「序文」
禹明植氏を“特別使命”をもつ人物として信奉する岡本達典氏(6000双)は、2003年9月、怪文書『95+13ヶ条の提題』を配布し、自称「成約原理解説」を講義しながら、自ら主宰する「氏族協会」に、祝福家庭を勧誘していました。
岡本言説を研究した結果、これは看過できない問題であると結論づけた私たち3人(森三雄、可知雅之、竹内清治)は、その誤りを23項目にまとめて書籍にし、2006年1月25日に、『霊的集団「氏族協会」の誤りを正す!』(光言社、以下『誤りを正す』)として出版しました。<続き>
「第一章 霊的集団「氏族協会」の書籍『救済論の問題点』を暴く」
霊的集団「氏族協会」が、「祝福二世相談室」名で『救済論の問題点』(2008年11月1日初版)を出版しました。その内容は、禹明植集団に属する岡本達典氏の言説に基づくものです。
彼らは、『霊的集団「氏族協会」の誤りを正す!』(光言社、2006年1月25日出版、以下『誤りを正す』)に対して反論できず、06年4月12日に解散宣言し、しばらく潜伏していました。今回の出版目的は『誤りを正す』への反論にあります。しかしながら、『誤りを正す』の「原罪」と「血統」以外の本論23項目には一切触れることができず、反論していません。<続き>
似非「祝福二世相談室」の誤りを正す
一、「人間の堕落、その罪の起源と諸問題」
1995年1月、反対牧師の『講論』批判の代弁者、飯干晃一氏(故人)は、自著『イヴは淫乱だったか?』(祥伝社)で次のように述べました。
「キリスト教は、人類始祖のこの神への不服従を人間の原罪と呼んだ。しかし、じつのところはこの不服従だけが罪ではない」(79頁)
確かに、性質(精神性)が原罪なら、いろいろな性質が挙げられます。それでプロテスタント神学はいろいろな「性質」の中から、「罪の本質」とは何かを問います。神学者によって「罪の本質」は相違しますが、利己心、誇り、不信仰、不従順、不服従などとします。いずれにせよ、罪は内的な性質(精神性)と見るのがプロテスタントの原罪観です。<続き>
霊的集団「氏族協会」の岡本言説『100ヶ条の提題』(09年3月24日初版)は、かつて出回った怪文書『95+13ヶ条の提題』の焼き直しに過ぎません。その問題提起は100か条もあるのではなく、次の三つに要約されます。
①教祖批判(岡本氏は、文鮮明師を、第4アダムを証しする洗礼ヨハネ的使命者とする)。
②統一原理(『原理講論』)批判。
③祝福結婚および祝福家庭の実体批判です。
これらは、反対牧師や日本共産党による反統一教会統一戦線の「戦略」そのものです。<続き>