〟発言

 有田芳生氏は、「日本を震撼させた『昭和の未解決事件』と旧統一教会の関係。有田芳生氏らが語る」という2023年3月26日(日)8時53分配信の「SPA!」オンライン記事の小見出し「教祖・文鮮明氏は説教で朝日新聞に攻撃命令?」の項目部分で、真のお父様のみ言の一部を引用し、家庭連合(旧統一教会)批判をしていますが、これはみ言を悪用した虚偽発言です。以下、その部分を引用します。

 だが、赤報隊事件の前後、統一教会の文鮮明教祖は説教のなかで驚くべき発言をしていたという。
 「事件の半月前の’87年4月18日、文氏は韓国の漢南洞公館で、朝日新聞の教団追及記事に怒り、『ぐずぐずしていたらやられてしまうのです』と話したという。
 さらに、赤報隊事件後の5月30日、秘密裡に教団幹部を呼びよせ、韓国のリトルエンジェルス芸術会館で『私が命令するだけで彼ら(編註・日本の信者)はどんなことでもやる』『朝日新聞と読売新聞を攻撃するように言いました』と命令を出したことを認めている。
 文氏自らが言ったように、狂信的な信者のなかには、教祖が命令すれば凶行に走る者がいたとしてもおかしくはない」

 以上のように、有田芳生氏は、真のお父様のみ言を引用して、いわゆる「赤報隊事件」に旧統一教会が関与しているかのような思わせぶりな発言をします。ところが、これは真のお父様のみ言の文脈を無視した虚偽の内容です。
 まず、「ぐずぐずしていたらやられてしまうのです」という文師のみ言の前後を読むと、これは、どこまでも〝情報戦〟による闘いについて述べているものに過ぎません。有田芳生氏が引用した1987年4月18日の真のお父様の発言は次のようになっています。(注:有田氏は下線部分を引用)

 「共産党の国会議員、共産党の弁護士の履歴をすべて新聞に暴露させなさいというのです。……自分の履歴が共産党だという烙印が押されたら……みな逃げるのです。『あなたたち、私が弱点を知らないように見えるのか』と闘いをしたために、今になって朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、左翼系列たちが(統一教会に向けて)機関銃を突き付けて『統一教会がどうなるか見よう』と言い、銃で射撃をしたのです。あなたたち、統一教会がここまで来たのに、滅びると思いますか。『あなたたち、しっかりしなさい』と叱責しました。ぐずぐずしていたらやられてしまうのです。ですから(言論界の)闘いをどのようにしても(共産党が)消えるのであって、別のやり方がありますか。
 日本の内閣(情報)調査室……その人たちは、統一教会でなければならないことを、頭の良い人たちなので、すでに決定しているのです。それを、私はとっくに何年か前に知っていました。……世界の情報を交換しなければなりません。……世界に通じなければなりません。……情報世界において、日本の内閣(情報)調査室と一番近いのは、私たちの世界日報なのです。……アメリカにおいては、CIAは私たちのワシントンタイムズ編集局長の指示を受けるのです。……情報以上の情報をワシントンタイムズが持っているというのです。……そのようなソース(情報源)をみな知っているので、日本の内閣(情報)調査室の情報、アメリカのCIAの情報を交換するのです」(マルスム選集163-14~16、漢南洞公館)と語っておられます。

 これは、「赤報隊」が行ったような〝武力〟によるものではなく、どこまでも世界日報やワシントンタイムズによる〝言論の力〟による闘いについて述べているものに過ぎません。ところが、有田芳生氏は、あたかも旧統一教会が武力をもって戦いをいどむかのような思わせぶりな発言をしています。これは文脈を無視した事実に反する〝悪意〟のある虚偽の記事に他なりません。

 次に、有田芳生氏は、1987年5月30日の真のお父様のみ言の中から、『私が命令するだけで彼ら(編註・日本の信者)はどんなことでもやる』『朝日新聞と読売新聞を攻撃するように言いました』という一部分を引用し、あたかも「赤報隊」の襲撃事件に対し、真のお父様が言及しているかのような思わせぶりな発言をします。ところが、これも真のお父様のみ言の文脈を無視した事実に反する虚偽の記事です。真のお父様は次のように語っておられます。(注:有田氏は下線部分を引用)

 「白人と黒人と怨讐になっていますが……その息子娘同士を私が結婚させているのです。……統一教会の合同結婚式を知っていますか。……みな怨讐の子供同士を結婚させるのです。皆さんだったらそれを行いますか。……日本は私たち韓国の怨讐でしょう? しかし、私が命令さえすれば、彼らはどのようなことでもできるのです。……今回日本でも(国会で)大きな闘いが起こったのです。共産党の親戚である社会党が国会で私たちの問題を挙げて出てきて、ムーニーの人たち、勝共連合追放運動をするのです。……それで私は今回行き、『おい、あなたたち、私がしなさいと言ったとおりにしなさい。これから攻撃です』と言い、朝日新聞と読売新聞を攻撃しなさいと言いました。攻撃戦が起きていくのです。その時を知っています。……日本人たちを、私がみな、アフリカの男性たちに嫁がせるのです。立派な家の娘たちです」(同166-108~109、リトルエンジェルス芸術会館)

 以上のように、真のお父様は、「赤報隊」襲撃事件についてなど、一切話をしておらず、合同結婚式について述べている文脈のみ言なのです。それを無視し、アンダーラインを引いた箇所だけを引用し、あたかも「赤報隊」襲撃事件に言及しているかのような思わせぶりな発言をしています。真のお父様が、「私が命令さえすれば、彼らはどのようなことでもできる」と語っておられるのは、怨讐関係の者同士であっても文師が間を取り持てば結婚を受け入れるという、合同結婚式について述べているものに他なりません。
 また「朝日新聞と読売新聞を攻撃しなさい」というのは、レフチェンコ問題やスパイ防止法制定運動などで勝共連合に怨みを持つ社会党が、国会において、消費者問題で同連合を追及し、それを朝日新聞や読売新聞が社会党の〝先兵〟となって大々的に報じた問題に触れて述べているものです。これは、どこまでも国会における思想闘争とそれを報じるマスコミに対する〝言論の闘い〟を述べているものにすぎないのです。ところが有田芳生氏の引用の仕方は、その文脈を無視した〝悪意〟に満ちたものであり、事実無根の虚偽の主張となっているのです。

 以上、有田芳生氏は虚偽の発言を、恥も外聞もなく、堂々と「ネット記事」に掲載しており、これはまさに「嘘も100回言えば真実になる」を狙った、「プロパガンダ」の恐ろしさを、地でいこうとしているものと言わざるを得ません。

以上